最強魔導士の異世界転生

Axsl

エーリア

「シリルア...貴様はいつまで偽善者でいるつもりだ。」
「は?偽善者?私が?」
暗い闇の中誰かの声が聞こえる。
「そう偽善者さ。そうだろ?ドラゴンを倒した時も、ギークを倒した時だって。貴様はいつも誰かを守るためそう言って戦ってきた。」
「そうだけど?」
いや誰かじゃない。はっきり聞いたことある声。
「でも結局そんないい事・・・ヲしている自分が好きなだけじゃないのか。結局自分のためにしかやらないだろ?」
「は?何が言いたい?」
そう紛れもない自分の声。どこからともなく聞こえてくる。
「フッまあいい。そんなやり方じゃいつか終わりが来る。忘れるなよその力どうやって手に入れたのか...貴様の手はもう汚れていることをな。」
「っ!」
そこから声は聞こえなかった。


「...さんシリ アさん!シリルアさん」
声で目が覚めた。目を開け天井を見る。冷たい石の屋根。ここは牢の中。昨日教会に捕えられこの牢に入れられた。読んでいるのはサーシャか?声の方を見る。そこにはやはり魔法使いの格好をした女性が立っていた。
「サーシャ。どうした?」
「どうしたじゃないよ。なんでシリルアさんが...」
「仕方ないよ。なんか龍人だって疑いかけられてさ...」
「でもそれきっと疑い晴らせないよ。教会ってたまに威厳を示すために適当な人を処刑してみせしめにするの。逆らうとこうなるよって。」
「へークソだね。で?龍人の少女はどうなったの?」
「え?あぁ。うん、起きたよ。今日の朝」
「それじゃあ行かないとな。」
「え?」
そう言うとシリルアは檻を握る。
「神の祝福」
阻止てそとがわにねじまげようとする。
「無理だよいくらシリルアさんで...」
するとサーシャの言葉とは裏腹に降り曲がっていった。
「余裕。それに教会の人もさすがに私の奇跡を見れば分かるでしょ?」
「え?」
そう言われサーシャはシリルアの体を見る。確かに魔力とは違う別の何かを纏っていると感じた。
「確かにこれは...」
「何事だ!」
さすがに檻が曲がる音が聞こえたのか教会の人が来る。
「あっちょうど良かった。ほらこれ。分かるでしょ?奇跡使ってんの。」
「へ?そ、それは確かに奇跡。でも何故?」
教会の人も困惑している。
「だから龍人じゃない。わかる?ってことでじゃあ」
「え?あっ!ちょっと待ってください!」
教会の人はおいかける。しかしシリルアはサーシャと一緒にすぐに消えていった。


「ねぇ良かったの?」
「なにがー?」
「教会だよ。あれだとまた厄介事になるかもしれないよ?」
「あーいいよいいよ別に今度来たら本気で逃げるから。」
「逃げるって...」
「あっそろそろ着くよ」
シリルア達は教会から出て直ぐに空を飛び龍人のいる病院へ向かっていた。
「よっと」
「なんかなんでもありだねシリルアは...」
「ん?なんで?」
「もうなんでもないよ...」
「こんなの簡単だよ?えーと」
「もういいよなんか私の知らないこといっぱい出てきそうだから」
「ん?そう?」
2人はそう言いながら病院へ入っていく。廊下の一番奥までいき2階へ上がる。病院の端っこの目立たないところ。ここがシリルアと戦った少女の病室だ。
「なんが龍人って初めて会うから緊張する。」
「普通の子と変わんないよー」
そう言いながら病室のドアを開ける。そこには普通と変わらない姿の少女がいた。くせがある髪は肩のところまで伸びており冷たい印象がある目は銀色に光っている。背がそんなに高くないシリルアよりが低く歳も14くらいに見える。しかしここに運ばれた時のように弱々しい印象はない。
「龍人は戦闘力も去ることながら回復も早いようですね。こんなに元気になるとは思いませんでしたよ...」
そう言ってきたのはここの医者ゾーグだ。
「そうみたいだね...」
よく見ると病室のカーテンや床が所々焦げている。この少女が暴れたようだ。
「いやー起きたらすごく暴れましてね...でもあれを」
「ん?」
よく見ると少女は何かを沢山食べているようだ。
「へーよく食べるね!」
「あ」
なんかサーシャが焼かれている。どうやらみんな敵とみなしているようだ。
「熱ッ熱い!」
「まぁまぁそんなに怒んないでよー」
「ねぇ!助けてよ!シリルア!」
燃えているサーシャには魔法で水をぶっかけておく。
「もお!もうちょっと他の方法あったでしょ!」
とりあえずうるさいのでちょっと冷気を浴びせておく。
「ごめんなさい!濡らした後にそれは死にます!早くやめてくださいお願いします!!」
うるさいので魔法を解除する。そして龍人の少女に話しかける。
「ねぇなんでそんなに暴れるの?」
「...教わった」
「ん?」
「教わった。人間は敵だって。」
「...誰に教わったの?」
「お母さんとお父さん...」
ではこの子の親が居るということになる。つまり龍人は滅びていないということになる。
「母親と父親がいるのですか!」
やはり驚くことのようでゾーグが聞く。
「お母さんとお父さんはもういないよ...私が最後の龍人...」
寂しそうにそう言う少女。どうやらこの子が最後の龍人らしい。
「あーゾーグさん聞いちゃいけない事聞いたー」
「それは...」
サーシャとゾーグが後ろでなんか言ってるなかでシリルアが
「ねぇ名前は?」
「敵には教えない」
「敵じゃない」
その時病室の扉が勢いよく開かれた。
「教会の者だ!ここに龍人がいると聞いた!」
まただ。こいつらどんだけしつこいんだよ。
「私でしょ?しつこいんだけどー」
「ん?貴女はシリルア殿!いや貴女には別のお話が...いや違う!そこの少女だ!早くこっちに来い!お前は龍人だろ!」
「ちっバレたか...」
「いや!」
そういった少女は龍化を始める。しかしそれをシリルア止めた。
「いや君が出る番じゃないよ。」
「え?」
「なぁなんでこんな少女を捕まえようとしてるの?」
そう言って教会の使者を睨む。
「は?そりゃあ龍人だからですが?」
「だからなんで龍人だからって理由で捕まえようとすんのって聞いてんだよ!」
「っ!それは...」
「昔からの言い伝えだとかそうゆうの私嫌いなんだよね。それに」
そう言って教会からの使者の前に移動し魔力冷感サイキックコールドで威嚇をする。
「お前らが龍人、龍人だって言って捕まえて殺すからこの子だって敵だって言ってんだよ」
「ヒッ」
怯えて1歩後ずさる使者を蹴るシリルア。そのまま病院の壁を突破って外に飛ばされる。
「ふぅそれじゃあ」
「エーリア」
「ん?」
「名前。エーリア、」
「...そう。名前教えてくれてありがとうね」
「...うんシリルアお姉ちゃん」


