一万の聖剣を持つ精霊
魔物狩り Ⅰ
「魔物の群れだぁぁあぁぁ!」
街の大通りの中、警告の鐘の音と共に魔物の群れが襲ってきたとの噂が流れる。
俺の魔力感知にはおよそ500近くの魔物の反応で王国へと向かってきていた。魔物から感じる魔力量からして規模は犬っころのような小さいのから、クマのような中型の魔物の群れだろう。
人々はパニックになる人、王国の周りを囲むように建てられた壁を見て『大丈夫だろう』と思う人など色々だ。
「王国に魔物が襲ってきたの!? ねぇりょうにー、イルミナちゃん早く学園に戻ろうよ。学園内なら先生達がいるし、何よりウィリアム先生や私のおじさん、学園長が居るから絶対安全だよ! ねぇ早く戻ろう?」
「は? 何言ってんだヒメ? 相手は小中型の魔物がたったの500匹の群れだぞ?」
「500匹!? そんなに居るの!? 私達ははまだ学生なんだよ! そんな数倒せるわけないじゃん! 逃げて方がいいよ!」
ヒメは顔を真っ青に染めながら俺とイルミナの袖を引っ張りそう言った。
「倒しに行くに決まってるだろ? 雑魚が集まってもただのゴミだ。せっかくイルミナが学園生活を楽しんで行こうとしてるんだ。俺はイルミナの精霊なんだから守ってやらないと行けないだろ? という事で行くぞイルミナ」
「う、うん」
イルミナは何故か頬を赤く染めて頷いた。
「守ってやるって...言われた...//」
「ん? なんか言ったか?」
「ううん、なんでもないです!」
そんな会話をしながら俺とイルミナは魔物が襲ってきた門の方へと走っていく。
「もー! りょうにー馬鹿なの!? 魔物の方にイルミナちゃんを連れて行くなんて、『守ってやる』じゃなくてただ死地に行ってるだけじゃん! もー! 1人は怖いからついて行くけど、どうなっても知らないんだからね!」
何だこいつ? 言ってることがごちゃごちゃだぞ。ツンデレか?
俺は門に向かっている時ある事を思い出した。
「そう言えばヒメ、お前アサシンなのに剣を持っていないだろ? この剣やるよ」
そう言って俺はヒメに30cm程の短剣を2本をなげ渡した。
「え? ちょっと待ってりょうにー、今どこから取り出したの? しかもなんか魔力放ってるんですけどこの剣」
「あー、面倒臭いから説明は後な。イルミナ、お前はヒメと一緒に行動してくれ。俺は先陣をきってくるからお前達で後方は任せた」
「う、うん、分かったです」
そうして俺は作戦を軽く教えながら走った。
門の前は実に悲惨な物だった。
王国騎士団が応戦しているのだろうがわずか100人程度で魔物に押されていた。
門前の草原に広がるのは魔物や人の死体。鉄の匂いが広がり、この王国に来る時に見た綺麗な草原の姿はどこにも無かった。
「う...りょーにいやイルミナちゃんはこの光景を見て気持ち悪くなったりしないの?」
「あぁ、人や魔物の死体などいくらでも見てきたしな。こんな事では動じないさ」
「私は少し気持ち悪いけど大丈夫ですよ」
洞窟にいた頃は人族や魔族、その他にも色々な種族の人々や魔物がやって来ては俺に返り討ちにされて逃げるか殺されるかだ。そんなのが500年も続くと流石に慣れてくる。
ちなみに死体はどうやって処理していたかと言うと洞窟外に捨てていた。俺自身は出れなかったが物を外に投げ捨てるくらいは出来た。この世界では死体は地に帰るか魔物になるかの二択らしい。魔物の死骸は流石に地に帰るの一択らしいが。
俺達が魔物を討伐するために前に出ようとすると門番であろう男達に止められた。
「君たち! 今は魔物と応戦中なんだ! 服装からして学園の生徒さん達だろ? 子供が来ていい場所じゃないんだ、危ないからさっさと学園に避難しろ!」
そう言って彼は俺たちの前に立って動こうとしない。これはどう言い訳しても通してくれなさそうだな...。
「あ、後ろ!」
「ん? 何だ?」
ゴキッ!
