魔女が生き残った世界で生活する俺ら、当然魔法使えるよね?
第3話進路(1)
「兵器とはなんですか?」
「人を殺すための道具だ」
先生は口をつぐんだ。真面目な生徒はそのあとを期待したみたいだが、先生がなにも言わないことが分かると座った。
「あくまでこれは推論だ。信じすぎるのも止めなさい。はぁ、勉強のし過ぎもよくないものだな。予定より五分も過ぎてしまった」
授業の終了を告げる鐘まであと五分。
「お前たちは、あと少しでこの学校を卒業する身だ。各々、進路を考えはじめて来てはいると思うが、今までの成績も考慮して、お前たちと面談を行おうと思う。将来を決める大事な面談だ。よく考えてくれ」
直後、チャイムが鳴る。
「あとで一人一人呼ぶから覚悟しといてくれ」
なんの?何の覚悟をしなきゃならんの?
そそくさと教壇から降り、教室を去る担任をよそに、俺らはまたざわざわと騒いでいた。面談を不安に思う者、今日のお昼を心配する者、自分の未来に絶対の自信を持つ者、等(お昼のやつはあんまり関係ない)面談の児とをプラスに思う者は少ないだろう。
昼。食堂にて。百音と俺はさっきの不安物件でしかない、面談について話していた。(別に付き合っているから昼食を共にしているわけではないぞ❤️)
まぁ、俺らも中三なわけだし、そういう人生の選択ってものがあるってことはわかってるんだけどな。もうか、時が過ぎるのは早いなー。
「で、どうするの進藤くん」
「何が?」
「あんた、わざとでしょう?」
「うん?」
「あ?」
彼女の目力が強い。
「悪かったよ」
「で?」
俺の謝罪の言葉には目もくれず、早く話を進めようとする。限りある昼食の時間を彼女は無駄にされるのは嫌いらしい。
「うん。俺はあそこかな。魔法学校」
「やっぱり。じゃあ、私もそこでいいかな」
「マジで?」
「そうだって一言ってんじゃん」
彼女がバン、と机を叩く。周りの生徒の視線が集まる。彼女が頬を赤らめる。
そもそも、俺が通う学校は人間と魔女が通う学校で、義務教育最後の学校。ちなみに公立。なのだが、高校ではより進路に幅があり、俺たちが目指す高校、それは魔女だけが進める学校なのだっ!
あー、マジでよかった、魔女で。(いやお前魔女じゃないだろうって?)
魔女と人間の間にできた子、それが俺だ。簡単に言うとな。だから、俺にも魔女の血は流れていて、魔法を使えるんじゃないかって思ってるんだよ。(何で使えるかどうかわからないのかって?)
そりゃ、お前、あれだよ、俺らの世界では公共の場、もとい生活する中では使っちゃいけないって決まってるんだよ。安易に能力を解放して、暴走したら仕方ないだろ?一部俺の近くにそーゆーやつがいるがな。それに、そもそも誰も使い方を教えてくれねぇんだよ。(泣)
だからな、俺たちの志望する高校は、募集する定員がないのだっ。いいだろいいだろ(嬉)
志望すれば入れる、みたいな、もーチョー、おトクッ!魔女でよかったわぁ。(俺みたいな男も含めて、その魔女系統の一族を魔族っていうんだ)
「おーい、さっきから人の話聞いてないよな?なに考えてんの進道君」
「えー、異世界との交流?」
「冗談ですよね?」
彼女がにっこり笑う。笑っているのは口元だけで、もう当然のことだが、目の奥は一切笑っていない。
「冗談です」
俺も命を守るため、一生懸命笑う。にっこりー。っていうか、これ笑うっていうより、どちらかというとこれ、微笑むだな。恐ぇーよ、お前のその笑み。(泣)
          
「人を殺すための道具だ」
先生は口をつぐんだ。真面目な生徒はそのあとを期待したみたいだが、先生がなにも言わないことが分かると座った。
「あくまでこれは推論だ。信じすぎるのも止めなさい。はぁ、勉強のし過ぎもよくないものだな。予定より五分も過ぎてしまった」
授業の終了を告げる鐘まであと五分。
「お前たちは、あと少しでこの学校を卒業する身だ。各々、進路を考えはじめて来てはいると思うが、今までの成績も考慮して、お前たちと面談を行おうと思う。将来を決める大事な面談だ。よく考えてくれ」
直後、チャイムが鳴る。
「あとで一人一人呼ぶから覚悟しといてくれ」
なんの?何の覚悟をしなきゃならんの?
そそくさと教壇から降り、教室を去る担任をよそに、俺らはまたざわざわと騒いでいた。面談を不安に思う者、今日のお昼を心配する者、自分の未来に絶対の自信を持つ者、等(お昼のやつはあんまり関係ない)面談の児とをプラスに思う者は少ないだろう。
昼。食堂にて。百音と俺はさっきの不安物件でしかない、面談について話していた。(別に付き合っているから昼食を共にしているわけではないぞ❤️)
まぁ、俺らも中三なわけだし、そういう人生の選択ってものがあるってことはわかってるんだけどな。もうか、時が過ぎるのは早いなー。
「で、どうするの進藤くん」
「何が?」
「あんた、わざとでしょう?」
「うん?」
「あ?」
彼女の目力が強い。
「悪かったよ」
「で?」
俺の謝罪の言葉には目もくれず、早く話を進めようとする。限りある昼食の時間を彼女は無駄にされるのは嫌いらしい。
「うん。俺はあそこかな。魔法学校」
「やっぱり。じゃあ、私もそこでいいかな」
「マジで?」
「そうだって一言ってんじゃん」
彼女がバン、と机を叩く。周りの生徒の視線が集まる。彼女が頬を赤らめる。
そもそも、俺が通う学校は人間と魔女が通う学校で、義務教育最後の学校。ちなみに公立。なのだが、高校ではより進路に幅があり、俺たちが目指す高校、それは魔女だけが進める学校なのだっ!
あー、マジでよかった、魔女で。(いやお前魔女じゃないだろうって?)
魔女と人間の間にできた子、それが俺だ。簡単に言うとな。だから、俺にも魔女の血は流れていて、魔法を使えるんじゃないかって思ってるんだよ。(何で使えるかどうかわからないのかって?)
そりゃ、お前、あれだよ、俺らの世界では公共の場、もとい生活する中では使っちゃいけないって決まってるんだよ。安易に能力を解放して、暴走したら仕方ないだろ?一部俺の近くにそーゆーやつがいるがな。それに、そもそも誰も使い方を教えてくれねぇんだよ。(泣)
だからな、俺たちの志望する高校は、募集する定員がないのだっ。いいだろいいだろ(嬉)
志望すれば入れる、みたいな、もーチョー、おトクッ!魔女でよかったわぁ。(俺みたいな男も含めて、その魔女系統の一族を魔族っていうんだ)
「おーい、さっきから人の話聞いてないよな?なに考えてんの進道君」
「えー、異世界との交流?」
「冗談ですよね?」
彼女がにっこり笑う。笑っているのは口元だけで、もう当然のことだが、目の奥は一切笑っていない。
「冗談です」
俺も命を守るため、一生懸命笑う。にっこりー。っていうか、これ笑うっていうより、どちらかというとこれ、微笑むだな。恐ぇーよ、お前のその笑み。(泣)
          
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