転生学園~転生する前に学園に通いましょう~
第2話 偶然アパートの下の階に同じ学校の人がいたらモブなわけがありません
メモのおかげで駅から真っ直ぐにアパートに着くことができた。
駅からちょっと離れていてお世辞にも新しいとは言えないくらいだけど、歩けない距離ではないし周辺と比べると格段に安かったからここに決めた。
そこの二階の角部屋が俺が借りている部屋である。
このアパートは一階と二階があって、一階の角部屋以外は全て空き部屋だったのでせっかくだから二階の角部屋にした。
ギシギシといつ突き抜けるか分からないボロボロの階段を上がって一番奥の205号室に事前に受け取っていた鍵を使って入る。
荷物はほとんどないので荷ほどきはすぐに終わり暇となる。
「うーん、どうしようか」
余裕を持って早めに来てみたが余裕を持ちすぎたようだ。
このアパートには俺以外にももう一人いるらしいから、その人がいたら挨拶でもしてそのあとは適当に街をブラブラとしていよう。
ピンポーン
「············」
チャイムを鳴らすが反応がないので留守のようだ。
仕方ないから挨拶は後にしよう。
駅の周辺に来てみたものの、平日のためか人通りが少ない。
事前にある程度の周辺の店などは探していたので、その記憶と実際の場所が一致するように必要なものを買い揃えるついでにまわった。
途中で昼食も食べ、学校が終わったのか制服を着た人がちらほらと見える時間となった。
やりたいことはやったのでアパートへと戻ることにする。
朝は留守だったけど今なら居るかもしれないと思い、朝と同じようにチャイムを鳴らす。
ピンポーン
「······はい」
少し時間をおいて、俺の部屋のちょうど真下の105号室の扉が開く。
中から出てきたのは俺が明日から通うことになっている学校の制服を着た女の子だ。リボンの色は赤、つまり一個下の一年生。
「あ、えっと突然ごめんなさい。俺、今日から205号室に住むことになった帯刀黒子です」
「······ご丁寧にどうも、私は宮野鈴音です。よろしくお願いします帯刀先輩」
少し小柄な宮野さんは挨拶を済ませると扉に手をかけて閉めようとする。
「ちょ、ちょっと待って」
「どうかしましたか?」
「その、これを渡そうと思って」
引っ越しの挨拶として紙袋に入れたお菓子を手渡す。
今日の買い物ではこれを買いにいくのでもあった。
「はい。えっと、ありがとうございます」
「うん。じゃあ、俺はここで」
俺はこのまま階段に向かう。
バタン
扉が閉じる音がする。
再びギシギシと鳴る階段を登って自分の部屋に戻った。
駅からちょっと離れていてお世辞にも新しいとは言えないくらいだけど、歩けない距離ではないし周辺と比べると格段に安かったからここに決めた。
そこの二階の角部屋が俺が借りている部屋である。
このアパートは一階と二階があって、一階の角部屋以外は全て空き部屋だったのでせっかくだから二階の角部屋にした。
ギシギシといつ突き抜けるか分からないボロボロの階段を上がって一番奥の205号室に事前に受け取っていた鍵を使って入る。
荷物はほとんどないので荷ほどきはすぐに終わり暇となる。
「うーん、どうしようか」
余裕を持って早めに来てみたが余裕を持ちすぎたようだ。
このアパートには俺以外にももう一人いるらしいから、その人がいたら挨拶でもしてそのあとは適当に街をブラブラとしていよう。
ピンポーン
「············」
チャイムを鳴らすが反応がないので留守のようだ。
仕方ないから挨拶は後にしよう。
駅の周辺に来てみたものの、平日のためか人通りが少ない。
事前にある程度の周辺の店などは探していたので、その記憶と実際の場所が一致するように必要なものを買い揃えるついでにまわった。
途中で昼食も食べ、学校が終わったのか制服を着た人がちらほらと見える時間となった。
やりたいことはやったのでアパートへと戻ることにする。
朝は留守だったけど今なら居るかもしれないと思い、朝と同じようにチャイムを鳴らす。
ピンポーン
「······はい」
少し時間をおいて、俺の部屋のちょうど真下の105号室の扉が開く。
中から出てきたのは俺が明日から通うことになっている学校の制服を着た女の子だ。リボンの色は赤、つまり一個下の一年生。
「あ、えっと突然ごめんなさい。俺、今日から205号室に住むことになった帯刀黒子です」
「······ご丁寧にどうも、私は宮野鈴音です。よろしくお願いします帯刀先輩」
少し小柄な宮野さんは挨拶を済ませると扉に手をかけて閉めようとする。
「ちょ、ちょっと待って」
「どうかしましたか?」
「その、これを渡そうと思って」
引っ越しの挨拶として紙袋に入れたお菓子を手渡す。
今日の買い物ではこれを買いにいくのでもあった。
「はい。えっと、ありがとうございます」
「うん。じゃあ、俺はここで」
俺はこのまま階段に向かう。
バタン
扉が閉じる音がする。
再びギシギシと鳴る階段を登って自分の部屋に戻った。
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コメント
美浜
まずは一人暮らしをしなくちゃな。
こた
同じアパートに同じ学校の後輩の女の子?
羨ましすぎて泣きたい