異世界召喚されて、助けたエルフが願いを叶えてくれるそうなので、賭けをします
第4話
「そして、もっと厳密に言うと、エルフではない。この世界で人間の欲を叶えられるエルフを『女神』という。私はその中の一人、『賭けの女神』だ」
と言い切った。
「私の能力は、私を冠する名前『賭けの女神』であるように、自身と他者、もしくはあるものと賭けをして、それに勝てば、事前に決めたことを得られる、といった能力だ。それで、私はあなたと賭けをしたのだ」
途中で、俺のことをどう読めばいいかわからなくなったのか、詰まったので「アレンです」と突っ込んだ。ふうっと、息を吹いて、
「ですから、私は疑っていたので、あ、アレンに賭けをしたのです。あ、アレンが本当のことを言っているのか、真実であった場合、私に罰が下るように」
所々口調が変わったり、深呼吸をしたりとするので、
「あの、もしかして、コミュ障ですか?」
翻訳の過程で、どう伝わったのかわからないが、彼女のほおは急に紅潮し、蹲った。わざとそういうキャラで演じていたのがばれたのがやはり恥ずかしかったのか、それともこの国でなにか卑猥な意味なのか、どちらにしても失言だったようで、「ごめなさい」と取り繕うとしかできなかった。
「ごめんなさい、はずかしいです」
「説明を続けてもらってもいいですか?」
強制的にシェナーさんを言葉の力で立たせ、シェナーさんは顔を手で覆っているのを、指の隙間から見ていた。ちらっとみるのに俺も視線を合わせると、
「ごめんなさい、お顔を見れないです」と俺の懐に迫って、顔を隠した。突然抱きつかれて、俺もほおが赤くなる。柔らかいものが、あたって、動けなくなった。
          
と言い切った。
「私の能力は、私を冠する名前『賭けの女神』であるように、自身と他者、もしくはあるものと賭けをして、それに勝てば、事前に決めたことを得られる、といった能力だ。それで、私はあなたと賭けをしたのだ」
途中で、俺のことをどう読めばいいかわからなくなったのか、詰まったので「アレンです」と突っ込んだ。ふうっと、息を吹いて、
「ですから、私は疑っていたので、あ、アレンに賭けをしたのです。あ、アレンが本当のことを言っているのか、真実であった場合、私に罰が下るように」
所々口調が変わったり、深呼吸をしたりとするので、
「あの、もしかして、コミュ障ですか?」
翻訳の過程で、どう伝わったのかわからないが、彼女のほおは急に紅潮し、蹲った。わざとそういうキャラで演じていたのがばれたのがやはり恥ずかしかったのか、それともこの国でなにか卑猥な意味なのか、どちらにしても失言だったようで、「ごめなさい」と取り繕うとしかできなかった。
「ごめんなさい、はずかしいです」
「説明を続けてもらってもいいですか?」
強制的にシェナーさんを言葉の力で立たせ、シェナーさんは顔を手で覆っているのを、指の隙間から見ていた。ちらっとみるのに俺も視線を合わせると、
「ごめんなさい、お顔を見れないです」と俺の懐に迫って、顔を隠した。突然抱きつかれて、俺もほおが赤くなる。柔らかいものが、あたって、動けなくなった。
          
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