同世界転生の最強貴族
第十一話 魔の死闘Ⅰ
    あの事件からしばらくして、特に何事も無く、夏休みに入る事となった。そこで、Gランクの依頼を・・・・では無く、二つ上のランクに昇格している為、Eランクの最高難易度依頼である、深淵の魔染域にいる鋭閃怪蛇の討伐を受ける事にした。
    だが、本当の目的は違う。
「・・・・・では、行ってきます。フォルシアさん」
「気をつけてね・・・・ロイ君」
『さて・・・これからどうしたものか・・・・・』
    実は今、あの二人が誘拐されて、人質になっているのだ。そして、助けたければ深淵の魔染域に来いとのことだった。
    そして、もしもこの事が知られては王国の軍が動きかけないので、どうにか自分だけで解決しようと今向かっているのだ。
「待っててくれよ・・・・エリス、リーシャ!」
『我が深淵と風の魔力に応じて、疾風の如き力を手に入れよ。"暴風足伸"』『スキル "気配察知Lv.10"』『スキル "気配隠蔽Lv.10"』
◇リーシャ視点◇
『どうしてこうなったんだろう・・・・』
    そう思った時には既に遅く、目の前に広がるのは紫色の薄い煙に覆われている紫だらけの土地である深淵の魔染域と、すぐ近くに立つ四人の魔族だ。
    こうなったのは、王城の名で呼び出しがあり、それに従って移動していると、急に襲撃され、現在に至るのだ。
「助けに来てくれるかな・・・・ロイ君」
「助けに来てくれるよ・・・・・ロイだもん」
「助けに来たところで死ぬよー?なんたって、魔王軍四大幹部全員が揃っているのだからねー!」
「「!!?」」
『嘘でしょ?こんな所で死んじゃうの?嫌だ!まだ、死にたくないよ!!助けてよ!!ロイ───!!』
「ぐはっ!・・・・・」
「嘘でしょ?ロデリウス!・・・・・ 近付いてきたのを気付けなかった。でも、これで判断出来たわ。あなたは早く殺らないと殺られるってねっ!」
『スキル "死束縛陣"』
◇ゼクロイド視点◇
『何だ?この嫌な違和感は・・・・。ぐっ・・・・この締め付けられている物は・・・糸?』
「そうか・・・・・この糸は、HPを吸っているのか?」
「半分正解だけど、半分不正解。すぐに死んじゃうだろうし答え合わせー。正解は、HPとMPを無理矢理空気中に放出させて、体を崩壊へと導いてるでしたー!!」
『段々気が遠くなってきた。目を閉じたら、もう覚めることは無いだろう』
    そして、とうとう限界が訪れた。そこから意識は深い闇へと落ちていく。だが、不思議と周りの声だけは聞こえる。
「あっれ〜?おっかし〜な〜?もう死んじゃったぞ〜?」
「えっ・・・・?嘘でしょ?そんな・・・いやだよ・・・・・いやだぁぁぁああ!!ロイ君!?ロイ君!!ねぇーってばっ!」
    声が聞こえる。エリスの声だ。俺の事を呼んできるらしいが、生憎今はどうする事もできない
「うるさいわよ?あんたら二人は用済みだから殺処分ね。やりなさい。ロデリウス」
    その瞬間、頭の中で何かのスイッチが入った。そして、段々と意識が戻っていく気がする。そこで、必死に心の中で叫ぶ。
『辞めろ。辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ!』
    だが、まだ回復までには約十秒程の時間がかかりそうだった。
「ロデリウス!?死んだはずじゃ無いの!!?」
「俺は伊達に不死の幹部をしちゃいねぇーんだよ。・・・・・それじゃあ殺すまでカウントしようか!この魔法で灰も残さず殺そう。30.....29.....28.....」
    怪しい紫色を放つ魔法陣がぼんやりだが見えてくる。ただ・・・・・
『何故だ?何故体が動かない?』
『ぐあぁぁあああ!!!何故だ!何故裏切った!!オーディヌス!! くそっ!逃げろ○×□!!お前はこの世界・・・・いや!×○の希望なんだ!!○×□様達と逃げろ!!そして、未来を守ってくれ!!さあ、早く!!・・・なんだ?お前はまさか・・・・。やめろぉぉぉおお!!いやぁぁぁああ!!・・・・』
    何時の記憶だろうか?見えている景色は一面に、死体があり、地面は焼けて真っ黒になっている。そして、顔をあげるとそこには・・・・・化け物が居た。
『さて、我が□□×に問おう。生きたいか?』
───生きたい。どうしようもなく生きたい!
『ならもう一つ聞こう。なんの為にだ?』
───それは・・・・大事な友達を守る為だ!!!
