やはり、創造神の加護はチートでした
72話 お礼
  それと内容を忘れている方も多いと思いますので少し戻って読み直して頂くと幸いです。(レオンが国を作り始めました。今は社会科見学に行ってます。)
  それでは皆さんお待たせしました!
「ほら!見えてきたぞ!あれがフィレベールだ」
  レオンは場所の窓を覗くと、そこには王都ほど大きくは無いものの非常に大きい壁があった。
「ものすごい大きさの壁ですね」
「あぁそれはだな。昔のことになるんだがここは魔物たちの溜まり場だったそうだ。人々はそれに非常に悩まされていたが結局何も出来ずにいた。しかしある時5人の若者達がこの地に来てその驚異を払ってくれたのだ。その若者達ののリーダーがこの国の初代国王様なのだ」
「建国当初はここが王都だったのだが人の流入が激しくて新たに王都が作られそれが今の王都となったのだ」
  つまりはこの国で1番歴史のある街だということだ。そこならレオンの知識を蓄えてくれるだろう。
  それから5分ばかり馬車に揺られ入口についた。
「領主様お帰りなさいませ。こちらにサインをお願いします」
  前の馬車で領主らしき人がサインしているのがわかる。
  どうやら領主が帰ってきたことを証明するための用紙のようだ。
「確認しました。ありがとうございます」
  そう言った後馬車が進む。
  騎士とすれ違う時レオンのことに気づいたらしく聞いてきた。
「すみません。こちらの方はどなたですか?」
「あぁさっき説明があったと思うが盗賊に襲われた時に助太刀してくれた人だ。私達が今ここに生きていられのは彼のおかげだ」
「え、本当ですか?」
  騎士は一応説明は受けたがまさかこんなに幼いとは思っていなかった。
「あぁ本当だ。レオン君ギルドカード持っているか?あったら少し貸して貰えないか?」
  特に断る理由もないので素直に渡す。その時ヴェルドが驚いていたが直ぐにそのカードを騎士にみせた。
「どうだ?これが証明だ」
  そう言ってカードを見せた。
「なっ……、Sランク……」
  騎士がこちらに顔を向けたので、軽く微笑んであげた。
「そういうことだからよろしく頼むよ」
「わかりましたっ!」
  騎士は一瞬にして実力の差を悟ったのか気持ち良いほどの返事で敬礼した。
  騎士は検問を終えたあともこちらを向いて敬礼していた。
「それじゃこの後なんだが当初の予定通り領主邸に来てもらいたい。そこで礼をさせてもらう」
  ある程度馬車が進んだ頃にヴェルドが話しかけてきた。
「分かりました」
「それと盗賊の処分についてはこちらでやっておく。その報酬はもちろん君に渡す」
「別にそこまでしなくても大丈夫ですよ」
  一応断ってみるが恐らく叶わないだろう。だが断るという過程が大切なのだ。
「いや、そういう訳にもいかない。顔が立たなくなってしまうからな」
「そういうことなら、有難くもらっておきます」
「あぁ、ありがとな」
  とお決まりの会話をした頃には領主邸のすぐ前だった。
「レオン様ご案内致します」
  馬車のドアを開けられたと思ったら直ぐにメイドがそんなことを言ってきた。
  レオンはそれに従い領主邸の中に進んだ。
  ここの領主邸は広さはどこの領主邸よりも大きく、また清潔に保たれていた。しかし華美ではなく丁度良い景観だった。
  内装もそれに負けずの良さでとても勉強になる。
  周りを見渡していくと1つのドアの前にたどり着いた。
  メイドがおもむろにノックをする。
「レオン様をお連れしました」
「入ってくれ」
  中から威厳がありながらも優しげな声が聞こえてきた。
  その声が聞こえた後にメイドが扉を開けてくれた。
  中には領主と思われる男性と、まだ2歳にも満たないと思われる女の子が領主に抱えられていた。
「この度は助かった。礼を言う」
  すると頭のつむじが見えるほどに頭を下げてきた。
「そんな簡単に頭を下げないでください。私は当たり前のことをしただけです」
  そう言うと領主はゆっくりと頭をあげた。そしてもう一度礼を述べられた後にソファに座るように促された。適度に反発がある良いソファーだ。
「この度はありがとう。本当はあの場で挨拶をするべきなのだろうが、この子を1人にしておけなくて、この様な形になってしまった。すまない」
「いえ、それは分かる話なので全然大丈夫ですよ」
「助かる。この子も失わずに良かったよ」
  そう言って領主は抱えている女の子の頭を撫でた。
「それでは改めて、私はこの街アラーティアの領主をしているテオ=アラーティアだ。そしてこの子が娘のサリナだ。改めてこの度は助けて頂き感謝する。ありがとう」
  すると領主が少し間を開けてからまた口を開いた。
「礼としてレオン君には白金貨100枚に加え、私が君の後ろ盾となる。大抵のことなら私がどうにかできるから任せてくれ」
「ちょ!待ってください!」
「どうした?」
「まず白金貨100枚は多すぎます!それに一個人のそれに冒険者の後ろ盾になるなんて良くないです!」
「そんなこともないぞ?レオン君に助けられなかったらこの命はない。何しろ娘を救ってくれたのだ。それならば白金貨100枚なんぞ安いものさ。そして冒険者の後ろ盾になることだがそれも問題ない。周りの貴族でもよくあることだからな。それに君にとってもメリットは大きいだろ?」
  と見事に言いくるめられた。確かに貴族の後ろ盾はとてもありがたいし、何よりこれから先の行動が楽になる。
  あれこれと考えた結果、最終的にはありがたく礼を受け取った。
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コメント
ノベルバユーザー504406
すべて読みましたが、また完結していないようですが、続きは、更新していただけますか