神様にツカれています。
第二章 21
「誠司もそう言っていますし、貴方に憑かれた誠司はお先真っ暗なのも事実です。今日一日で思いっきり疲れたようですしね。
これからウチの家に来て下されば便宜を図る用意はありますので、是非そうしてください」
伸也の声が真剣みを帯びている。良いヤツだと思っていたけれど、ここまで親身になってくれるなんて、友達って本当に有り難いと思った。
「分かった。何卒宜しくお願いします。神無月の……」
サビエルハゲの神様は微妙にキョドっている。多分だけど、コミットだったっけ?そういう神様の集まりで暴露されることが怖いのかも知れない。
「ああ、出雲大社で行われるカミットですね。言う通りにして下さりさえすれば、何も言いませんよ。その点はお約束しますので、ウチに来て下さい。今なら家族も居ないので」
何でも良く知っている伸也だったが、神様事情にそこまで詳しいとは思わなかった。
「お別れじゃな……。色々お騒がせして済まなかった。伸也様のアドバイスに従ってみることにする。あざーす!」
顔色が良くなった感じのサビエルハゲはどっかに消えていった。
一件落着した安堵感から「神様に疲れて……。三日は大学来たくない」と誰も居ない屋上で独り言を言ってしまった。
<完>
これからウチの家に来て下されば便宜を図る用意はありますので、是非そうしてください」
伸也の声が真剣みを帯びている。良いヤツだと思っていたけれど、ここまで親身になってくれるなんて、友達って本当に有り難いと思った。
「分かった。何卒宜しくお願いします。神無月の……」
サビエルハゲの神様は微妙にキョドっている。多分だけど、コミットだったっけ?そういう神様の集まりで暴露されることが怖いのかも知れない。
「ああ、出雲大社で行われるカミットですね。言う通りにして下さりさえすれば、何も言いませんよ。その点はお約束しますので、ウチに来て下さい。今なら家族も居ないので」
何でも良く知っている伸也だったが、神様事情にそこまで詳しいとは思わなかった。
「お別れじゃな……。色々お騒がせして済まなかった。伸也様のアドバイスに従ってみることにする。あざーす!」
顔色が良くなった感じのサビエルハゲはどっかに消えていった。
一件落着した安堵感から「神様に疲れて……。三日は大学来たくない」と誰も居ない屋上で独り言を言ってしまった。
<完>
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