最強魔導士の異世界転生

Axsl

異世界転生

「あーなんか遠くない?」
神様と別れたあと、シリルアはずっと歩いていた。辺りは暗く今歩いている道だけが光っている。一本道で出口が見えないトンネルのようだ。さらに10分くらい歩いているとあかりが見えてきた。
「やっとじゃん。もう30分くらい歩いてるよ〜」
異世界には少し興味があったシリルアは少し駆け足で出口に向かっていく。
「明るっ」
出口から飛び出すと今まで暗かったせいで辺りが真っ白になる。それと同時に足に地面の感覚も無くなってしまったのだが...
「え?」
目が慣れてくると、そこには草原が見えた。遠くには街のようなものが見える。が、目線が明らかに高い。
「落ちてるぅー!」
そう、ゲートが空の上に出来てしまったのだ。それも雲の上。いくらシリルアでもこの高さだとただじゃ済まない。神様に文句を言いたいのを抑え魔法を使う。
空飛翔エアリーフライ!」
すると徐々にシリルアの落下スピードが落ちていき空中に止まる。
「ほんと危なかったぁー。神様なにしてんの?ほんと死ぬところだったんだけど!」
やはり神様には文句はあるそうではっきり言っておく。そしてそのままゆっくり降下して行き地面に降りた。
「はぁー。ちゃんと地に足ついてると安心する...」
いつも高くジャンプしたり飛んだりして移動してるやつが何言ってるんというツッコミは置いといて結局状況はあまり宜しくないようだ。
「あーなんか沢山いるなー。獣?魔物?魔人?でも二本足で立ってるしなー。魔王の手下?」
シリルアの周りには人型だが角が生えていたりコウモリのような翼が生えていたりする生き物がいる。色は全体的に黒くて鱗があったり、殻があったりする者もいる。どう見ても人間ではないのは確かだ。空から降ってきた謎の人物に驚き今だ敵意も善意も何も向けず見ている。しかし直ぐに気がついたように喋り出した。
「おい人間だ!」
「殺せ!」
「女!売れる!」
「一斉にかかれ!」
と口々に言い出しこちらに飛び掛ってきた。その数は30人ほど。まずは10人くらいの第1波。それぞれ剣や槍、斧などを持って飛び掛ってきた。
「あー。やっぱ敵?」
しかしまだ余裕そうなシリルア。ゆったりとした動きで一番近い敵に手を向ける。
「はっ!」
ただの魔力放射。しかしシリルアの魔力ともなればそれだけである程度の敵は気絶ないし命を落とす。しかし一瞬怯んだ魔物だがすぐまた襲いかかってきた。
「え!?」
読みが外れたシリルア。この数の群れともなれば一個体は大したことないだろうと判断したのだ。慌ててジャンプをしかわす。
「危なー。...火球ファイアボール!」
空中のまま魔法を下に放つ。初級の魔法だがシリルアの魔力強度ならそれなりの威力が出るはずだ。右手から放たれた火の玉はシリルアのいた所にいる敵達を飲み込んだ。しかし
「そんな初級魔法で俺たちを殺せるかよ!」
あまり効いていない。おかしい。彼女が打つ初級魔法は一般人の中級魔法と同じ位の威力にはなるはずなのだ。しかし地面に落ちた爆発も敵に与えるダメージも普通の火球ファイアボールと同じなのだ。
「なんかこの世界とで魔法の概念が違う?」
そう考えているうちにどんどん下へ落ちていく。このままだと敵の密集しているど真ん中に落ちてしまう。
「まぁ威力が落ちるなら強いの出すだけだ。地獄の業火ヘルファイア!」
そう魔法を使ったのと同時に地面に降りる。直ぐにさっきシリルアをうち損ねた敵達が襲いかかってくるが魔法を放つ方が早かった。まず、シリルアの周りに紅い魔法陣が浮かび上がる。その外側に大きな魔法陣がさらに出来る。そして、その小さい方の魔法陣と大きい方の魔方陣の間に一気に火柱が立つ。普通の炎より熱い炎は敵たちの鱗や殻を溶かし身体を焦がす。やがて魔法陣は消え焦げた地面と、焦げた敵の体が残った。残り20体位の敵達はその魔法にびびり近寄ってこない。もう逃げ出しているものまでいる。
「あ、あれは1級魔法クラスの魔法じゃないか...」
「あんなもんどうすれば...」
とシリルアが聞いたことも無い単語を混じえてつぶやく者もいた。
「1級魔法って?...召喚魔法」
召喚魔法で直剣を召喚すると一番近くの敵に襲いかかる。敵が反応する前に頭をつかみ首筋に剣の刃を突きつける。さらに近ずいて来れないように魔法を使う。
氷の牢アイスプリズン
氷の牢ので自分と敵を囲い入ってこれないようにする。しかし仲間が殺されると思った敵は氷の牢を切りつける。だが、その切りつけた剣は凍り、腕まで冷気が達して腕まで凍ってしまった。
「触れない方がいいよぉー。凍っちゃうから。それで?1級魔法って何?」
「え?い、1級魔法?そんなの...」
「いいから教えろ」
シリルアは魔力冷感サイキックコールドも使い聞く。
「そ、それは魔法の等級です!魔法は等級ごとに威力が上がって、例えばあなたが最初に使った魔法が十級です!」
「へぇー。魔法の等級ねぇー」
