神の力を喰らった魔術師《マジックキャスター》
プロローグ
この世界には、魔法と言われる力がある。
その力は、選ばれた者が持つマナと言われる物質を消費する。だが、そのマナを使用せずとも出来る方法が一つだけある。それは【禁忌】と書物に示されている。
だが、一人の少年は、その禁忌を犯した。
鳥が鳴く声と、カーテンからの朝日が僕を目覚めさした。
「ふぁー、今日もいい朝だなー」
そう一言呟いてからベッドから体を起こして、カーテンを開けて窓の外に広がる、綺麗な草原を見ながら服を着替えた。
何故こんな状況になっているかと言うと、それは数年前の魔法大戦のときに、僕は死にかけた。
だが、そんな時、ふらふらと歩いているとそこには弱っている神が壁に背中を預けて休息をとっていた。
「君は、何をしているの?」
「黙れ人の子、喰らうぞ...さっさと此処から去れ」
そんな事を言っていたがその目には光が無くて殺意も何も感じなかった。
「そんな状況で君は僕を喰らうの?やれるんだったらやって...」
そのときの僕は、まだ幼かった。幼いときに魔法大戦で両親を魔物で殺された。それから必死に逃げた末に見つけられた死ねる希望、殺してくれるなら殺して欲しいと願った。
だが、その弱っている彼女は僕の頬に手を当てて、一言呟いた。
「人の子よ...何があったか知らんが、私はもう先がない。だがお主はあるだろう...これは禁忌だが...仕方ない」
そう言うと、彼女は大の字になり力を抜いた。
「一口だけでいい、私を喰らえ」
「え?」
「そうすれば私は死ねる...まだお主は若いのだから生きていれば出会いはある。そんな絶望するでない」
「じゃー、一つだけ頼んでいい?」
「あぁ、早めに頼む」
「僕と...か、家族になって欲しいんだ」
そう言うとその彼女は、微笑んで一言だけ言った。
「よかろう、これから私とお主は家族だ」
その答えを聞いてから僕は彼女の肩を噛み千切った。
「これで契りは完了だ、楽しく過ごすのだぞ」
これが、僕がこんな外れの場所に家がある理由だ。そして今日は何故か分からないが城から僕宛に手紙が届いていた。その内容は『明日の午前八時に玉座のまえに集まれ』と書かれていた。
「よし、こんなのでいいかな」
持ち物は、自分が使っている魔術剣、黒皮のフード付きコート、マナポーション、金貨。それらをポーチに入れて家を出た。
「行ってくるよ...母さん、父さん」
「私には無いのか?」
「だって、君は一緒に来るでしょ?言わなくたっていいんじゃないの」
「私だって言われたいーーー!!」
そう言いながら隣で浮遊している彼女を横目に城への道のりを歩きながら話をしていた。
「はぁー、行ってくるよ。アマテラス」
「うむ!行ってらっしゃい!アイル!」
「でもついてくるでしょ?」
「当たり前ではないか!?」
そんな事をいい笑いながら城へと向かっていった。
その力は、選ばれた者が持つマナと言われる物質を消費する。だが、そのマナを使用せずとも出来る方法が一つだけある。それは【禁忌】と書物に示されている。
だが、一人の少年は、その禁忌を犯した。
鳥が鳴く声と、カーテンからの朝日が僕を目覚めさした。
「ふぁー、今日もいい朝だなー」
そう一言呟いてからベッドから体を起こして、カーテンを開けて窓の外に広がる、綺麗な草原を見ながら服を着替えた。
何故こんな状況になっているかと言うと、それは数年前の魔法大戦のときに、僕は死にかけた。
だが、そんな時、ふらふらと歩いているとそこには弱っている神が壁に背中を預けて休息をとっていた。
「君は、何をしているの?」
「黙れ人の子、喰らうぞ...さっさと此処から去れ」
そんな事を言っていたがその目には光が無くて殺意も何も感じなかった。
「そんな状況で君は僕を喰らうの?やれるんだったらやって...」
そのときの僕は、まだ幼かった。幼いときに魔法大戦で両親を魔物で殺された。それから必死に逃げた末に見つけられた死ねる希望、殺してくれるなら殺して欲しいと願った。
だが、その弱っている彼女は僕の頬に手を当てて、一言呟いた。
「人の子よ...何があったか知らんが、私はもう先がない。だがお主はあるだろう...これは禁忌だが...仕方ない」
そう言うと、彼女は大の字になり力を抜いた。
「一口だけでいい、私を喰らえ」
「え?」
「そうすれば私は死ねる...まだお主は若いのだから生きていれば出会いはある。そんな絶望するでない」
「じゃー、一つだけ頼んでいい?」
「あぁ、早めに頼む」
「僕と...か、家族になって欲しいんだ」
そう言うとその彼女は、微笑んで一言だけ言った。
「よかろう、これから私とお主は家族だ」
その答えを聞いてから僕は彼女の肩を噛み千切った。
「これで契りは完了だ、楽しく過ごすのだぞ」
これが、僕がこんな外れの場所に家がある理由だ。そして今日は何故か分からないが城から僕宛に手紙が届いていた。その内容は『明日の午前八時に玉座のまえに集まれ』と書かれていた。
「よし、こんなのでいいかな」
持ち物は、自分が使っている魔術剣、黒皮のフード付きコート、マナポーション、金貨。それらをポーチに入れて家を出た。
「行ってくるよ...母さん、父さん」
「私には無いのか?」
「だって、君は一緒に来るでしょ?言わなくたっていいんじゃないの」
「私だって言われたいーーー!!」
そう言いながら隣で浮遊している彼女を横目に城への道のりを歩きながら話をしていた。
「はぁー、行ってくるよ。アマテラス」
「うむ!行ってらっしゃい!アイル!」
「でもついてくるでしょ?」
「当たり前ではないか!?」
そんな事をいい笑いながら城へと向かっていった。
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コメント
茶々丸
続きが楽しみです
頑張ってください