やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

61話 ダンジョン攻略⑧




「おや、まさか人間?ここまで来れる人間がいるとは思いませんでした」

  見た目は人と変わらない姿をした者が喋った。

「……あなたは?」

  恐る恐る声をかけてみる。

「名前を聞く時はまず自分からですよ。まぁいいでしょう。久しぶりの客人ですから」

  そう言いながらも一つ一つの動作に隙が無い。恐らく…いや確実に今までのやつとは次元が違う。

「私の名は悪神ロイド。かれこれここに500年近くいますかね」

「神……」

  只者ではないと最初から分かっていたが、まさか神様だとは全く思わなかった。

「さて次はあなたの番ですよ」

  一応自分も端的に自己紹介しておく。

「僕の名前はレオン。8歳です。それで神様が何故こんなところに500年も?」

「そうですね……端的に言えば封印されたのですよ。ここから私だけが出れないような結界が張ってあります」

  封印されるようなことをしたという事実が分かった瞬間より警戒する。

「…それでこれからどうする?」

「それはもう決まってますよ」

「というと?」

  そうしてロイドはニヤリと笑った。

「私にはある能力がありましてね。憑依みたいなことが特定の条件下で出来るのですよ」

「その条件とは?」

「私の力に耐えれる強靭な肉体が必要です。ただし死体の状態で。」

  そんな肉体ここには1つしか存在しない。

「つまり……」

「あなたを殺せば晴れて私もここを出られるということですよ!」

  そう言って一瞬で距離を詰めてきた。しかも目の前にではなく死角を突いた攻撃だ。そしてどこから取り出したか分からないロイドの剣がすぐそこに迫ってきている。

  レオンはそれに合わせて体は動かさず最低限の動きで最速で剣を合わせ弾いた。

「ほぉ、今のを防ぎますか。しかもその身のこなし。これなら私も楽しめそうですね」

  そう言って今度は炎属性と氷属性の魔法を放ってきた。

  同じくレオンも炎属性と氷属性の魔法で相殺する。それに加えてレオンは風属性魔法を放つ。

「おっと」

  それに気づいたロイドは結界を作り防いだ。

「結界も1度で割れてしまいますか。なかなかの強敵のようですね。」

「そうかな?あなたもまだまだ本気ではありませんよね?」

  相手は神なのだ。この程度の力とは到底思えなかった。

「バレていましたか。当然まだまだ余裕ですよ」

  やはりその通りだった。本当に挨拶程度だ。たがこのままやってても時間の無駄になりかねないので少し本気を出す。

「では挨拶が終わったところで、そろそろ本番に移りませんか?」

「そうですね。では……行きますよ!」

  ロイドは無詠唱で雷の槍を200本を用意し、こちらにさっきとは比べ物にもならないスピードで迫ってきた。

  レオンはそれに答えるように同じく200本の雷の槍を構えロイドの動きに合わせた。

  ロイドが槍を1本放ってきたらそれを相殺するようにレオンも1本それにぶつけ、剣で迫られたらそれを弾き、そして同時にやられても相殺しながら弾いていった。

  そろそろ200本尽きそうになった頃ロイドが距離を取った。

「まさかここまでやるとは思ってもみませんでしたよ」

「そう?まだ余裕なんだけど?」

「そうですか…。まぁいいでしょう。そろそろ身の程を弁えてもらいますよ」

  そうしてロイドは身体強化に似た何かをし始めた。

「待っててくださいねレオン君。きっと驚きますよ」

  それから1分経っただろうか。やっとロイドの強化が終わった。何故レオンがわざわざ待っていたかというと、ただの好奇心だ。それと自分の力を確認するために力を使ってもらう必要があった。でなければ瞬殺だ。

「終わりました。ですがわざわざ待っていて良かったんですか?」

「別に良いですよ。僕も今まで自分の力をフルで使ったことがないので。でもさっきのあなたのままだったら瞬殺してましたよ」

「随分と余裕ですね」

「まぁ正直言って負ける気がしない」

「まさか今の私に勝てるとでも?今の私は中級神の中でも上位の力を持っているのですよ?人間に負けるはずありません。」

  レオンはそれを聞いて幻滅した。まさか中級神程度だとは思わなかった。最低でも上級神の下位ぐらいの力は期待していた。なのでレオンは時間の無駄だと思い、早々に決着を付けることにした。

