魔女が生き残った世界で生活する俺ら、当然魔法使えるよね?

Pman

第1話始まり

かつて魔女がいた時代、魔女狩りが行われていた。嘘か真か、今では誰も知らないが、確かに歴史には存在している。魔女狩りと言えば、火炙り、そんな許せない拷問や処刑で一人残らず殺された魔女たち。こちらの世界では、認められない存在だったが、もし魔女という存在が世界認められていたら、共存していけたら……。
これは数百年と少し前に進む道を変えた世界の話である。








この世界では、人間と人間の壁を越えた存在、魔女が暮らしている。
人間は魔女を認め、魔女もまた人間に生活の力を貸して生きている。
魔女とは、魔法を使う特異な存在。故に人間には無い力をもっている。


「人間は、知恵を。魔女は、魔法を」


それがこの世界の秩序である。


「…きて、起きて」


誰かがトントンと叩く。


「ほえ?」


「ほえ?じゃないよ、全く!今、誰の授業かわかってんの?進道君!」


進道、と呼ばれた男がこの俺なのだが、なぜ眠ってたのかって?そりゃ眠いからだよ。


「なーにが、眠いからだよ。だよ、全く。ボケッとしてんじゃないよ」


「誰だお前?」


「ふざけんな、まだ寝ぼけてるんか、こら!」


俺の肩を掴み、激しく揺さぶる、右隣にいるソイツ。本当に名前が思い出せないのだが、女子、ということは分かる。……痛い、痛い。
徐々に揺れが強くなってんだが、脳が混ざるわ、ボケ!


「ボケ!じゃないよ、ボケ!」


「なんで俺の思っていることがわかるんだ!」


「心の声が出てるんだよ」


なんで急に冷静になった。
彼女も疲れたのか、肩を揺らす行為は止めてくれた。正直、死ぬかと思った。
あ、脳ミソが混ざったせいか、頭が働いてきた。
ピーン!(本当にそういう音は出ていない。聞かれていない)


「よぉ、百音。俺何分寝てた?」


「三十分」


黒板の右上に掛かっている時計を見やる。



          

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