SNS仲間で異世界転移

浪村

第4章 10話 帰還

龍剣「エルドさん、ランジさん!」

気を失ったゾディアックを縛ってから、エルドとランジが目を覚ますまで待機していた

美泉「何だか眠くなってきちゃった」

ソフィア「私も…」

時刻は夜中の12時をまわっていた。時間帯的にも眠くなっておかしくはない。ザントも腕を組みながらあぐらをかいて、うとうとしている


エルド「………コホッコホッ…!」

香奈「エルドさん!」

しばらく待っているとエルドが目を覚ました

エルド「ここは……はっ!ゾディアックは!?」

ソフィア「心配いりません、先ほど捕らえましたから」

エルドは捕らえたゾディアックを見てから大きく穴の空いた壁を見た

エルド「……ザントがやったのかい?」

ザントは横に首を振る

ソフィア「全部この子達です」

そう言って、ソフィアが龍剣・守汏・壮助を手で示した

エルド「君達が?…まぁ話は帰ってから聞かせてもらう。とりあえずカリバンの町に戻ろう」

ザント「はい」


ランジ「んん……」

ランジも目を覚まし、町に戻るためみんな立ち上がった

ザント「ランジ、大丈夫か?」

ランジ「少し頭が痛む…。それよりゾディアックは…?」

ザント「その話しは帰ってからだ」

ソフィア「歩ける?」

ランジ「ああ…問題ない」

ゾディアックを連れてエルド班はカリバンの町に戻った。町に着くと、騎士団カリバン支部にゾディアックを引き渡し、今夜はこの町の宿に泊まることにした。皆疲れきっていたので風呂に入ったあと即座に眠りについた
そして翌日、エルド班は本部に帰還し団長に成果を報告した

イオネット「うむ、ご苦労だった。これでネールの森の監視を解くことができる。お前たちはしっかり休養をとって、ケガを治すことに専念してくれたまえ」

エルド「はい」

イオネット「次回も活躍してれることを願うよ。以上、それでは解散」

今回エルド班として活動した9人は、今日はもう仕事がなかった

ソフィア「ねぇ、みんなでご飯食べに行かない?」

ザント「肉食い行こうぜ」

ランジ「ノートン焼き食いてー」 

エルド「ならノートン焼き食べに行こうか。僕が奢るよ」

ソフィア「さっすがエルドさん!太っ腹~」

エルド「龍剣達も任務頑張ってくれたからね。好きなだけ食べな」

5人「はい!」

エルド達一行は町のノートン焼き屋に入り、乾杯の準備をした。ちなみにノートン焼きとは日本でいう焼肉のこと

エルド「えー皆さん今回の任務はお疲れ様でした、乾杯ー!」

全員「かんぱーい!!」

乾杯の合図でみんなご飯を食べ始める

ランジ「そういや俺、まだ昨日の話聞いてないぞ。どうやってゾディアックを倒したんだ?」

エルド「龍剣達男子陣がやったんだよね?」

龍剣「ええ、まぁ」

汏稀と壮助も同調して頷く

ランジ「まじかよ!お前らそんな強かったのか!!」

汏稀「いや、そんなんじゃなくて、まぐれというかなんというか…」

ソフィア「それよりあの光は何だったの?」

香奈「入団試験のときも出たって言ったよね」

壮助「うん。でも俺ら自身あれが何なのかわかってないんだよなぁ」

ランジ「なんだ?その光って」

龍剣「俺ら男子なら、この指輪から。香奈と美泉なら、ネックレスから緑色の光が出てくるんですよ、たまに」

ザント「そのへんの事ならジロのおじさんに聞いたら何かわかるかもな」

ランジ「俺ジロのおっちゃん苦手なんだよ」

ザント「お前に言ってねーよ」

汏稀「ジロのおじさんって?」

ソフィア「この世界や、龍剣達の世界についていろいろ研究しているおじいさんのことだよ。この町に住んでるから一度訪ねてみたら?」

美泉「へぇ~。ねぇみんな、今度行ってみようよ」

壮助「そうだな」

龍剣「よし、今度行こう」

この後もワイワイ話をしながら1時間ほどご飯を食べていた。解散してからはそれぞれ家に帰り、しっかり休養をとった


ご拝読、ありがとうございます。浪村です。次回から「第5章」に入ります。引き続き、よろしくお願いします

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