遊戯学校の転校生

鈴森 涼

1 ゲームだらけ

 廊下を歩きながら、志乃からこの学校について色々聞いていた。

「この学校ではね、大体の勝負がゲームで決まるの。ゲームで勝った人は負けた人に願いをいえて、負けた人はそれを叶えなければいけないの。」
「必ず…ですか?」
「まぁ無理なのもあるけどね。」

斗真が口を挟む。
「ちなみに勝負申し込まれたら、断れないんだよ。」
圧倒的に不利だな。
「それは厳しいですね。」
「でも、生徒会に入ってる人は拒否権があるんだぜ!」
「じゃあ入りましょうよ!」
「でも生徒会に入るにはいくつか条件があるの、まぁ後でね。」
奥が深いな。

由香も口を挟む。
「しかもしかも、申し込んだ方がゲームの内容を決めるんだよ!」
「圧倒的不利ですね。」
断れなくて、ゲームを決められるって、かなりヤバいのでは?

志乃にもどる。
「そうなの、だけど店とか寮ではゲームができないの。」
「じゃあ安心ですね。」
「…まあそうだね。」
「え、なんですか?」

由香が言う。
「転校生はすごく狙われるの、だから…」
だから早く教えてくれたのか。
「そうだったんですか!」


 しばらく歩くと男の人がいた。
「ふっふっふ、待っていたぞ!」
誰だ?
「この人は?」
そいつは叫ぶ。
「俺を知らないだと!」
「すいません、転校してきたばっかで。」
「俺の名は田口亮介たぐちりょうすけ!」
志乃が面倒くさそうに聞く。
「なんの用ですか?」
俺狙いかな?
「高橋由香!お前に勝負を申し込む!」
亮介君は由香を指差した。
「え!私?」
「俺が勝ったら、俺と付き合って貰おう!」
由香は凄く嫌な顔をした。
「なんでー!」



 志乃が俺に言った。
「由香は可愛いからモテるんだよ。」
「志乃さんも可愛いですよ」
「えっ!ほんと!」
志乃は照れながら笑っている。
怒られそうになったら使おう。
「ぐぬぬ!」
何故か由香が唸っている。
「どうしました?」
「何でもないよぉーだ!」
由香は、亮介の方を向いた。

志乃が言う。
「あ、そうだ、勝負する前に条件と勝負内容を言わないと勝負は無効になるからね!」
「まぁ、でしょうね。」

「お前が勝ったらどうする?」
「じゃあ道を通して下さい。」
ずいぶん安いお願いだ。
「よろしい。では、ゲームの内容だ!」
「あ!祐太くん!見ててね!」
由香が手を振る。まぁ、初めてだしな。
「はい!よく見てます!」
「よくは見なくてもいいけど」
由香さんは元気になった。
「ゲームの内容はオセロだ!」
「よし、できる!」
「由香ーがんばれー!」


 少し志乃さんに質問してみる。
「あの、同じ人と連続勝負って?」
「一日経ってからだね。まぁ負けてから勝った人見ないけど。」
「そーなんですか。」
「まぁズルい奴もいるからねー。」
斗真が口を挟む。
「それで、ズルいといえばアイツ田口亮介なんだよ。」
「じゃあ俺達で…」
「勝負始まったら終わるまで、話かけれないの。」
「それはヤバいですね。」

「さぁーいぃしょはぁグゥーー。」
亮介はゆっくり言う。
「じゃんけんぽ!」
突然早く言う。
由香はグゥを出したまんまで、亮介はパーを出している。
「俺が先行だな。」
「ズルいー!」
「勝てばいいんだよ!」


亮介は黒、由香は白で、
最初から白がリードしていた。
「フフン!大したことないね!」
由香は調子に乗っている。
だが亮介は、笑っていた。


「最後の一枚か。」
ラストは亮介になった。
「私の勝ちだね!」
「ふふっ、おい!後ろで皆応援してるぞ!」
「ん、どれどれ?」
由香は後ろを向いて手をふる。
その隙に、亮介が白の駒を黒の駒に裏返す。 
「由香っ!ばか!」
「俺の勝ちだな!」
「ん?えぇー!いつの間に!」
空間に勝者 亮介と表示される。


由香が泣きべそで帰って来た。
「負けたよぉー!」
「はぁ。」
「じゃあ付き合ってもらうぜ!」
亮介が笑う。
「ズルいんだよぉ」
「勝てばいいんだよ!行くぞ由香!」
由香泣いてる。
「グスッ、皆ぁ!」
「おい!さっさとしろ!」


うーん、楽しそう!
「ねぇ、亮介君!」
「あ?なんだよ!」
「俺とも勝負しようよ。」

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