最強魔導士の異世界転生

Axsl

世界最強の魔道士

この世界には絶対に逆らってはいけないものが3つある。1つは神。1つは自然。そしてもう1つはシルリア。魔導士だ。1人で国を滅ぼし、山を消し飛ばし、海を凍らす。これはそんな魔導士の話。


その日シリルアは王に呼び出されていた。シリルアはこの国ハイル王国の王都ハイル市街の外れに住んでいる。しかしおかしなことに王都のすぐそこなのに一般人はおろか、軍人も相当上位の魔道士ではないと近付けない。しかしシリルアは人が嫌いとかそうゆうわけでなくよく街中に出て買い物や、町人と話をしているところを見かけている人が大勢いる。誰かの噂によればシリルアは人が嫌いじゃなくて家は静かがいいけどずっと静かなのは寂しいからよく街に出てきてるの。と言ってたそうだ。今回も街に出ていったら王の使者に呼ばれたそうだ。


「よく来た。シリルアよ。」
「なんの用?嫌だよ私、めんどくさい仕事ー」
王の前なのにあまりかしこまった様子がないシリルア。見た目は可愛らしく肩にかかるくらいの長さの髪は綺麗なストレートで金色。目は赤色。背はそんなに高くなく小柄で少し痩せている。少しつり目な目を眠そうにして王様を見ている。いつもこうなのだ。別に王を下に見てるとかじゃなくて本人曰く別に同じ人間なんだからそんな敬わなくても良くない?神様じゃないんだし。だそうだ。一般人がそんなことをしたら直ぐに死刑だがシリルアに関しては誰も口を出さない。昔これに物申した将軍が魔法も使わず魔力だけで気絶させられたのをみんな知っているからだ。シリルアに逆らえる奴はいない。王であっても。国ごと滅ぼせてしまうのだから...だからシリルアが一応国の法律に従っているのでもうハイル王国は何もしないのだ。触らぬ神に祟りなしと言うやつだ。最もシリルアが法律を守らなくなったところで国がシリルアを捕まえることが出来るかと言ったらそりゃあ無理だけど。
「あ...えーと。その頼み事が...」
「なにー?猫を探すのとかめんどくさいから嫌だよ。ドラゴン倒すのとかがいいな。楽だし。」
どうやらシリルアてきにはドラゴン倒す方が猫を探すより楽らしい。
「街の外れに出た盗賊を始末して欲しいんじゃ。今はこの国も戦争中。兵をさくことが出来んくてね。そんなことをしている間にどんどん大きくなってしまってな。もう手に負えんのじゃ。」
「オーケー。分かったよ。猫探しより楽だね。早速やってくるよ。で?報酬は?」
「いや今戦争中だって言ったじゃろ。だから少なくなってしまうのじゃが...」
「言い訳はいいから値段は?」
「えっと10万ガンドで...」
10万ガンドとは普通の商人が1ヶ月で稼ぐ額だ。これでも少ないらしい。
「ほー。まぁいいか。どうせ一瞬で終わるし。この国が私のせいでお金が無くなって破産とか嫌だし。あっ!その時は私が王になればいいか。」
その言葉をシリルアが言った瞬間、場が凍りついた。シリルアがその気になれば国を起こすことだってできる。それくらいこの世界では彼女の知名度は高い。何よりも彼女が王の国に誰も戦争をふっかけることは出来ない。王が1人で国を破壊できてしまうのだ。そんな国に戦争なんてふっかけるはずがないのだ。さらに彼女に守ってもらおうと多くの学者、農民、商人が集まる。兵力は彼女1人でいいのだから直ぐに学問、農業、商業が発展してしまう可能性だってあるのだ。
「嘘だってそんなめんどくさいことする訳ないじゃん。私は好き勝手に生きてたいのー。難しいことは難しい顔の人に任せるよー。」
そう言って宰相の顔を見るシリルア。宰相の初老の顔が恐怖に歪む。シリルアは笑っている。別にシリルア本人にはそんな気はなくだたふざけているだけなのに宰相達にはいつでも乗っ取れるぞと暗に言われてたるようでならないのだ。
「んじゃあねー王サマー」
そう言ってシリルアが出ていこうとすると
「待て。戦争に出る気はやはりないのか。」
王がそうゆうと場が冷たくなった。シリルアが冗談を言った時のじゃない。シリルアが冷気を発しているような感覚。いや実際発しているのだろう。魔力冷感マジックコールド。彼女が交渉や命令をする時に使う。相手を威嚇する効果がありそれは絶大だ。実際今も何人か気を失っているし、壁は水滴が着いてそれが凍りついていく。息が白くなり体が震える。
「何度も言ってるじゃないですか。」
そんな中シリルアの少し真剣みを帯びているがまだ適当さも残っている声が響く。
「私があなたの敵になったらどうしますか?それに私が戦争に参加すればこの世界はひとつになりますよ?間違いなくこの国1つに。そんな力ただの一国が持っていいわけがないじゃないですか。力に溺れますよ?」
今まで砕けた口調だったのに敬語になるのがさらに怖い。そう言ってシリルアは王の間を出ていった。体感温度が一気に上がる。王も息を吐く。
「ふぅ...」
「お疲れ様です。王よ。」
「あぁ。ほんと疲れる。」


