一万の聖剣を持つ精霊

夢野つき

三章 お出かけ (おまけ)

 窓から朝日が射し込む。その眩しい光で俺は目を覚ました。時間は8時位だろうか、もう王国中は夜の静けさを忘れて活気ずいた声が聞こえてくる。

「あ、リョーマやっと起きたんですか?」
「あぁ、すまんな。昨日の夜は剣の補充をしてて寝るのが遅くなった」

 それよりも、俺の目の前にはお風呂上がりであろうイルミナがいた。いつもの可愛らしい姿ではなく、少し色っぽく見える。

「ねぇリョウマ、今日は買い物に行きたいです!」
「買い物? 買い物ならこの前行ったじゃないか」
「この前は...、迷子の子の親探しであまりゆっくりできなっかたから、もう一回行きたいんです...ダメ..?」

 イルミナは何故か少し恥ずかしそうに言ってきた。

「はぁ...、分かったよ。学園への入学が決まったんだ。入学祝いで何か買ってやろう」
「やったぁあ♪」

 俺とイルミナは直ぐに支度を始めた。
 お金の管理は俺がしている。何故なら収納スキルがあるからだ。だけど、全部を保管している訳では無い。しっかりとイルミナにお小遣い(?)は渡している。
 支度を終えた俺達は早速商店街へと向かった。
 異世界には、前世の地球とは違う文化があるわけで、必然的に衣食住が変わってくる。
 今、俺とイルミナは服を取り扱っている店に来ていた。先程も言ったように、文化が違うので衣食住も変わる。見た目は...ほとんどコスプレと変わらない。

「ちょっと店員、ここは試着ありか?」
「はい、もちろん大丈夫ですよ」

 これは行ける...!

「イルミナ! 少しこれを着てみてくれ! 絶対似合う!」
「ふぇ!? そ、そうかな...」

 俺が渡したのは青色のチャイナドレス。俺はオタクと言われたらそうでは無いが、男的にくすぐってくるものがある。

「こ、これで良いのかな…? ちょっと足が見えて恥づかしいよ...//」

 彼女は顔を真っ赤に染めて少し俯いていた。いつものイルミナよりも可愛く見える。

「イルミナ! これも!」
「まだ着るの!?」

...一時間後...
 結局、服を沢山買ってしまった。イルミナの私服も買ったが、またいつかは着て欲しい。
 俺は今、イルミナに引っ張られていた。

「どこ行くんだ? イルミナ」
「それは内緒です...♪」

 袖を引っ張られながら俺はついて行く。
 着いた場所は、少し小さな宝石店だった。

「ここで買いたい物があるんですよ」
「そうなのか?なら俺が買ってやろうか?」
「いいの、自分で買うから。リョーマは他の物を見てて」

 俺はそんな事を言われたので商品を見て回ることにした。

「ん? これイルミナに似合いそうだな」

 俺が手に取ったのは一つのネックレスだった。中には青色の魔法石がはめ込まれている。自分で作ることも出来るが、魔法石の入手方法が俺には分からない。
 ネックレスを神眼で鑑定してみた結果、どうやら魔法石が魔力タンクになっているらしく、割ったら魔力を体内に補充出来るらしい。
 俺はイルミナに隠れてこっそりと購入した。

「あ、やっと出てきましたよ〜」

 店の前ではイルミナが待っていた。

「すまんな、面白いものが沢山あったからつい遅れた」

 するとイルミナはもじもじと恥ずかしそうにこちらを見てきた。

「あのねリョーマ...これあげます! いつもお世話になってますから...//」

 渡してきたのは一つのイヤリングだった。

「これを? ...ありがとうな」

 俺は早速イヤリングを手に取って耳につける。

「どうだ? 似合うか?」

 イルミナは満面の笑顔で頷く。少し俺も恥かしくなってくるな。

「そうか、実は俺からもプレゼントがある。お前に似合うと思うんだ」

 ネックレスをイルミナの首につけてやる。

「わぁ、こんな綺麗なもの...いいのですか?」
「あぁ、お前のために買ったんだ。断られた方が困る」
「あ、ありがとうです...//」

 嬉しそうにするイルミナを見ると、俺もつい笑みが零れてしまう。
 こんな日もたまにはいいかな。


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どうも皆さん、私です! 今回のおまけは少し長くなってしまい申し訳ございません。ここから学園生活に入ります。キリがいいので4章からです! いつも読んでくださる読者さんには感謝の一言でしか表せません!(๑° ꒳ °๑)これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!

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コメント

  • 夢野つき

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    29
  • 頑張れ著者さん

    もっと長くてもいいですよw

    3
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