SNS仲間で異世界転移

浪村

第6章 9話 猛者VS猛者

ー龍剣sideー

エレカ「ごめんね僕~、死んでくれる?」

スタンバトンを右手に持って振り回してくる。触れたら終わりなので、龍剣は防がずにかわしていく

龍剣「悪いけどお姉さん、ダラダラやってる暇ないから」

BBTガトリングを腹に数発当て、ひるんだ隙に背後に周って後ろ首をトンッ!と銃で叩き、気絶させた

龍剣「危ないからこれは貰っとくね」

スタンバトンを拾い、自分の腰に着けた


ー香奈sideー

ガルム「女性だから骨折くらいにしといてあげるよ」

正面から突っ込んでくるガルム

香奈「武器も持ってないくせに何言ってんのよ」

ガルム「僕の武器はこれだけさ」

右拳を香奈に向けて放った。弓を盾に防いだのだが、香奈にはダメージがあったようだ

香奈「痛った…何であんな細身で、しかも素手なのにこんな重いの…」

ガルム「次は砕くよ」

ガルムは左手を振りかぶった

香奈「え?その構え……!!」

そしてニヤリと笑い、左拳を前に突き出した

ガルム「暴拳!!」

香奈の弓の(手で握る部分)が折れた

香奈「きゃあ!!」

衝撃で地面に尻もちをついてしまった

香奈「ザントさんとランジさんと同じ武術…」

ガルム「その通り。だけど、あいつらとは格が違うよ」

左脚が香奈の側頭部めがけ動いている。ギリギリのとこで避けたが、すぐに右の回し蹴りが来ていた

ガルム「(2人目撃破…)」

バァン!

ガルム「っ!!」

だが蹴りは香奈に当たることなく、弾かれていた

龍剣「ギリギリ、セーフ…」

香奈「はぁ~助かった~」

龍剣「こいつは俺が引き受けるから香奈は美泉と交代して、美泉にモルファス班長を手当てするよう伝えてくれ」

香奈「うん、わかった。ってか龍剣、あのビリビリ女はどうしたの?」

龍剣「そっちで気絶してるだろ」

香奈「え?あ、ほんとだ」

龍剣「それより、早く班長のところに」

香奈「了解!」

香奈は小走りで横になるモルファスのもとへ行った


ガルム「弱いくせに調子に乗るなとあれほど言ったのに。エレカは四天王から外さないとね」

龍剣「心配すんな、今日でブラッディデーモンは壊滅するから」

ガルム「威勢がいいね君」

低い姿勢で走ってくるガルム。龍剣は横振りでBBTガトリングを放ったが、スライディングで避けられた。目の前まで接近を許すと、次の瞬間、暴拳がとんできた

龍剣「はやっ…!」

バキャッ!

とっさに双銃をクロスして防いだが弾かれ、銃は両方とも手の届かない所まで飛んでいく。そのまま拳は胸に命中した

龍剣「がはっ!!」

ガルム「二十連破!」

わずか2秒で龍剣の体に20発もの暴拳が放たれた

龍剣「や…べぇな…強すぎる…」

ガルム「もう双銃も使えないし、諦めて楽になろうよ」

龍剣「何…言ってんの、お前」

ガルムはふと目を張ると、自分が弾き飛ばしたはずの双銃は龍剣の手に戻っていた

ガルム「…驚いたよ。君、手品ができるんだね」

龍剣「ばか言え。森の力があれば逆再生なんて簡単にできるんだよ」

ガルム「なるほど…それが異世界から来た君の力なんだね」

龍剣「まぁな」

ガルム「だがその力……有限とみた!」

再び双銃を弾き飛ばされ、すぐに逆再生してBBTガトリングをガルムに当てた

ガルム「その赤い銃、ぬるすぎるよ」

細身とはいえ、武道で鍛えたその肉体にはBBTガトリングはあまり効いていない

龍剣「なら何発も食らわせるまでだ!」

縦、横、斜め、様々な向きでBBTガトリングを連続で撃ち込んだ

ガルム「(回避は不可能…ならダメージを最低限に抑える…ここだ!)」

ヴオオン!

光があまり重なっていない所を見定め攻撃をくらった。すると、光に紛れて龍剣自身が接近していて双銃でガルムの顔面を殴った

カラン!カランカランカラーン…

掛けていた黒縁メガネが落下した。だがそんな事は気にせず龍剣は胸ぐらをつかまれ、顔を殴られる

ガルム「洸光連武脚!!」

地に膝をついている龍剣に、鮮やかに連続蹴りを喰らわす。この攻撃をくらっては、さすがに立っていられない

龍剣「くっ……」

ガルム「もっと上位ランクの兵をよこすべきだったね」

龍剣「……ふふ…あははは…」

ガルム「おや、精神でも壊れたかい?」


龍剣「忘れてたぜ……コイツの事を」

まるでイタズラっ子のような顔をしてガルムを嘲笑あざわら

ガルム「?」

最後の力を振り絞ってフラフラと立ちあがった

龍剣「くらえ!120万ボルト!」

ガルム「なっ!それは…!」

エレカから奪っていたスタンバトンをガルムに当て、電源を入れた

ビリビリビリビリビリビリ!!!


ガルム「ぐあああああああ!」

ガルムは意識を失い、その場に倒れた

龍剣「よっしゃ……二連勝………」

バタン!

龍剣も力尽き、仰向けに倒れていった

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