転生学園~転生する前に学園に通いましょう~
第8話 もしかして俺って······
「なになに? 二人とも知り合い? だったら話が早いわね」
悪魔のような笑みを浮かべると先生は口を開こうとする。
「だから撫でるなって言ってるでしょ! 柔道日本一を舐めないでくださいよね! こうなったら実力行使で······」
宮野さんは必死で拘束を逃れようとする。けれど、たいして抵抗しないで急に静かになる。
「嘘でしょ······あんた何者よ」
「古典の先生ですよ?」
宮野さんはしばらく先生を睨んだあと俺の方を向く。
「······で、帯刀先輩はどうしてここに来たんですか?」
「俺は先生に呼ばれて、生徒会長にここまで連れてこられたんだ」
「転校生君、まだ部活入ってないでしょ? だからうちの部活に入って。これは強制よ」
先生が有無を言わせない口調で言う。
なんとも横暴なことだがここには生徒会長がいるわけだし、俺に不利になることはないだろう。
「ちょっ、生徒会長。教師が生徒に無理矢理部活に入れさせるなんてダメですよね?」
いくら先生でも、生徒会長のことは無視できないはずだ。
生徒会長を使って俺をここまで連れてきたのが間違いだな。
「すみませんが私からもお願いできますか? 帯刀さんには是非とも入ってもらいたいのです!」
「生徒会長まで!? なんで俺なんですか?」
「そ れ は、あなたが特別だからよ」
先生が可愛いらしくウインクをする。
いい歳なんだろうからそういうのはちょっと······
ギロッ
「!?」
凄まじい悪寒が俺を襲った。
まさかとは思うが考えたことがばれたのか?
いや、そんな超人じみたことなんてできるわけ······
「転校生君、入部、してくれるよね?」
「は、はい......」
有無を言わせない先生の言葉に速効で白旗をあげる。
「入部はしますけどどんな部活なんですか?」
「それは私から説明しますね」
ここで生徒会長が話に入ってくる。
「実は私は、ここの部長でもあるんですよ。部室に来てくれれば何をやってもらっても構いません。氷さんも宮野さんも基本的には本を読んでるだけですし」
「それって、部室って言いますか?」
そんなことは教室だって図書館でだった自由にできるはずだ。わざわざ部活としてやる意味がない。
「ふふっ、ちゃんと目的はありますよ? 部屋に入る前に看板は見ましたよね?」
「もしかして、超能力者が集う会、ですか?」
見て見ぬフリをしたかったが、スルーするのはできなさそうだ。
「そうです♪ 悩める超能力を持つ人が集まって思い思いなことをする部活。それが、超能力者が集う会です。超能力のせいで馴染みにくい人のための憩いの場、みたいなものでしょうか?」
看板を見たときから思ったがなんとも信じ難い活動内容だな。
いや、待て。超能力者が集まる部活ということは、この生徒会長も。同じアパートに住む後輩も。そして、同じクラスの氷さんも、超能力者ということか?
それに······この部活に勧誘された俺も何かしらの超能力があるということか!?
「会長、もしかして俺って······」
悪魔のような笑みを浮かべると先生は口を開こうとする。
「だから撫でるなって言ってるでしょ! 柔道日本一を舐めないでくださいよね! こうなったら実力行使で······」
宮野さんは必死で拘束を逃れようとする。けれど、たいして抵抗しないで急に静かになる。
「嘘でしょ······あんた何者よ」
「古典の先生ですよ?」
宮野さんはしばらく先生を睨んだあと俺の方を向く。
「······で、帯刀先輩はどうしてここに来たんですか?」
「俺は先生に呼ばれて、生徒会長にここまで連れてこられたんだ」
「転校生君、まだ部活入ってないでしょ? だからうちの部活に入って。これは強制よ」
先生が有無を言わせない口調で言う。
なんとも横暴なことだがここには生徒会長がいるわけだし、俺に不利になることはないだろう。
「ちょっ、生徒会長。教師が生徒に無理矢理部活に入れさせるなんてダメですよね?」
いくら先生でも、生徒会長のことは無視できないはずだ。
生徒会長を使って俺をここまで連れてきたのが間違いだな。
「すみませんが私からもお願いできますか? 帯刀さんには是非とも入ってもらいたいのです!」
「生徒会長まで!? なんで俺なんですか?」
「そ れ は、あなたが特別だからよ」
先生が可愛いらしくウインクをする。
いい歳なんだろうからそういうのはちょっと······
ギロッ
「!?」
凄まじい悪寒が俺を襲った。
まさかとは思うが考えたことがばれたのか?
いや、そんな超人じみたことなんてできるわけ······
「転校生君、入部、してくれるよね?」
「は、はい......」
有無を言わせない先生の言葉に速効で白旗をあげる。
「入部はしますけどどんな部活なんですか?」
「それは私から説明しますね」
ここで生徒会長が話に入ってくる。
「実は私は、ここの部長でもあるんですよ。部室に来てくれれば何をやってもらっても構いません。氷さんも宮野さんも基本的には本を読んでるだけですし」
「それって、部室って言いますか?」
そんなことは教室だって図書館でだった自由にできるはずだ。わざわざ部活としてやる意味がない。
「ふふっ、ちゃんと目的はありますよ? 部屋に入る前に看板は見ましたよね?」
「もしかして、超能力者が集う会、ですか?」
見て見ぬフリをしたかったが、スルーするのはできなさそうだ。
「そうです♪ 悩める超能力を持つ人が集まって思い思いなことをする部活。それが、超能力者が集う会です。超能力のせいで馴染みにくい人のための憩いの場、みたいなものでしょうか?」
看板を見たときから思ったがなんとも信じ難い活動内容だな。
いや、待て。超能力者が集まる部活ということは、この生徒会長も。同じアパートに住む後輩も。そして、同じクラスの氷さんも、超能力者ということか?
それに······この部活に勧誘された俺も何かしらの超能力があるということか!?
「会長、もしかして俺って······」
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