最強魔導士の異世界転生

Axsl

守護者

「でここがその神器があるとこ?」
「そうだよ。ここには神器聖剣霊双剣があるんだよ」
今シリルア、エーリア、サーシャの3人は洞窟の前に居る。一見何の変哲もない洞窟だがその中には魔王を倒すための神器のひとつが眠っていると言う事だ。
「れいそうけん。なんか変なかんじ。」
そうエーリアか言う。たしかにこの世界の魔法とか、人の名前とかとはちょっと違う感じがする。
「そうだね。エーリアちゃん」
「...」
なんか嬉しそうにサーシャが反応したが相変わらずエーリアは無反応、サーシャの方に目を向けることも無く無視している。
「ねぇシリルア...私やっぱ嫌われてるの?」
「ん?私以外にはこんな感じだよ。」
「うぅぅ」
「それより神器ってもしかしてこの世界のものじゃない?」
「え?そうだよ。なんでわかったの?」
「いや名前がこの世界のものじゃなさそうだからさ」
「あーそう言うことね」
「シリルアねぇ頭いい」
やはりこの世界のものでは無いらしい。サーシャによると魔王を倒しに来た3人の勇者が使っていた武器で魔王を倒す時に魔王の最後の力で封印されたらしい。魔王も最期の最後までめんどくさいことをするなぁと思う。
「それじゃっ行こっ!」
そう言って暗い洞窟の中にサーシャは入っていく。
「ちょっと待って」
そう言ってすぐにシリルアとエーリアも着いて行く。


「くらぁー」
「そうだね...」
「くらい?」
「暗くないよ?」
「「え?」」
いや、暗い。まだ完全に目が慣れているとはいえないとはいえ前がほとんど見えない程暗い。
「いたっ」
サーシャは頭になにか当たったようだ。
「あっシリルアねぇ頭気おつけて」
「ん?おっけー」
そう言ってシリルアは頭を下げる。すると少し上に石が出ていたのか少し髪の毛が当たった感触があった。
「ほんとだ。エーリア見えてるんだ」
「うん」
「へー凄いね!エーリアちゃん」
ゴン!またなにかぶつけたようだ。
「いたーい。なんでエーリアちゃん教えてくれないの?」
「...」
「ん?そう言うことか!」
「なになに?シリルア?」
「エーリアって龍人だから見えるってことでしょ!」
「うんそうだと思う」
「あーそう言うこと!いいね!」
「...ありがと...」
「ん?なんて?」
「...」
「うぅシリルアやっぱエーリアちゃんぜんぜん懐いてくんないー」
「そうか?てかだんだん目が慣れてきたね」
「そうだね...」
だいぶ落ち込んでるサーシャとちょっと嬉しそうなエーリアを連れてシリルアはさらに洞窟の奥に進んでいく。


