第19話 湧いてくる新たな感情

自宅謹慎になっても朝は早く起きてしまい2度寝しようとしたが目が冴えて眠れない。


（あ〜眠れない 暇だなぁ)


取り敢えず渡された課題に取り組み
気づいたらお昼になっていた。


昼ごはんを食べ、漫画を読んでゲームをして眠くなったら横になり眠ると言うニートのような暮らしだと自分で思う。


午後6時 いつもなら部活が終わる時間


（カズヤ来てくれるかなぁ〜)


と思いながら連絡を待つが来る気配がない。


（忙しいのかな？ 部活長引いてるとかかな？)


など考えが出てくる。


今日はまだ誰とも会話をしていないから、とてつもなく誰かと話したい。


結局どれだけ待ってもその日は連絡も来ないまま
夜中を迎えた。


(昼間寝たせいで眠くないし...暇だ)


ふと、この前のことを思い出し顔が熱くなる。


{せんぱい..きもちぃ..もっとさわって...｝


『カズヤ...』


つい名前を呼んでしまい、さらに恥ずかしさで顔が赤くなる。


（あいつは俺の事、本気で好きなのか？ それとも...)


カズヤのことを考えると頭の中がパンク状態になってしまう。


（あいつ、遊びに行くって言ってたのに...明日来るのかな)


次の日もその次の日もカズヤは連絡もよこさなかった。


自宅謹慎4日目（日) になりカズヤも来てくれなく流石に暇も限界になる。


課題もすでに全て終えてやる事がない。


（電話しようかな)


カズヤに電話をかけるが出る気配がない。


朝だし寝てるかな...とゲームを始め30分くらいで飽きた。


携帯を見るとカズヤから着信が来てた
すぐさま掛け直す。


『先輩  どーしました？』


いつもと違く気だるそうだ。


『カズヤ何してるかなって  来るって言ってたのに来てくれないから』


『 ..風邪ひきました。インフルエンザです..  3日前から頭痛いし、寒いし、ダルいし、熱あります...』


（来なかったんじゃなくて
来れなかったのか)


『そっか、大丈夫か？って聞きたいけど大丈夫じゃなさそうだな』


『先輩に会いたかったけど...さすがにだるいし、話すのもつらい...』


『それは悪いことした。切るから治ったら電話してね』


『まって...先輩の声聞いてると安心するから何かお話ししてください... 黙って聞いてます...』


『えぇ〜しょうがないな』


などと言うが本音は久しぶりにカズヤに頼られて嬉しい。


最近読んだ漫画の話、面白かったテレビの話いろんな話をしていると、


カズヤの笑い声と咳が聞こえる。



しばらくするとカズヤのアクションが何もなくなる。


『寝たかな？』


返答が無いので寝たようなので電話を切った。


たったの4日ぶりとは言え、今まで毎日一緒にいたので久しぶりに話せて嬉しい。


その3日後の朝ようやくカズヤのインフルも治ったらしく部活終わりに家に来ると連絡が来た。


（やっと半分か...自宅謹慎休めるからいいかなって思ってたけどつらいな)


部屋で携帯で動画を見たりして時間を潰していると エロい動画が出てきた。


（そーいや、この1週間してないな)


健全な男子高校生が1週間も抜かないというのは
よほどな事ないだろう。


ズボンとパンツを脱ぎ、行為を行う。


動画の内容を思い出しながらしていたが、イク寸前 カズヤのあの時の様子が浮かんで同時に射精する。


『はぁ..はぁ..』


（なんで、あいつの顔が...)


ティッシュで拭き取りゴミ箱へ捨てる。


気だるさが出てきてそのまま寝てしまった。