天馬行空、狂った戯曲。

泪鴉

褒めて、褒めて、生きて。

嗚呼。
足がしびれて
もう、動けないや。
今僕は仕事中。
職業体験をしている子どもも
仕事中。
学校とかいう箱の中にいるあの子も
仕事中。
部屋でぼーっと生きているあいつも
仕事中。
起きて、食べて、仕事して
食べて、仕事して、寝る。
嗚呼。
こんぺいとう食べたいな。
日常なんてそんなもの。
「生きる」っていうのが
もう、仕事なんじゃない?

正直に言います。

才能を鼻にかけて得意がっているあいつも
「私、これ知ってます。」って媚び売るあいつも
悪いやつ、言いつけたあいつも
どいつもこいつも褒められるのに
立派に生きてる私は
なんで褒められないの!?
確かに、
自慢できる才能なんてなくて1mmもないけど
能力なんて凡人以下だけど
これでも一生懸命生きてるんです。
だから、褒めてくれても
いいんじゃない?
別に、頭わしゃわしゃして欲しい
わけじゃない。
「えらい、えらい」っていわれたい
わけじゃない。

ただ、素朴なことで褒めて欲しいの。

「はたらいて、はたらいてはたらいて。
    褒められるのは一部のヒトで
   努力が足りないってわかっているけど
    ちゃんと生きているんだから
    褒められている人のたった1粒でいい
    1粒でいいから...」

僕の夢の中で少女は大声で泣いていた。
大粒の涙をたくさん抱えて泣いていた。

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