「なんかいかにもって扉だねー」
「そうだね...」
「おおきい」
だいぶ洞窟の奥まで来た3人は大きな扉の前で立ち止まっていた。道中魔物が時々でてきたがシリルアとエーリアの前では弱すぎて敵にもならなかった。私いらないじゃん...とか言ってちょっと落ち込んでいた人がいたのは言うまでもない。
「それで?ここからは特別な力が欲しいってわけだけどどうするの?」
そう、サーシャに連れられて来てしまったがそもそもここを開けるためには特別な力が必要なわけでそれがないと前に進めないのだ。
「ん?それなら安心して。それ持ってるの私だから!」
「「え?」」
シリルアとエーリアが口を揃えて言う。そりゃあそうだ。サーシャが特別な力を持ってるのなんて知らないから。
「私こう見えても勇者の子孫なんだよ!その力があればこの封印の扉も...」
そう言って扉に手をかざすと青白く手と扉が光る。しかし直ぐに光が小さくなり消えた。すると扉がひとりでに開いた。
「おぉ。」
「すごい...」
「でしょ!えへへ」
そう言ってサーシャは2人の方を向く。すごくドヤ顔だ。腹が立つ。そう思ったシリルアがサーシャの後に目を逸らしたその瞬間
「サーシャ!危ない!」
そう言いとっさにサーシャの頭を掴んで下に下げる。ちょうどお辞儀をさせるみたいに。しかしそれだけでは低さが足りない。そうシリルアは思った。実は後ろから魔法弾が飛んできているのだ。それもかなりの威力の。
火龍の爪フレアドラゴンクロー!!」
エーリアが飛び出し魔法弾に向かって突っ込んでいく。しかしその魔法じゃ魔法弾は弾くことが出来ない。そうシリルアは思った。シリルアが使った場合は
「危ない!エーリア!」
しかしシリルアのそんな思いを知ってか知らずかエーリアの炎の爪に当たった魔法弾は呆気なく弾かれてしまう。
「え」
どうやらシリルアの龍化よりエーリアの方が強いようだ。確かに考えてみれば奥の手を使わされる所まで戦ったのだ。しかもエーリアはギリギリの状態で。どう考えても龍魔法ではシリルアは勝てない。しかし今はそんなことをゆっくり考えている場合ではない。
「サーシャ大丈夫?」
「うん...」
その言葉を聞きながら扉の奥を見る。そこには大きな丸い球体に手と足が生えただけのロボのようなものが立っていた。球体の真ん中には赤い目のようなものが光っていて暗い部屋の中に妖しく光っている。
「これが守護者...」
「守護者?」
「噂には聞いていたの。神器にはそれぞれ守護者がいてその守護者が神器を手に入れるための最後の試練になってるって」
「へぇーそれじゃあこいつを倒せばいいってことねー」
しかしさっき魔法を使ったサーシャの様子がおかしくなっていた。まだ魔法をひとつしか使っていないのに肩で息をしている。まるで何発も連続で魔法を使ったように。
「シリルアねぇ。はぁはぁ、この部屋...」
「そう言うこと...」
どうやらこの部屋で魔法を使うと魔力を余計にたくさん使ってしまうらしい。このことは本来なら絶望的なことだ。なんせこのパーティーは魔法使い3人なんだから。しかしシリルアの場合はそれには当てはまらない。
「サーシャ、エーリア下がってて。」
「シリルアねぇ...でも...」
「そうだよ!3人で魔法使ってゴリ押しすれば魔力尽きる前に倒せるんじゃない?」
以外と脳筋なサーシャにシリルアは
「大丈夫。こっちの方が勝てる確率高いから。てかもし倒しきれなかったらどうするつもりそれ。」
そう言ってシリルアは笑って見せた。
「行くよ。武器召喚火炎剣フレアソード氷結剣アイシクルソード
するとシリルアの左には刀身が赤く炎を纏っている剣が。右には刀身が白く冷気を纏っている剣が現れた。
「サーシャ?剣?」
困惑するのも当然だ。普通魔法使いは剣なんて使わないから。しかしそんな困惑をよそにシリルアは勢いよく敵に向かって飛びかかる。
「はぁ!」
氷の剣を振り下ろし丸い球体のような胴体に振り下ろす。しかし少し切った部分の周りが凍っただけで刃が全く通らない。
「チッやっぱ通らないかー」
見れば石のような材質に見える。さしずめストーンゴーレムと言ったとこか。さらにそこにゴーレムの腕が飛んでくる。それを右手の炎の剣で受け止める。しかし衝撃を流しきれず吹き飛ばされる。
「くそ。力も強いってことか...でもっ」
吹き飛ばされたシリルアは壁を蹴ってもう一度ゴーレムに飛びかかる。今度はさっき殴ってきて右手に狙いを定めて氷の剣で切りかかる。まださっきの炎の剣で熱くなっていたのかジュッと急激に冷えた音がした。しかし今度も全く刃が通らない。キンッと硬いものを殴る音がするだけだ。さらにすぐゴーレムの左手が飛んでくる。シリルアは右手に当てていた氷の剣に力を入れその反動で上に飛ぶ。上手く避けられゴーレムの左手は右手に直撃する。ゴーンと大きな音がしたが何事も無かったように左手が裏拳のようにシリルアに飛んでくる。
「ッ!」
今度は上手く避けられずモロにシリルアに直撃してしまう。しかしシリルアにはダメージが無かった。
「え?」
「私も...これくらい出来るんだからね...」
見るとサーシャが肩で息をしている。この空間で魔法を使い消耗したようだ。シリルアとストーンゴーレムの拳の間には分厚い氷が出来ていた。
「サンキュー、サーシャ」
しかしストーンゴーレムの強烈な一撃でもうヒビが入っていてあと1発は持たないだろう。そこでシリルアは自らのキックで氷の壁を割る。さらに蹴りあげた足をけった勢いのまま地面に戻し素早くジャンプする。さらに勢いをつけるためストーンゴーレムの左手を蹴りつける。そして右手に今度は炎の剣を振りかざす。また急激に温度が変わる音がしたがやはり全く刃が通じない。
「オラッ」
しかし気にせず炎の剣が離れた瞬間に氷の剣を右手にぶつける。今度も全く刃が通らない。しかししっかり温度は急激に変わったようだ。そこに左手のパンチがまた飛んでくる。
「ほんっとこうゆうやつって学習能力ないよねー」
そう呟き今度も上手くかわした。左手は右手に直撃。しかし先程はなにもなかったのだ。今度も同様に裏拳が飛んでくるのだと思っていた。シリルア以外は。しかしその思いとは裏腹にさっき剣で切っていた部分からひび割れていき、大きな音を出して右手側粉砕した。
「よしっ。思った通り」
シリルアはこれを狙っていた。何度も温度を急激に帰ると石の分子の結合が弱くなり脆くなるのだ。
「ねぇサーシャ」
「?」
「今氷魔法使える?氷って言うか冷す魔法」
「うん。この部屋でも1発ならなんとか」
「じゃあ今使える魔法の中で一番冷たいヤツ頼むわ。あと魔力は全部使わないようにね。魔力枯渇した人運ぶの意外と大変なんだよー」
「もう...分かった」
「あとエーリアも炎系の魔法をサーシャが魔法打ったあとに頼むよ」
「...分かった」
「こんな空間だからあんま無理しないようにね。もし無理そうだったらまた別のやつ考えるからさ」
「うん」
「分かった。シリルアねぇ」
「よし」
石魔法ストーン!」
シリルアはごくごく小さな魔法を使った。この部屋に置いてもシリルアなら魔力をほとんど使ってないと感じるほどの魔法を。少しシリルア立ち寄り右側で音がした。石の落ちる音。しかしそこは入口。このストーンゴーレムは守護が仕事だ。きっと侵入者は厳しく見張ってるはず。その予想は辺りでストーンゴーレムは音のした方を見た。その動きが合図のようにサーシャが魔法を使う。
「ゼロ・アプソドゥ!!」

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