『ほほう・・・・・。面白そうだな。良かろう。行ってこい。○×□。いつかまた会おう』
     その言葉を最後に、徐々に体の感覚が戻ってくるのだった。
    だが、本当の目的は違う。
「・・・・・では、行ってきます。フォルシアさん」
「気をつけてね・・・・ロイ君」
『さて・・・これからどうしたものか・・・・・』
    実は今、あの二人が誘拐されて、人質になっているのだ。そして、助けたければ深淵の魔染域に来いとのことだった。
    そして、もしもこの事が知られては王国の軍が動きかけないので、どうにか自分だけで解決しようと今向かっているのだ。
「待っててくれよ・・・・エリス、リーシャ!」
『我が深淵と風の魔力に応じて、疾風の如き力を手に入れよ。"暴風足伸"』『スキル "気配察知Lv.10"』『スキル "気配隠蔽Lv.10"』
◇リーシャ視点◇
『どうしてこうなったんだろう・・・・』
    そう思った時には既に遅く、目の前に広がるのは紫色の薄い煙に覆われている紫だらけの土地である深淵の魔染域と、すぐ近くに立つ四人の魔族だ。
    こうなったのは、王城の名で呼び出しがあり、それに従って移動していると、急に襲撃され、現在に至るのだ。
「助けに来てくれるかな・・・・ロイ君」
「助けに来てくれるよ・・・・・ロイだもん」
「助けに来たところで死ぬよー?なんたって、魔王軍四大幹部全員が揃っているのだからねー!」
「「!!?」」
『嘘でしょ?こんな所で死んじゃうの?嫌だ!まだ、死にたくないよ!!助けてよ!!ロイ───!!』
「ぐはっ!・・・・・」
「嘘でしょ?ロデリウス!・・・・・ 近付いてきたのを気付けなかった。でも、これで判断出来たわ。あなたは早く殺らないと殺られるってねっ!」
『スキル "死束縛陣"』
◇ゼクロイド視点◇
『何だ?この嫌な違和感は・・・・。ぐっ・・・・この締め付けられている物は・・・糸?』
「そうか・・・・・この糸は、HPを吸っているのか?」
「半分正解だけど、半分不正解。すぐに死んじゃうだろうし答え合わせー。正解は、HPとMPを無理矢理空気中に放出させて、体を崩壊へと導いてるでしたー!!」
『段々気が遠くなってきた。目を閉じたら、もう覚めることは無いだろう』
    そして、とうとう限界が訪れた。そこから意識は深い闇へと落ちていく。だが、不思議と周りの声だけは聞こえる。
「あっれ〜?おっかし〜な〜?もう死んじゃったぞ〜?」
「えっ・・・・?嘘でしょ?そんな・・・いやだよ・・・・・いやだぁぁぁああ!!ロイ君!?ロイ君!!ねぇーってばっ!」
    声が聞こえる。エリスの声だ。俺の事を呼んできるらしいが、生憎今はどうする事もできない
「うるさいわよ?あんたら二人は用済みだから殺処分ね。やりなさい。ロデリウス」
    その瞬間、頭の中で何かのスイッチが入った。そして、段々と意識が戻っていく気がする。そこで、必死に心の中で叫ぶ。
『辞めろ。辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ!』
    だが、まだ回復までには約十秒程の時間がかかりそうだった。
「ロデリウス!?死んだはずじゃ無いの!!?」
「俺は伊達に不死の幹部をしちゃいねぇーんだよ。・・・・・それじゃあ殺すまでカウントしようか!この魔法で灰も残さず殺そう。30.....29.....28.....」
    怪しい紫色を放つ魔法陣がぼんやりだが見えてくる。ただ・・・・・
『何故だ?何故体が動かない?』
『ぐあぁぁあああ!!!何故だ!何故裏切った!!オーディヌス!! くそっ!逃げろ○×□!!お前はこの世界・・・・いや!×○の希望なんだ!!○×□様達と逃げろ!!そして、未来を守ってくれ!!さあ、早く!!・・・なんだ?お前はまさか・・・・。やめろぉぉぉおお!!いやぁぁぁああ!!・・・・』
    何時の記憶だろうか?見えている景色は一面に、死体があり、地面は焼けて真っ黒になっている。そして、顔をあげるとそこには・・・・・化け物が居た。
『さて、我が□□×に問おう。生きたいか?』
───生きたい。どうしようもなく生きたい!
『ならもう一つ聞こう。なんの為にだ?』
───それは・・・・大事な友達を守る為だ!!!
『ほほう・・・・・。面白そうだな。良かろう。行ってこい。○×□。いつかまた会おう』
     その言葉を最後に、徐々に体の感覚が戻ってくるのだった。
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