最強魔導士の異世界転生

Axsl

霊双剣と不吉な知らせ

するとストーンゴーレムの周りは白いきりで覆われる。急激に下がった温度が空気中の水蒸気を凍らせたのだ。ストーンゴーレムの動きもどんどん遅くなり全く動かなくなる。しかし限界はすぐに来た。魔力を余計に消費するこの部屋ではサーシャでも魔法を維持するのは難しいようだ。
「クッ...もう限界...」
そう言って魔法が切れる瞬間
「エーリア!今!」
「ッ!火龍の吐息ブレス・オブ・ファイアードラゴン!!」
龍の特徴を持ったエーリアの口から龍のブレスが炸裂する。紅い炎の熱線。それはシリルアの同じ魔法よりもっと熱く強い。それがまだ魔法が解けきってなく上手く動けないストーンゴーレムに直撃した。さっきまですごく冷たくされていたストーンゴーレムが急激に熱される。即座にシリルアはいつの間にか消していた2つの剣の代わりに新たな剣を召喚する。
「召喚魔法破壊の大剣バスターブレイド!」
魔法陣の中から取り出したのはシリルアの身の丈より大きな剣。刀身は黒く幅もとても広い。特に装飾はなくただの金属。しかしそれ故に破壊力は凄まじい。
「オラッ」
それをシリルアは刀身を蹴りあげその威力で振り上げる。そして大きく踏み込みストーンゴーレムを間合いにいれる。最後に大剣の重さを使っていた振り下ろす。
「壊れろぉぉぉ!」
大剣とストーンゴーレムがぶつかる。たちまちストーンゴーレムにヒビが入りそれが体全体に広がる。
「はぁぁぁ!」
シリルアの気合いと共にさらに崩壊が進んでいき、
ドカッ。大剣が地面に着く音。感覚がシリルアには伝わってきた。見るとストーンゴーレムの丸い大きな体は真っ二つにわられており赤く光っていた目のような所も光を失っている。
「はぁはぁ。倒した...」
「やったぁぁ!」
サーシャは歓喜の声を上げる。
「さすがシリルアねぇ」
エーリアもシリルアの所に来てそう呟いた。


「これが...」
ストーンゴーレムのいた所からさらに奥を。そこにはひとつの木箱があった。不思議なことに昔からあるはずなのに全く汚れていない。開けると中には刃渡り1メートル位の刀が2振り入っていた。刀身はしなっていてムラサメよりもさらに細い。刀身は片方は白くもう片方は少し緑色かかった銀色。強そうとかそうゆう言葉より美しいというのがこの刀には相応しい。しかし細い見た目と反して大きな魔力を感じる。
「霊双剣か...」
シリルアはその2振りの刀を手に取る。手に取るとさらにつたわってくる霊双剣の魔力。
「ん?なに?これ...」
エーリアが木箱の中のなにかを見つけたようだ。どうやら紙切れでなにか書いてある。
「シリルアねぇ、これ」
シリルアは渡された紙を読む。
「えーと。ん?読めない...」
紙には見たことの無い字が書いてあった。
「ちょっと見せて!えーと。白き刃は空間を切り裂き、緑銀の刃は時間を切り裂く?なんだろ?これ」
「うーん。説明書的な?そんなやつじゃない?」
そう言ってシリルアは白の刃に魔力を流す。そうして壁に向かって降ると
「おっ!切れた。」
「すごい」
「え?今別に壁に触れてなかったよね?」
「空間を切る刃ってのは斬撃を飛ばせるってことでしょ。でも時間を切るってゆうのは分からないんだよねー」
「うーんそうだね。なんだろうか」
「斬撃を置けるとか?」
エーリアはそう言ってシリルアに試してみるよ頼む。了解したシリルアは緑銀の刃を振り上げ魔力を流す。何も無いところを降るがやはり何も起きない。
石魔法ストーン
今振り下ろしたところに石を落とす。そしてさっき刃が通った所に石が通る瞬間もう一度刀に魔力を流すと
「おっ」
「やっぱり」
「わー凄い!よくわかったねエーリアちゃん」
「うん。」
「!?ねぇシリルア!エーリアちゃんがやっと私に反応してくれた!やったァ!」
「あーうるさいうるさい。さっさとこのくらい洞窟でよー」
そう言ってシリルアとエーリアは出口に向かっていく。
「え!ちょっと待ってよー!」


「ん?なんだあれ?」
シリルア洞窟の外に出ると何科がこちらに飛んでくるのを見つけた。
「どーしたのシリルア」
遅れてやってきたサーシャ達も異変に気づいたのかそう言ってシリルアの見ている方をみる。するとなにか手紙のようなものを加えた鳥がこちらに飛んでくるのが見えた。
「あ!伝達鳥!」
「なに?その鳥?」
「これの鳥は、ある1人の魔力を感知してそこに飛んでいく習性がある鳥なの。でそれを利用してこうやって手紙を届けるために飛ばされてるってわけ」
「うん...龍人も昔使ってたって聞いた」
「へー便利だねー」
「ん?あの伝達鳥私宛だ」
サーシャの言う通り遠くに見えた鳥は確実にこちらに向かってきている。そしてサーシャの所に来て手紙を私帰って行った。どうやら帰巣本能もあるようだ。手紙を受け取ったサーシャはそれを読み始める。エーリアは...飽きたのかその辺の石を蹴って遊んでる。楽しいのか?あれ...
「なになに?...え?...うそ...」
「どうした?」
しかし一通り目を通したサーシャは困惑していた。どうやら重大な知らせだったらしい。
「今、この国は魔族と戦ってるよね。」
「そうだね。サーシャのパーティーのジーク達も戦ってるんでしょ?」
「うん。私ねひとつ黙ってたことがあるんだよ。さっきも言ったけど私って勇者の子孫なんだよ。だから最後の切り札ってことでジーク達とは一緒に行けなかったんだよ」
「そうだったんだ。で?その手紙には今すぐ戦場に来いって書いてあったんだ」
「そう。ほんとに戦況が危なくなるまでは出陣しなくていいって言われてたんだよね。魔王を倒すために私の力が必要だから

「うん。でもこいって言われた。ってことは戦況が危ないか魔王まであと少しかって事ね」
「でも多分魔王まではまだまだなんだよ。こんな早くにたどり着くはずない。それに」
「魔王を倒すためだったら戦場に呼ばれないって事...」
いつの間にかシリルアの隣にやって来ていたエーリアはそういう。
「なるほどねー...とりあえず急いで向かった方がいいね!」
「うん...」
そして3人は走り出した。魔族と人間が戦っている戦場に向けて。

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