やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

27話 初めての授業




  今日は初めての授業だ。因みに今日の授業は数学、歴史、魔法学の順だ。

  レオンは少し胸を踊らせ教室に入る。

「レオン、おはようございます。」

  教室に入って早々、フィリアがこちらに向かってくる。

「おはよう、フィリア。体調とか大丈夫?昨日は結構無理したから。」

「はい問題ありませんよ。」

「それなら良かったよ。」

  そう言って席に着いた。ふと周りを見てみると、チラチラ視線を感じる。

「ねぇ、なんか視線を感じるんだけど。」

  一応小声でフィリアに話しかける。

「昨日の決闘が理由じゃないでしょうか。」

「あぁ、なるほどね。」

  レオンでも昨日の魔法は手加減をしていたとはいえ、少しやり過ぎたと思っている。

「で、これは避けられてるのかな?」

「そんなことはないと思いますよ。どちらかと言うと話しかけづらいのでは?」

「そうなのかな?まぁ、どちらにせよ自分から話しかけることは無いかな。」

「え?なぜですか?」

「これでも平民だからね。この学園では関係ないけどそれでも多少は思うことはあるでしょ。昨日のバビルくんがいい例だよ。」

「分かりました。でも私とは気軽に話してくださいね。」

「もちろん!数少ない、と言っても今のところ1人だけの友達だからね。」

  するとミリシア先生が教室に入ってきた。

「おはようございます皆さん。全員居るようですね。それでは今日から本格的な授業が始まります。それぞれの授業には担当の先生がいます。私は魔法学です。皆さんよろしくお願いしますね。」

  そう言った後に授業の詳細や軽く内容などを触れて朝のホームルームが終わった。

(どれも簡単そうだな。)

  ざっと聞いた限り、数学は2桁の掛け算、割り算。歴史は受験の時に詰め込んだ内容。魔法学は言わずもがなだ。 

「どれも簡単そうだね。」

「そうですね。でも数学は少し自信がないです。」

「それはやっていくうちに慣れればいいさ。分からないことあったら構わず聞いてね。」

「ありがとうございます。頼りにしてますね。」

「うん任せて。」

  すると初めて見る教師が1人入ってきた。

「初めまして皆さん。私は数学を担当しますマーズ=クレインと言います。これからよろしくお願いします。」

「「「「お願いします。」」」」

「はい。では授業を始めますね。」

  内容は1番最初なので軽く復習した後小テストだった。もちろんレオンには簡単すぎる問題だ。

(さすがに足し算は簡単すぎる。)

  恐らく1番最初に終わらせた。

「では次の時間に結果を配りますね。」

  それで授業が終わった。次の時間は歴史だ。

「歴史を担当するヒストと言う。これからよろしく。」

  もちろん歴史の授業も簡単なので、これと言って面白い話題はなかった。

  そしていよいよ次の時間が魔法学だ。レオンはこの授業が1番楽しみだったので、すぐに指定された場所へ向かう。

「フィリア昨日の成果を発揮するぞ。」

「はい。頑張ります!」

  そうして2人の先生が来た。

「はい、皆さん全員いますね。それでは魔法学は同時に2人の先生が教えます。と言っても私のサポートをしてくれる先生です。では自己紹介をお願いします。」

「はい!私はミロと言います。得意な属性は火属性と風属性です。他にも一応土属性が使えます。よろしくお願いします!」

(元気な先生だなぁ。)

  そんな感想を抱きつつ次の話を聞く。

「はい、ありがとうございます。では皆さん今日は魔法の実力を見てみます。前に言った通りこの結果によってペアやパーティが決まります。出来る限りの力を出してくださいね。」

  そう言うと皆を連れて移動し始めた。場所は闘技場だ。先生曰く、ここの闘技場は試験で使った場所よりも強力な結界が張られているらしい。

「では今から魔法の実力テストを行ないます。では最初は君からお願いしますね。」

  そう言って1人の男子が呼ばれた。

「試験の内容は50m先の的を破壊することです。因みにですが試験の時よりも硬いので気をつけてください。」

  ミリシア先生はそう言いながら50m先におよそ20個の的を出した。

「質問などはありますか?」

「はい。」

「レオンくん。なんでしょう?」

「なぜ20個の的を用意したのですか?自分の考えだとすべて壊しても良いように思えるのですが?」

「はい、その通りです。的を壊した数によっても評価は変わります。ですが見栄を張り全部壊そうとして威力が足りなく壊せなかった場合は厳しい評価になるので気をつけてくださいね。他にありますか?」

  ミリシア先生は周囲を見たあとに何も無いことを確認する。

「ではテストを始めますね。遅くなってすみません。では魔法を放ってください。」

  開始の宣言を改めてした後、呼ばれて立ちっぱなしだった生徒に謝り、魔法を放つよう指示をした。

(要領悪いでしょ。)

  とかミリシア先生の弱点を見つけ少し以外に思ったが、完璧すぎるよりは馴染みやすく感じた。

  あれから何人かの魔法を見たが的はなかなか丈夫らしく、傷を付けれるぐらいで破壊出来たものはいなかった。

  そして次はフィリアが呼ばれた。

「やはり、創造神の加護はチートでした」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー333608

    なんで入試試験より簡単な内容の授業やってんの?

    0
  • 帆楼

    要領ではないでしょうか?間違いだったら申し訳ないですが…

    1
コメントを書く