「はぁ……」

「なんですかそのため息は。さすがにイラついてきます」

「あなたが死ぬ前に2つ言っておくね?」

  レオンは雰囲気を変えた。

「まず1つ、僕は人間じゃない。とっくの昔に辞めている」

「……そうですか。でもいくら人間が強くなろうとたかが知れています。」

「2つ目。僕は……」

  そう言った瞬間にロイドの強化を遥かに超える身体強化を施し、ロイドに迫った。

「っ!」

  ロイドも油断なく構えていたようだが予想以上のスピードに驚いていた。

  レオンはその一瞬を見逃さなかった。

  そして首元を一閃して言う。

「最上位神だ」

  そう言ってロイドの頭が地面に落ちた。


  最後はあっさりと勝利したレオンは先の扉に向かう前にロイドの死体を燃やした。死体がいつまでもここに残っているのは良くないだろう。

  燃やし終わった後、すぐ近くにロイドが使っていた剣があることに気づく。

  鑑定してみた結果、どれも今レオンが持っている剣の劣化版だった。そうは言っても上物なのでアイテムボックスに放り込んでおく。

(さて、今回のお宝は何かな?)

  期待に胸を膨らませ扉を開けた。

  扉の先を見てまず目に付いたのは金貨や白金貨だ。これだけで黒龍の報酬を軽く超えるのではないかと言うぐらいある。

  そして次に目がいった物は大量の書物だ。詳しく見ると「神々の真の物語」や「秩序と魔法」などと言ったものから「神級古代魔法」や「魔法大全」などと言った魔法書も多くあった。

(これは今度全部読みたいな)

  ということでそれらの本を全てアイテムボックスに入れた。ざっと30冊ぐらいあった。

  そして最後にある宝玉が目に付いた。

【種類】ダンジョンの核

【効果】ダンジョンの環境や構造、魔物のレベルなどを変えることができる。これを所有しているものはダンジョンマスターと呼ばれる。(所有者なし)

  これはとてつもない物を手に入れることが出来た。これを使えばこのダンジョンを潰すことも出来る。

《チセ。ダンジョンの有効な使い方ってある?》

《マスターが必要とする魔物を適時出現させ素材を集めることが可能です》

  確かにそれは有効的だ。必要ないかもしれないがレベル上げにもなる。

《あ、それとダンジョンマスターって何かしなくちゃいけないことってある?》

《特にはありません。ただ定期的にダンジョンの様子を見ることはしておいて下さい。魔物が溢れかえる可能性があります》

  ここまで聞いたところで特に問題は無いと判断した。

  レオンは宝玉を手に取った。すると宝玉が若干光りすぐおさまった。そして鑑定すると所有者がレオンになっていた。

  一通りの確認と作業が終わって地面に描かれている魔法陣に目を向ける。30階層で見た転移させるものだ。

  せっかくだから使ってみようとその魔法陣の上に立つと青く光だし気づいた時にはダンジョンの入口に立っていた。

(ふぅ。終わったぁ)

  その後は念のために宝玉でダンジョンの入口を閉じた。

  そしてレオンは自分の部屋へ転移した。




  こんにちは弥音雪です!

  先日はご心配をかけて申し訳ありません!

  おかげでだいぶ熱は下がりました(37.3)!

  今回は少し長めになりましたが休んでいた日分と考えて頂ければ幸いです。


  それでは今後ともよろしくお願いします!

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コメント

  • 虎真

    前から思ってたんだが創造神の加護がチートなら創造神本体はどうなるの?

    0
  • ロキ

    微熱ですね(´ー`)頑張ってください!

    0
  • 4step

    頑張ってください!
    面白いので続きが読みたいです!

    0
  • ノベルバユーザー304592

    熱が下がって良かったです!
    続き楽しみにしてます!

    0
  • 音街 麟

    しっかりと休んで完璧に治してください!更新楽しみに待ってます!

    1
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