「すっかり懐いたね」
「ん?エーリア?」
あれから1週間。教会は何故かあれ以来来ていない。
「エーリアちゃんサーシャ姉ちゃんが来たよ!...     熱っ熱いってたすけてシリルア!」
エーリアはシリルア以外には相変わらずシリルア以外の人間には相変わらず攻撃的だ。
「あーエーリア辞めでやってうるさいから」
「シリルア姉が言うなら...」
「ハァハァ熱かった...ほんとにシリルアしか懐かないね」
「まぁねーそう言えばジーク達は最近全然見ないけど」
「あーなんか最近魔人立ちが活発化しててねそこに行ってるよ」
「ふーん...あそう言えば協力して欲しいんだけど」
「何を?」
「私がこの世界に来た理由」
「あー私そういえば聞いたこと無かったね」
「そうだっけ。それじゃあ丁度いいやエーリアも聞いて」
「なに?シリルアねぇ」
そこでシリルアはサーシャとエーリアにこの世界に来た理由を話した。神様にお願いされたことこの世界の魔王のことも全部。
「...てことなんだよ。んでこのことはできるだけ秘密にして欲しい。」
「分かったよシリルアねぇ」
エーリアは物わかりがいいのか直ぐに言葉を飲み込むが、
「...え?、いやえ?神様がシリルアにお願いした?そんなことあるの?」
サーシャはまだ理解出来てないようだ。しかしむしろこっちの反応の方が普通だろう。いきなり神様とかそんなぶっ飛んだ話誰が信じるのだろうか。
「まぁそう言うことだから。あーまぁ、魔王を倒すために送られた神様からの使者とかに思っとけばいいよ。」
「神様からの使者...それであの奇跡...」
少し考え込むサーシャ。しかしもう考えたってダメだと思ったのか直ぐに顔を上げる。
「分かったよ。とりあえず魔王を倒すのを手伝えばいいんでしょう?どうせジーク達も魔族との戦争でしばらく帰ってこないんだし手伝ってあげる!」
「ありがとう」
これは単純に嬉しいことだ。このままだと何も情報もないままだから。
「それじゃあ魔王と戦うんだからもっと力をつけなきゃだね」
「え?いや魔王と戦うまでしなくても...ただ情報とかそうゆうのでいいんだけど...」
「え?何言ってんの?もう乗りかかった船だしそこまでやるよ!エーリアもそうでしょ?」
「...シリルアねぇが戦うなら私も」
「でもジーク達は?どうするの?」
「ジーク達は魔王倒されるまで帰ってこないと思う。」
徴兵制のようなものなのだろうか。しかしそれなら何故ここにサーシャがいるのだろうか。
「ん?、そう言えばなんでパーティーメンバーの中でサーシャだけ戦争に行かないの?」
「あーそれはランダムで冒険者が選ばれてその中でたまたま私が選ばれなかっただけ。」
「へーでもいいの?この国から出ることになると思うけど」
「いいよ。多分しばらくは徴収されることも無いだろうし。」
「うーん。分かった。それじゃあ強くなる為にも旅立つかな。」
「シリルアねぇが行くなら私も行くよ」
「そうだね。シリルアが言う通り強くなるならそれが一番いいと思うな。あとね、魔王を倒すのなら神器も欲しいしね。」
とサーシャが言う。神器?強力な武器とかだろうか。
「神器?」
「そう世界各地に隠されてる神の道具。なんでも神聖な力が宿っていて魔王を倒すのに必要って言われてて国も探してるの。」
「それはもう見つかってるの?」
「ううん。場所はわかってるんだけどね。なんか特別な力がないと入れないみたいなんだよね」
「特別な力ねぇ...」
それではその神器は手に入らないのではないか?そう思ったシリルア。しかしその思いは直ぐに打ち消されるのであった。

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