先生転生~魔法の言葉は金平糖~
武器と防具と金平糖
謁見の間にいた一同は皇女の指示に従い、螺旋階段を下り、長い回廊を抜け庭を横切り、武器庫の前まで到着した。
「こちらが武器庫になります。旅に出てもらうにあたって、装備を揃えましょう」
彼らは無意識に自分の服装を見下ろした。
くたびれたYシャツ、運動着、クロックスに革靴。納得だ。
カチャッと軽い音で扉が開き、7人はそろりと入っていく。
中は装備の性質別に分かれていて、およそ男心をくすぐられるものが揃っていた。
「先ほどステータスを見てもらいましたが…あ、あれは前の世界での生活が反映されています。守備が低いならまずは守りを固める。攻撃特化なら近接武器を持つなど、よくよく考えて選んでください」
皇女のGOサインに7人は各々楽しげに散っていった。
30分ほどして、全員がもとの位置に戻ると皇女は絶句した。
幸い武器は皆選び方がいいのだ。
攻撃特化の中里やバランスをとれる田村、畑山は扱いやすい短剣。
その他魔法特化の者たちは杖や扇、タロットカードなど。
悪くない。
「何故守備が全体的に低いのに関わらず軽装備なんですか…!もっと重めの鎧とか…」
皆一様に、マントとか、ローブとか、魔法効果のついた装備とはいえ、弱すぎる。
「んーーもうわりといい年だからなぁー。重いもん着ると疲れちゃうんだよなーー」
のんびりと園屋が答え、いよいよ皇女がうなだれた。
「皆さんがそれでよろしいのならもう、構いません…。最後にスキル発動の詠唱を教えますのでこちらに…」
この皇女、心労で倒れて天帝と同じ道を辿るのではないか…。
真っ青な顔つきで、武器庫の隣、訓練所へ足を踏み入れた。
おぉ、と感嘆の声が漏れる。
吹き抜けになっている訓練所の壁には松明が並び、火が灯っている。
夜ならばもっと迫力があったことだろう。
「ここは訓練所。いつもは王宮兵士たちが使っておりますが、本日は少しだけあなた方に使わせるように言っておきました」
皇女はズンズンと進んでいき、中央へ立った。
「ここからそれぞれスキルを発動してもらいます。発動の詠唱は滾迸闘です」
「え、金平糖?」
「滾迸闘です」
「金平糖」
「こちらが武器庫になります。旅に出てもらうにあたって、装備を揃えましょう」
彼らは無意識に自分の服装を見下ろした。
くたびれたYシャツ、運動着、クロックスに革靴。納得だ。
カチャッと軽い音で扉が開き、7人はそろりと入っていく。
中は装備の性質別に分かれていて、およそ男心をくすぐられるものが揃っていた。
「先ほどステータスを見てもらいましたが…あ、あれは前の世界での生活が反映されています。守備が低いならまずは守りを固める。攻撃特化なら近接武器を持つなど、よくよく考えて選んでください」
皇女のGOサインに7人は各々楽しげに散っていった。
30分ほどして、全員がもとの位置に戻ると皇女は絶句した。
幸い武器は皆選び方がいいのだ。
攻撃特化の中里やバランスをとれる田村、畑山は扱いやすい短剣。
その他魔法特化の者たちは杖や扇、タロットカードなど。
悪くない。
「何故守備が全体的に低いのに関わらず軽装備なんですか…!もっと重めの鎧とか…」
皆一様に、マントとか、ローブとか、魔法効果のついた装備とはいえ、弱すぎる。
「んーーもうわりといい年だからなぁー。重いもん着ると疲れちゃうんだよなーー」
のんびりと園屋が答え、いよいよ皇女がうなだれた。
「皆さんがそれでよろしいのならもう、構いません…。最後にスキル発動の詠唱を教えますのでこちらに…」
この皇女、心労で倒れて天帝と同じ道を辿るのではないか…。
真っ青な顔つきで、武器庫の隣、訓練所へ足を踏み入れた。
おぉ、と感嘆の声が漏れる。
吹き抜けになっている訓練所の壁には松明が並び、火が灯っている。
夜ならばもっと迫力があったことだろう。
「ここは訓練所。いつもは王宮兵士たちが使っておりますが、本日は少しだけあなた方に使わせるように言っておきました」
皇女はズンズンと進んでいき、中央へ立った。
「ここからそれぞれスキルを発動してもらいます。発動の詠唱は滾迸闘です」
「え、金平糖?」
「滾迸闘です」
「金平糖」
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