やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

23話 入学式




  入学式がやってきた。レオンは昨日のうちに何とか挨拶を作り終えた。

(もしかしたら今世で1番大変だったかもしれないな。)

  一応練習もしたのでおかしな点は無いはずだ。チセからも良い評価が得られているので、後は本番ミスをしないことだ。

  学校に向かっている途中も脳内で反復練習をし、自信がついたところで学校に着いた。

「おはようございます、レオン。」

  待っていたのか校門をくぐってすぐに声をかけられる。

「おはようフィリア。制服似合ってるね。」

  つい本音がこぼれてしまった。

「ありがとうございます!レオンも似合ってますよ。」

「本当?ありがとう。」

「えぇ本当ですよ。あっ、そろそろ時間ですね。会場に向かいましょうか。」

「そうだね。」

  そうしてレオンとフィリアは会場に着き、指定されている座席に着く。因みに席は成績順なので隣どおしだ。

  そして時間になり。会場が静まる。

「これより第62回入学式を行う。」

  進行役の人がそう宣言すると雰囲気が変わる。

「生徒会長式辞。」

  そうして生徒会の人たちと思われる人達が壇上に出てきた。

  ここの生徒会は非常に優秀らしく、学力、魔法力どれをとっても他者の追随を許さないほどらしい。そして今年の生徒会長は過去に類を見ないほど魔法力が長けているらしい。

(いつか会長の魔法を見てみたいな)

  この後も順調に会が進みついにレオンの出番となった。

「新入生式辞。新入生レオン。」

「はい。」

  レオンは貴族の出かと思わせるほどの身のこなしで壇上に上がった。

「 うららかな好季節となり、心も晴れ晴れとするような今日この日。私たちが無事入学することが出来たことを嬉しく思います。
  私はこの学園に新たな魔法の知識を求めて受験することにしました。私はこの学園ほど魔法の知識を学べるところはないと思っています。
  そして、ここの学園は実力主義です。私は首席としてこの学園に入学しました。ですが年に何回かある試験で私を追い越すことができます。それは全員同じです。私はその中で切磋琢磨し、より魔法を磨きたいと思っています。
  最後になりますが、先生方、先輩方これからご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、その時はご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
  新入生代表レオン」

  拍手を貰えたのでほっとするレオン。

  席に戻った後は緊張が解けたせいか暫くの間ぼーっとしていた。

「では最後に学園長から一言頂きます。」

「諸君合格おめでとう。じゃが安心はするな。ここは実力主義じゃ。いつ自分が抜かされるか分かん。そうならぬよう日々精進することじゃ。」

  学園長は雰囲気はおおらかなおじいちゃんだが、魔力量がこの学園で1番多かった。

(さすがは賢者だな。)

「これで第62回入学式を終える。」

  長かった入学式がやっと終わった。

「新入生はこの後各クラスへの移動となります。担任の教師の指示の元移動してください。」

  そうして一斉に移動する。レオン達も入学式で紹介された担任の元へ行く。 

「よし全員来たみたいね。じゃあ私に着いてきて。」

  そして5分歩いたところにSクラスの教室があった。

「着いたわよ。中に入って。席順は前に貼ってあるからその通りに座ってね。」

  ここでも成績順で座るらしい。

  レオンは窓側の1番前の席だった。フィリアはその後ろの席だ。

  皆が席に着いたところで先生が壇上に立ち挨拶を始める。

「改めて、私はこのクラスの担任になったミリシアです。よろしくね。」

   そして自然な流れで自己紹介が始まる。

「僕はレオンといいます。皆さんとは仲良くしていきたいと思っています。よろしくお願いします。」

  そう挨拶した瞬間、男子の一部が睨んできた。まぁ無視するが。

「私はフィリア=オルマリアと申します。私も皆様とは仲良くしていきたいです。よろしくお願いします。」

  打って変わってフィリアの時は別の意味で嫌な視線が飛んできていた。まぁ、フィリアもそれを無視するが。

  その後の18人の自己紹介が終わり、ミリシア先生が口を開く。

「では自己紹介が済んだところで今後の予定を話して行きたいと思います。
  まず授業に関してです。必修科目は歴史と数学、魔法学です。魔法学では実践もあります。そして必修科目以外にもいくつかの科目を受けてもらいます。具体的には内政、商業、冒険、家庭の中から少なくとも1つ、多くて2つ選んでください。
  次に学園の規則についてです。入学前に配布した紙にほとんどのことは書かれていますが、念の為、大事なことを言っておきます。
  まず1つ、学園内では平民、貴族、王族は皆同じ位であるということ。
  2つ目、学園内での暴力、魔法の不適正使用は禁止されています。ただし授業や決闘の場合は例外です。
  そして最後に、この学園には年に2回試験があります。そこで評価が悪かったものは落第の可能性があります。皆さん頑張ってくださいね。」

  そう言ってミリシア先生は脅してきた。確かにこの学園には落第制度があるらしく、毎年10名ほど落第しているらしい。レオンに限ってそれはないのだが。

「そして明日の授業では魔法学の実習があります。そこで皆さんの実力を確かめたいと思います。そこで今後のペアやパーティを決めたいと思います。」

(いきなり明日からかよ。でもまぁ机に向き合っているよりかはいいかな。)

「では今日は解散です。この後は教室に残って親睦を深めるのも良いし、学校を回っても良いし、明日のために闘技場で魔法の練習をするのも良いわよ。では皆さんまた明日。」

  そう言って先生は教室を出ていった。

(んーこれからどうするかな。)

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