遊戯学校の転校生

鈴森 涼

2 オセロ

「俺とも勝負しようよ。」
な、何を言っているんだこいつは。
「お前転校生なのだろ?」
「そうだよ、転校生だからまずは弱い人から戦おうと思ってね。」
ちっ、調子に乗りやがって。
こいつに本当の怖さを教えてやろう。

「いいだろう!勝負してやる!」
「内容はオセロでいいか?」
「お前が勝てるのか?」
「俺が勝ったら由香と別れろ。」
やはり、それが狙いか。ならば…
「ならば俺が勝ったら貴様は一生奴隷だ!」

「じゃスタートな。」
「ずいぶん早いな。」
「ちょっと待って!」
由香とよくいる女子が声をかけた。
俺はあいつでもよかったな。
「どうしたんですか?志乃さん。」
「勝てるの?」
「さぁ?」
「負けたら一生奴隷なのよ?」
「そうですね。」
こいつは奴隷の恐ろしさを知らないらしい。
「なら、どうして?」
「由香さんは、友達ですからね」
そういってニッコリ笑った。
由香は感動している。
ふっふっふ、確かに感動だな!

「早く席につきな!」
「じゃジャンケンからだな。」
「ジャンケンポン!」
俺の手はグー、あいつの手はパーを出していた。
「お前…」
「簡単なことだよ、さいしょはグーを言わなければいいだけだ。」
ちっ。こいつ少しは頭が回るらしい。
「俺が先行だな。」
こいつが黒で、俺は白。


勝負は最終局面!
俺は圧倒的に勝っていた。
「ははっ!雑魚じゃねぇか!」
こいつは悔しがる。
「くそっ、なんで?」
俺には実力があるからな!
ジャンケンに負けたら本気でやるんだよ!

「さぁ最後の一枚だ。
最後にお前の名前を聞いといてやる。」
「俺は…祐太だ。」
「そうか、祐太!奴隷だな!」
だが何か引っ掛かるな。
「おい後ろ、由香がお前の勝ちが嬉しくて笑ってるぞ。」
そうか、ご主人が勝ってそんなに嬉しいのか。振り返って見てみる。
だが由香は戸惑った顔をしている。

ん?待てよ…まさか…
急いで正面のオセロを見た。
オセロは全て黒になっていた。
「俺の勝ちだなぁ!亮介君?」
まさかわざと負けたふりをして、俺の機嫌を良くして気付かせないようにしたのか?
「くそぉぉぉ!」
勝者 祐太

「遊戯学校の転校生」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く