一万の聖剣を持つ精霊

夢野つき

三章 特訓

 村を出発してから1ヶ月程たった。俺は今、イルミナに剣を教えていた。

「違う、踏み込みすぎだ」
「は、はい!」

イルミナの身体能力自体は悪くない。しかし、力の加減や次へ繋げる行動が苦手そうで、二週間はそちらに専念した。

「まあマシになったな」
「ほんとですか?」

笑顔で俺の方を見てくる。やばい、汗が滴っているからイルミナがいつもより魅力的に見える。可愛い...。
 まあ、これでどんなやつが来ても大体は蹴散らせれるだろう。

「おーい、二人ともご飯よー!」

マリーが俺らを呼びに来た。気づいたら周りはもう夕方だった。

「あなた達、毎日特訓で本当に飽きないのねぇ」
「ううん、大丈夫ですよマリーさん。私、もっと強くなってリョーマの役に立てるようになりたいんです!」

イルミナがそう言っている中、マリーは意味深な目でニコニコしながら、こちらを見つめてきた。真面目にやめろ。

「おっ、戻って来たか。早く食べようぜ!」

ケインがそう言って食事が始まった。
 しかし、何時も同じような食事でよく飽きないよな。

「今度料理してみるか…」
「えっ、リョーマって料理出来るのですか?」
「ん? まあ少しな」
「へぇー、意外ですー!」

リーリがそう言ってきた。
 前世では、俺と妹のヒメがよく家の家事をしていたんだ、料理の手は多分落ちて無いだろう。
 そういえば、妹は大丈夫かな?て言うかそもそも、五百年経ったんだ。流石のヒメも生きてないか。
 そうして、俺達は食事を終えた。

「なあゴート、俺もうイルミナちゃんに剣術抜かされたかも!」
「それは日々の努力の積み重ねでしょう。あとリョーマさんの教え方が上手なのもありますね。ケイン、あなたは何時も怠惰を貪っているだけで剣の素振りすらして無いでしょう。彼らを見習って、少しは努力したらどうですか?」

ゴートの言葉がケインに突き刺さったのが見えた気がする。
 そして、俺達は睡眠の準備をし始めた。寝床は女子と男子に別れて寝る。少し夜はひんやりとしていて何かに包まらないと風邪を引きそうだ。

「リョーマさんとイルミナさん、明日には王都に着きます。私達は一度、ギルドに行きますがあなた達も一緒に来ますか?素材も結構溜まっているでしょう」

 そう、旅の途中で色々な魔物に襲われたんだ。もう結構な数が溜まっている。

「そうだな、もう結構な数が溜まってきているしな」
「だって、護衛で着いて来ているのに、俺たちよりも早く魔物を全滅させるんだぜ、なんの為に俺達が居るのか分からんな!」

ケインは笑いながら言ってくるが、魔物が弱すぎるのがいけない。

「もう俺は寝る。また明日な、ケイン、ゴート」
「ああ、おやすみな!」
「おやすみなさい、リョーマさん」

そして俺は、明日のために眠りにつく。
 
 

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コメント

  • ナナシ

    ワンチャンこっちに来るんじゃね(適当

    0
  • ネコの肉球

    時間軸の流れがちがかったら行ける(こっちで100年たっても1日とか一年とか...)

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