私の存在

Pman

私の存在、彼の隙間は私が埋める

「今度どっか遊びにいかない?」


私は思いきって告げた。


君が嫌そうにうん、とうなずく。


行かないって言わないのは私が傷つくのを避けるためなんでしょ。わかってるんだよ。


君はまだ死んだ彼女を愛している。


一人じゃいられないから私がいるんでしょ


私は代わりの存在なんだよね。


知ってる。


いざ遊園地に遊びに行っても、君は全然私のことを見てくれない。


観覧車で、彼に聞いてみた。


「私といて楽しい?」


「うん。楽しいよ」


君の顔は動かない。


君の笑った顔が見たいよ。


「ちょっと、……笑って?」君がニコッと笑う。


なんで?なんで、笑えるの?


君の心が見えないよ。


「このあと、私の家に寄ってく?」


返事が返ってこない。






なんで好きになっちゃったんだろう。

コメント

  • ノベルバユーザー602339

    結ばれら瞬間を見たいという思いと2人が惹かれあってく細かなシーンを楽しみたいという気持ちが溢れていそうな作品でした。
    ありがとうございました。

    0
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