俺は門番が後ろを向いた瞬間にうなじら辺を軽く力を入れてチョップした。
「すまないな。初めてやったから加減は分からなかったが死なない程度だっただろう?」
「リョーマ、口から泡を吹いてるけど大丈夫なのですか?」
....まぁ大丈夫だろう。
「それじゃぁ俺達も戦うか。行くぞ」
「「うん」」
街の大通りの中、警告の鐘の音と共に魔物の群れが襲ってきたとの噂が流れる。
俺の魔力感知にはおよそ500近くの魔物の反応で王国へと向かってきていた。魔物から感じる魔力量からして規模は犬っころのような小さいのから、クマのような中型の魔物の群れだろう。
人々はパニックになる人、王国の周りを囲むように建てられた壁を見て『大丈夫だろう』と思う人など色々だ。
「王国に魔物が襲ってきたの!? ねぇりょうにー、イルミナちゃん早く学園に戻ろうよ。学園内なら先生達がいるし、何よりウィリアム先生や私のおじさん、学園長が居るから絶対安全だよ! ねぇ早く戻ろう?」
「は? 何言ってんだヒメ? 相手は小中型の魔物がたったの500匹の群れだぞ?」
「500匹!? そんなに居るの!? 私達ははまだ学生なんだよ! そんな数倒せるわけないじゃん! 逃げて方がいいよ!」
ヒメは顔を真っ青に染めながら俺とイルミナの袖を引っ張りそう言った。
「倒しに行くに決まってるだろ? 雑魚が集まってもただのゴミだ。せっかくイルミナが学園生活を楽しんで行こうとしてるんだ。俺はイルミナの精霊なんだから守ってやらないと行けないだろ? という事で行くぞイルミナ」
「う、うん」
イルミナは何故か頬を赤く染めて頷いた。
「守ってやるって...言われた...//」
「ん? なんか言ったか?」
「ううん、なんでもないです!」
そんな会話をしながら俺とイルミナは魔物が襲ってきた門の方へと走っていく。
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何だこいつ? 言ってることがごちゃごちゃだぞ。ツンデレか?
俺は門に向かっている時ある事を思い出した。
「そう言えばヒメ、お前アサシンなのに剣を持っていないだろ? この剣やるよ」
そう言って俺はヒメに30cm程の短剣を2本をなげ渡した。
「え? ちょっと待ってりょうにー、今どこから取り出したの? しかもなんか魔力放ってるんですけどこの剣」
「あー、面倒臭いから説明は後な。イルミナ、お前はヒメと一緒に行動してくれ。俺は先陣をきってくるからお前達で後方は任せた」
「う、うん、分かったです」
そうして俺は作戦を軽く教えながら走った。
門の前は実に悲惨な物だった。
王国騎士団が応戦しているのだろうがわずか100人程度で魔物に押されていた。
門前の草原に広がるのは魔物や人の死体。鉄の匂いが広がり、この王国に来る時に見た綺麗な草原の姿はどこにも無かった。
「う...りょーにいやイルミナちゃんはこの光景を見て気持ち悪くなったりしないの?」
「あぁ、人や魔物の死体などいくらでも見てきたしな。こんな事では動じないさ」
「私は少し気持ち悪いけど大丈夫ですよ」
洞窟にいた頃は人族や魔族、その他にも色々な種族の人々や魔物がやって来ては俺に返り討ちにされて逃げるか殺されるかだ。そんなのが500年も続くと流石に慣れてくる。
ちなみに死体はどうやって処理していたかと言うと洞窟外に捨てていた。俺自身は出れなかったが物を外に投げ捨てるくらいは出来た。この世界では死体は地に帰るか魔物になるかの二択らしい。魔物の死骸は流石に地に帰るの一択らしいが。
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そう言って彼は俺たちの前に立って動こうとしない。これはどう言い訳しても通してくれなさそうだな...。
「あ、後ろ!」
「ん? 何だ?」
ゴキッ!
俺は門番が後ろを向いた瞬間にうなじら辺を軽く力を入れてチョップした。
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コメント
るーるる
面白かったですー
気長に次の投稿待ってますー
体の悲鳴を、あげさせながら
レッツ毎秒投稿!!!
ノベルバユーザー320866
なんだろう、陰謀がどうのになりそうな匂いがプンプンするぞーw