やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

11話 片手剣と裏ステータス




  あのステータスを見たあと精神的にとても疲れたので、いつもより早く家に帰った。

「おかえりなさい。」

「ただいま母さん。今日いつもより早いね。」

「それはもう息子の5歳の誕生日ですもの。」

「そうなんだ。ありがとね。」

  と話しながらいつもの席について、朝食を待つ。

「もう少し待っててね、父さんもすぐ来ると思うから。」

  案の定父さんはすぐ来た。

「おはよう父さん。」

「あぁ、おはようレオン。誕生日おめでとう。」

「ありがとう!」

「お前もついに5歳だもんな。やっぱり、時間ってのは早いもんだな。」

「そうだね。僕も最近は時間が経つのがとても早く感じたよ。」

  そんなことを話していると、朝食が運ばれてきた。

「はいお待たせ。さぁ食べましょうか!」

「そうだな。じゃぁレオン5歳になったし、なんか抱負を言ってもらおうか。」

  でた、時々でる父さんの無茶ぶり。まぁ今回は悪い気はしないな。

「はい!5歳になったけどこれからも鍛錬を怠らないようにしたいと思います。後は学園で多くの友達を作りたいと思います!それが僕の抱負です!」

「学園で出会った友達は一生の友かもしれないからな、大切にしろよ。」

「はい!」

「よし!食べるか!」

 父さんの合図で皆一斉に食べ始める。朝に全員揃って朝食を食べるのは久々だ。そのせいか、いつもより多く食べた気がする。相変わらず母さんの料理は美味しかったが今日は一段と美味しく感じた。この調子だと夕飯がますます楽しみになる。期待しておこう。

 朝食も食べ終わり片付けをしている時に父さんから声がかかる。

「レオンいるかー?」

「ん?どうしたの父さん?」

「片付けが終わったら1回俺の部屋に来てくれ。」

「うん。分かったよ!すぐ行きます。」

  そう言って、手早く片付けを終わらせ父さんの部屋へ向かう。

(なんの話だろう…?)

コンコン

「父さんレオンです。」

「おう。入っていいぞ。」

  やはり父さんの部屋は少し散らかっている。なんでも商売に使う道具だとか。

「それで父さんなんの話ですか?」

「特に深い話ってわけではないんだが、これからの予定についてだ。」

「うん。」

「今日、教会に行くだろ?その時にステータスって言われている物を授かる。だからそれについて教えておくのと、最後に自分のステータスを見せようと思ってな。」

  ん?俺もうステータス見れてたけど?

《チセ、ステータスって普通5歳からなの?》

《普通はそうです。しかしマスターは転生者ですので、最初からできるように設定したらしいです。》

《そうなんだ。まぁ、ありがたかったから良かったよ。》

  ということでステータスの説明は知ってる内容だったのでしっかり理解できた。そして父さんのステータスももう知っている。

  しかし、1つ面白いことを聞いた。

「レオン裏ステータスって知ってるか?」

「いえ、初めて聞きました。」 

「裏ステータスはある一定の条件があるのだがそれをクリアすると見ることができるらしい。なんでもそこには筋力や俊敏性、魅力度や幸運度まで載っているらしい。」

「そんなものがあるのですね!」

「あぁ、ただしなこれを見れたやつはほとんどいない。なにせ条件がきつすぎるんだ。レベルはともかく体力や魔力が関係しているらしい。」

(多分大丈夫だろ。人類で1番持っているし。)

「そうなんだ。でも見れるように頑張るよ!」

「そうだな!お前なら見れるかもしれないしな!期待してるぞ。」

「頑張ります!」

「それとこれは俺からの誕生日プレゼントだ。」

  と言って木の箱を持ってきた。

「開けてみていい?」

「あぁいいぞ!」

  開けてみるとそこにはどう見ても業物の片手剣が入っていた。

「父さんこれは…?」

「これはな俺が使っていた片手剣だ。最近新調して使わなくなっちまったんだが、この片手剣はまだまだ現役だ。それと期待を込めてお前にやろうと思ったんだ。」

「ありがとう!父さん!」

「おう!大事に使えよ!」



  貰った片手剣と素振りしていると1時間が過ぎていた。

「レオンー!行くわよー!」

「分かったよ母さん今行く!」

  なんだかんだで初めて家族全員で出かける。

「レオンなんか凄い機嫌いいな?」

「それは教会にに行けるのと、家族全員で出かけられたからですよ!」

「そうか!やっぱり家族全員で出かけるのはいいよなー!」

「はい!」

  途中途中父さんの知り合いに挨拶しながら教会に向かっていく。そして何回目かの挨拶が終えた後、教会の前に着いた。

「大きいな〜。」

「確かにこの大きさはここだけらしいわ。」

「そうなんですね。」

「よし、入るぞー」

  そして入って目に入ったのはあの神様だった。

「やはり、創造神の加護はチートでした」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • 虎真

    創造魔法で全ては解決
    裏ステータスそんなの作ればいい

    0
  • アキ

    「教会にに」
    になってます

    1
  • 海神龍激

    誤字ではありませんが
    <最近新調して使わなくなっちまったんだ> 

    <使わなくなっちまったんだが>
    にした方がいいと思います

    7
コメントを書く