車椅子~障害者との恋はありえますか~第1章 出会い

うさp主ᕱ⑅ᕱ♥

第2章 告白

またいつものように一日が始まる。
私はいつもどうりに学校に行き、早く健ちゃんに会いたくて走って帰って新聞を届ける。
「私健ちゃんのこと好きなのかも」
少しずつ恋心を抱き始めてきた。
なんだろ。どうしよ。この気持ち伝えた方が楽になる気がする。
そんなことを抱えたまま、2週間たった頃。
私は気持ちを伝えようとした。
新聞屋の手伝いじゃなく、個人的に健ちゃんの家に行くことにした。
そして健ちゃんが家の中に入れてくれて、まずは2人の日常会話をしていた。
その時にサラッと私は恋愛に関する質問をした。
「健ちゃんは彼女とかいるの?」
誰しも気になる人に聞く言葉だ。
私は上手くいくのではないかと考えていた。
だが、そこには私の予想にない言葉が帰ってきた。
「僕、彼女は作らないんだ。」
「え、なんで。。。」
「僕、この町に来てから彼女が1人いたんだ。でも、僕が障害を負ってから彼女は僕のために毎日家に来たり、ご飯食べさせてくれたり、掃除とか色々してくれてたんだ。でもそのせいで彼女は熱を出して· · ·。それでそのままどこかに倒れたらしいんだ。」
「え、それって、まさか、亡く。」
「うん。そうだよ。死んじゃったんだ。これ以上誰かに迷惑かけるわけには行かない。だから僕は誰とも付き合えない。」
「そ、そうなんだ。ごめんね、こんな話。思い出したくないよね。話してくれてありがとう」
そうなんだ。そんなことが· · ·。
「私、帰るね」
「またね。じゃあね。暗い感じになってごめんね。また来てね。」
儚く散った恋だった。でも、諦めることはどうしてもどうやっても出来たかった。
障害との恋愛は難しいことなのか。前のおば様たちが言ってたように、面倒くさくて大変なのだろうか。
それから私は新聞屋でもポストに入れるだけ。
個人的には遊びに行かなくなった。
ただ私の小さな恋心が相手には迷惑になることを知ったから。
ある日、金曜日にまた、新聞をポストに入れるだけで帰ろうとした。入れようとしたその時、車椅子の彼がすっとでてきた。
「あ、」
私は目をそらして逃げようとした。
会ったら、また恋の芽が芽生えてしまうから。
「ちょっと待ってよ。なんで最近来てくれないの。あの時の質問のせい?不快になった?」
「· · ·。」
「そうだよね。こんな当回しの人殺しに関わりたくないよね。ごめんね。」
悲しそうに家の中に入ろうとしている彼を見て
ついつい言葉が出てしまった。
「まってよ。違う。そんなんじゃないのに。」
「え?でも、最近新聞屋でも個人でも話しかけてきてくれないから。」
「違う。それは。。」
思い切って言おうとした。振られること覚悟で。一生話せなくなるかもだけどこの気持ちは伝えておきたからった。花が咲くまでにこの恋の芽はつみとらないと。ちゃんとつみとるから。。
「私健ちゃんが好きなの。新聞を届けに来たり個人できたりする時も、会ってるのに会いたくて近ずきたくて仕方ないの。でも、振られるのわかってるから。ちゃんと振って。恋の芽は1人でつみとるよ。」
「· · ·。ちーちゃんが僕を?。。」
少しの間沈黙が続いた。私はその沈黙に耐えきれずに涙を流した。
「じゃあね。返事はわかってるから。さようなら。」
そう伝えて私は走って家に帰った。
そのまま部屋にこもって一人で泣いた。
そしたら外からインターホンがなった。
母や父は仕事中でいないし私が出ないと。
でも泣き顔で出なくないな。
上から見てみよう。
自分の部屋の窓から外を見たら健ちゃんの姿があった。
「え、健ちゃん· · ·?なんで。」
そして上を見上げた健ちゃんと目が合った。
そしたら何故か健ちゃんはニコッと笑った。
でもその目は赤くなった涙目だった。
そしておいでと手で表し私を玄関へと誘った。
私は催眠術にかかったように下に降り、玄関へ行き鍵を開けた。
「やあ、さっきぶりだね。今家にはちーちゃんしかいないのか?」
「うん。そうだよ。」
沈黙が少し。でもさっきのような暗い沈黙というか、気まずい沈黙があった。
そして健ちゃんが少しずつ話し出した。
「あのねちーちゃん。僕もちーちゃんのこと幼稚園の頃って言うかあった頃から好きだよ。でも隣町引越してからすごく寂しくて、でも、ちーちゃん頑張り屋さんだから家のお手伝いでうちに来てくれるだろうって思ってね、次あったら告白しようと思ってたんだ。」
「そ、そんな馬鹿な· · ·。」
「でもそこで一人の女の子に告白されたんだ。僕ももう高校生だし1人ぐらい付き合ってもいいと思ったんだ。あともう一つの理由は、ちーちゃんが僕のことが好きって知らなかったら少しでも長く幼なじみで居られるように彼女を作ったんだ。彼女にちーちゃんをしてしまったら、彼女はすぐ別れたら他人になってしまうから。でも、そのすぐに事故にあって。そっから言ってかなったけど僕から振ったんだ。それなのにお手伝いをさせてって、ずっと一緒にいてくれたんだ。このあとは前に話した通り。」
「そうだったんだ。ごめん。あんな無意識な事言って。」
「いいんだ。ちゃんと言わなかった僕が悪い。」
健ちゃんも私が好きなんだ。じゃあ両想い?
健ちゃんの顔を見たら少し赤くなっていた。
涙のせいか?それとも、今の話のせいか分からないが2人とも照れくさくてお互いの顔をれなかった。
でも、実際私は振られている。 
「ねえ、私たちどんな関係になるの。お互い好き同士なのに。私なら絶対倒れたりしない。2人で幸せになりたい。健ちゃんを悲しませたりしないよ。お願い。好きなの。」
「· · ·。」
「僕も2人で幸せになりたい。でも、多分ちーちゃんに沢山迷惑かける。それでもいいのかな。障害者の僕がこんなに幸せになっていいのかな。」
「障害者なんて関係ないよ。一緒に幸せになろう?」
「ありがとう。ちーちゃんありがとう。僕は世界一の幸せ者だよ。」

第2章〜完〜
続く。。
「次回予告」
付き合うことになった2人がお互いの親にあいにいくことにした。
だけど、健太の親子と千聖の親子の反応が違くて· · ·。







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