どうやらこの世界は魔法の等級があるのだろう。そして...
「じゃっ君たちは?なに?魔物?魔人?魔王の手下?」
しかし魔法のことはそれ以上聞かず敵の素性を知るための質問をする。多分魔法のことはこれ以上は魔物もわからないと考えたからだ。
「お、俺達は魔人だ。魔王軍の軍人だ。」
魔王軍の軍人と言った。どうやら魔王は軍隊を作って人間達を攻めているようだ。
「ふーん。」
「ほ、ほら言うことは言った!命だけは助けてくれ!」
「うーん」
そう考える振りをしてそのまま首を切った。魔人の体はそのまま倒れ、首はほかの魔人の足元に投げ捨てる。
「ヒッ」
それから後ずさる魔人。逃げ出す者も足がすくんでいるのかもう居なくなってしまった。
連鎖爆発チェインエクスプロージョン
爆発が起きそれを皮切りに連続で爆発が起きる。計5発の爆発が起き終わると、魔人達は皆倒れている。もう立っているものはシリルアだけだった。
「ふぅ。終わったー」
しかし行くあてもなくどうしようと思い辺りを見回す。しかし続くのは草原だけで何も無い。
「そう言えば落ちる時街が見えたっけ。でもどの方向かよく覚えてないんだよなー」
どうしようか悩んでもっかい高くジャンプしてみようと考えたところで人の声が聞こえてきた。
「おいあそこだ!さっきあそこに魔人が居たぞ!」
「おそ...」
どうやら人間の兵士のようだ。こちらに向かってくる。一応戦闘はできるように心構えはしておく。しばらくすると姿が見えてきた。みんな似たような鎧ではなくある人はローブ、ある人はフルメイルの防具を着たりしていてバラバラだ。武器も斧や槍、剣、杖名の様々で兵隊と言うより用心棒の集まりのようにも見える。
「あれ?魔人は?」
「なんか焦げてない?」
そんな声が聞こえてくる。まだ魔人が生きていると思ってたのだろう。どうやら3人組のようだ。言ってることからして3人で30人の魔人を相手にしようとしていたようだ。実力はそれなりかもしれない。
「お、おい!人がいるぞ!」
1人のフルメイルに身を包んだ男が言った。鉄製のごく一般的な防具のように見えるが全身に着込んでいて背中に大剣を背負っている。どうやらタンクの役割をしているのだろう。その男の後ろから黒く長いローブを着た女が来る。小柄でシリルアより小さい。つばの大きい帽子を被っていていかにも魔法使いのような風貌だ。
「ほんとだ!」
「まて!敵のわなかもしれんぞ!」
後ろから声が聞こえる。どうやらリーダーのようで防具は最小限で頭は付けていない。髪の色は金色で好青年のような印象を受ける。幼い顔つきのシリルアより歳上には見えるが実際の年齢より下だろう。16くらいだろうか。目は青く透き通っていていかにも正義感に溢れている顔をしている。
「あーちがう、ちがう。私は敵じゃないよ。ここにいた魔物を倒したのも私だから。」
めんどくさい誤解を受けるのは嫌なので敵意のないことを伝えておく。
「ホントか?」
リーダーの男が問う。ほんとうか?と聞かれてもそれを証明する方法もないし。どうするかと考えていると。
「おい!ギルドカードを出せ!」
ギルドカード?また知らんな前のものが出てきた。
「早く!」
「ギルドカード?何それ?」
「は?ギルドカードだよ!しってるだろ?ランクとか魔物討伐数とか書かれてるやつ。」
ランク?さらに知らない単語が出てきて困る。
「あのぉー。私ここがどこでなんなのか全然わからないんです。」
「ん?」
リーダーの男がさっきと違う反応する。すると魔法使いの女が
「ねぇ!ジーク!この人ほんとにここの魔人倒してる!この人の魔力痕が残ってるもん!」
「...そうか。なぁもしかして君異世界から来たのか?」
「え?」
何故か異世界召喚者だと見抜かれたようだ。考えてみればこの世界では異世界召喚はよくある事だと神様も言っていた。ならば以外とシリルアのような異世界召喚者はいて、認知も広がってるのだろうか?
「そ、そうだけど...」
「やはりか...。」
「ねぇ。異世界の人?なにそれ?」
「ん?異世界転生者っていってな。ほら魔王もい世界の人なんだよ。それで本当は人間が異世界召喚を使った時にだけ現れるんだけどたまに野良の異世界転生者が現れるんだよ」
「へーたまに勇者とかになってる人達のこと?」
「そうじゃね?」
フルメイルの男が会話に混ざる。
「そうだね。おいそこの転生者!街まで案内するよ。とりあえず君ほどの実力があればギルドに入ればどうにでもなるだろうし。」
「ん?あ、あぁ。」
どうやらギルドに入ることになりそうなシリルア。それでも流れに任せるしかないと諦め3人組のところに行くのであった。赤くてくせのある髪は肩にかかるかかからないかぐらいの長さ、冷たい印象を受けるめは銀色っぽく輝いている。背は身長は低めであるシリルアより低く歳も14くらいに見える。

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