魔滅の戦士

やましゅん

台風

「許可する。」それを聞き、來央は丁寧に扉を開ける。「失礼致します。こちらの少年は、下級悪魔を剣技を磨かずに粉々に切り刻みました。彼の父である上級戦士から聞いた話によると、彼は初めて刀を握ったそうです。」丁寧な言葉遣いすぎて違和感がありまくりだ。階級天の戦士ともあろうものがここまで敬意を表すということは、おそらく戦士を管理する者であり、統率する者。将軍様のような立ち位置の人間なのだろう。「それは素晴らしい。剣技を磨けば災級悪魔も討つことができるだろう。よろしい。ならば貴様に特別な育成士を仕えよう。」悪魔にも階級があったなんて初耳だ。天音はは悪魔に対しての知識が一般常識程度のものしかなかったのでその事を知らなかった。「貴様、名をなんと申す?」
「天音...です。」ぎこちない敬語になってしまった。「來央、こやつを明日この場所に連れて行け。」と言って來央に地図を渡した。「承知しました。」來央は少し驚いた顔をして頭を下げた。「下がって良い。天音、貴様には期待しているぞ。」


「いやぁぁぁぁあっ!緊張するぅぅ!」台風2号が来た。「天音くん!君すっごい大変なところで訓練するみたいだよ?ものすっごい山奥!どんな育成士さんなんだろうね〜!若き才能をどうやって磨いてくれるのかっ!」どうやら強風域に入ったらしい。「あの、悪魔にも階級ってあったんですね。初耳でした。すこしせつめ...」説明を貰おうとしたがやめておく。危うく暴風域に入ってしまうとこだった。「そうかそうか!君の悪魔に対する知識はまだ浅かったね!よし!今晩みっちり俺と勉強しような!!!」「育成士さんから聞くのでいいです。」ばっさりと断ると、台風は消滅した。

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