天馬行空、狂った戯曲。

泪鴉

毒は花になりたい。

ガスマスクをつけた青年が
歩いてきた道に咲いていた
美しい花々は
灰になり
風がどこかへ運んでいった
僕は彼のマスクの奥に
光っているものを見た

泣いているんだ...

青年は自分の歩いてきた道を
振り返って
その場にうずくまった
マスクをとった彼の目は綺麗だった。

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