シリルアは街のはずれを歩いていた。
「はぁー。この辺かなっ」
そう言いながらジャンプする。そのまま魔力を背中に這わせ翼の形にする。シリルアの魔法魔法の翼マジックウィングだ。コウモリのはねのような形になり実体化する。とても軽く、重さは感じないが風を受ける事や羽ばたくことが出来る。
「おーあったあった」
高く飛び上がり、盗賊団のアジトを見つける。そのまま羽ばたいて盗賊団のアジトの上に行き、下に降りる。シリルアはアジトの真ん中に降り立った。
「やぁみんなー」
「!?お、おい誰だ!ここをどこだとわかっているのか!」
盗賊団たちは驚きながらも、一応状況を把握し、戦おうとする。
「もういいってそうゆうのー。私はシリルアだよ。分かるでしょう?」
シリルアが名乗った瞬間盗賊団たちは固まった。シリルアの名前は盗賊団でさえも知っている。最も敵に回してはいけない人間だからだ。それが今敵として目の前にいる。もう逃げ出そうとしている人もいるくらいだ。
「...う、嘘だ!こんな所に最強の魔道士なんて来るわけないだろ!」
「だからもういいってそうゆうの。仕事のたんびに聞くから。」
「は?この人数見て言うのか?よく見ろよお前の敵の数?」
しかし盗賊の声は強がりだ。声が震えている。シリルアなら余裕だってことくらいわかる。
「もういいよ。」
パチン。シリルアは指を鳴らしただけだった。それだけなのにアジトにいる他300人は気絶してしまった。この魔法は名前すらない。ただシリルアが魔力を周りに垂れ流しただけ。それでも他人の魔力は体に毒だ。ある程度の実力があるものしか意識を保つことすら出来ないのだ。
「ホント弱いなぁ」
そう言って一応魔力探知でまだ意識があるものがいないか探る。すると
「やってくれたじゃねぇか」
「へー。ちょっとは強いひといるんだ。」
大男だ。身長は3メートル位ある。人間ではなく亜人。巨人族だろうか。力もあり意外と素早い。人族の中で最も戦闘に向いている種族。この種族はおかしなことに強ければ強いほど体長が小さいらしい。3メートルは巨人族では小さい方なのでそれなりに手練だろう。
「オラァ」
巨人族は10メートルあった距離を一気に詰めてくる。やはり早い。すぐにシリルアの目の前に来て持っていた斧を振り下ろす。そのままシリルアの脳天に吸い込まれていき
ギン!
しかしシリルアには当たらず代わりに金属どうしが強く当たる音が聞こえた。
「!?」
巨人族が驚く。斧の下には片手で太刀のような少ししなっている長剣を握って斧を止めるシリルアがいた。
「チッ!でもそんな貧弱な剣ぶった切ってやる。」
巨人族はさらに力を強める。シリルアの足は地面にくい込んでいった。しかし太刀はシリルアに近ずかない。一体この細い腕のどこにそんな力があるのだろうか。そう巨人族は思ったその時
「召喚魔法って便利だよね。このムラサメ、持ち歩くの長くてさー」
そんな気の抜けた声が聞こえてくる。
「チクショオォォォォ」
巨人族は挑発されて怒りでさらに力を込める。すると太刀がシリルアに少し近ずいた。巨人族はそれを見逃さずさらに力を込める。すると太刀は急に軽くなりしかし巨人族の思ったところに行かずシリルアより左の方の地面に斧は落ちた。いなしたのだ。巨人族は相当なパワーで斧を振り下ろしていた。その勢いで前につんのめり倒れそうになる。その瞬間シリルアは剣を消し巨人族の頭を抑え地面にたたきつける。シリルアが世界最強の魔道士と言われるのは魔法の強さだけではない。体術、剣術。その全てが超一流級。魔道士相手なら近距離戦をすれば勝てると思って挑んできたやつを何度も返り討ちにした。そんなシリルアに巨人族は頭を抑えられ身動きが取れなくなっていると
「死にな。」
そう言って巨人族から手を離す。
「私に挑んできたことに敬意は評してあげる。苦しまなくていいから。」
すかさず巨人族は逃げる。しかし射程には入っているようで魔力を手に、まとい。
太陽の槍スピア・オブ・サン
そう言って槍を投げる。その槍は寸分違わず巨人族にあたり、その太陽のような熱で焼いてしまった。即死。確かに苦しまなくて済んだかもしれない。
「ふぅ終わったー。」
そう言ってシリルアは魔力探知で確認しながら王様に連絡する。
「王様ー終わったよー。」
「あぁ分かった。今そちらに兵士を向かわせるよ。...すまないがすぐ王城に来てくれないか。」
「?分かった」

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