好きになったらいけない恋

ホットコーヒー

第22話修学旅行!!



【先輩、気をつけて行ってらっしゃい!!
楽しんできてね!!】


修学旅行当日の朝早速カズヤからメールが来ていた。


【すぐ帰ってくるから】


初日は奈良の鹿公園や東大寺を見に行ったが正直なところお寺に興味があるはずもなく特に面白くなかった。


鹿せんべいを買うと、鹿が寄ってきて口を近づけてくるのですそっとせんべいを口に向ける。


パクっと食べてしまいまた催促してくる。


(カズヤも一緒ならもっと楽しいのにな...)


結局は俺もあいつと同じ思考をしていると、
ふと思う


鹿の写真をカズヤに見せたくなりに送信する。


【かわいいですね!】


すぐ返信が来た。


【授業中じゃないの今?】


【授業なんて..知りませんよww】


【真面目に受けろ!】


結局どこにいてもカズヤの事を考えるようになってしまった。 寂しいのは俺のほうかもしれない。


観光も終わりバスで宿へ向かう。


班ごとの部屋で5人の大部屋。


風呂に入りみんなで外を徘徊したり、トランプしたり夜遅くまで遊び、次の日は寝不足になってしまった。


2日目は京都 3日目は大阪 4日目は○SJで沢山の思い出を作った。


どこに行ってお土産を見ても沢山の品数がありカズヤの喜びそうな物が沢山ある。


八つ橋の他にキーホルダーを買って包装してもらった。


(あいつ喜ぶかな)


修学旅行最終日の夜、カズヤから電話がきた。


『先輩!明日帰ってくるんですよね!?修学旅行楽しかったですか?やっと会えるの楽しみです』


『お前、やっとって言ってもたったの5日だろ』


正直言えばようやく会えると俺も嬉しい。


『お土産楽しみにしてますね!』


『八つ橋ちゃんと買っといたよ』


『ありがとうございます!
修学旅行の話聞かせて下さいね!』


会えるのがよほど嬉しいのだろう。声のテンションがいつも以上に高い。


『じゃあ、明日土曜だし帰ったら家に行くよ
おやすみ』


『先輩!おやすみなさい』


あいつは俺の気持ちを知っている。


俺もあいつの気持ちは分かっている。


だけどまだ、決してお互いに言うことはない。


多分、今が1番いい距離感なのだろう。


それを言ってしまえば


何かが壊れてしまいそうな気がするから。


修学旅行も終わり駅に到着した。


荷物は全て送ったがカズヤのお土産だけ送らずに持っている。


家に帰り親に顔を見せてからカズヤの家に向かった。


チャイムを鳴らすとカズヤが出てきた。


『せんぱい!』


いきなりハグをしてきて


『おまえはアメリカ人か!』


ツッコミを入れてみるが御構い無しに触ってくる


『あらあら仲がいいのね』


『お久しぶりです! お邪魔します』


カズヤのお母さんが出てきてお土産の八つ橋を渡す。


『あら、ありがとう!』


カズヤの部屋に行き一息つくと当たり前のように俺の隣に座ってくる。


『カズヤ、これ』


キーホルダーのお土産を渡す。


『ありがとうございます!開けていいですか?
....奈良の大仏キーホルダー....』


『あれ、微妙だった?』


『え、いやそんな事無いですよ。うれしいです
ありがとうございます...』


カズヤの目が泳いでいるからきっと嘘をついている。


『微妙なら言って欲しいんだけど』


『そ、そんな事より修学旅行の話聞かせてください!』


カズヤがそっとキーホルダーをポケットにしまい話をそらしてくる


『そんなことって...』


修学旅行先で撮った写真を見せながら、いろいろな話をした。


『カズヤと行きたかったなぁ...』


『先輩、修学旅行前の僕と同じ事言ってますよ』


そんな話をしていると楽しい時間はあっという間に過ぎた。


『そー言えばどこ行きたいか決まった?』


『はい!遊園地に行きたいです!』


『遊園地かぁ〜 冬休みだな』


カズヤとの初めての旅行。今からとても楽しみだ

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