一万の聖剣を持つ精霊

夢野つき

二章 目指せ王都!

「おはよう、クラウン」
「おはようございます」

まだ、朝の霧がある中、俺とイルミナは馬車の手配された村の出口前に来ていた。

「ああ、おはよう。ぐっすり眠れたかい?」
「まあまあだな。まあ、イルミナは楽しみすぎてあまり眠れてないみたいだけどな」
「う〜、からかわないでよ!」

 イルミナは顔を真っ赤にしながらこっちを見る。特徴的な耳も折りたたまれており、尻尾も暴れ回っている。これを見ると、何時もモフモフしたくなる。

「ハッハッハ、元気そうでなによりだ。昨日も言ったように、ハイベスター王国までは馬車で1ヶ月程かかる。途中にある村などで食料の調達をしてくれ。学園に入ったら4年ほどは学生として学んで、長期間の休みがある時は、たまにはここに帰ってきてくれ。私は歓迎するぞ」
「はは、ありがとうクラウン」

 そうして、俺とイルミナはクラウンと握手を交わしていく。
 朝の霧が晴れて、そろそろ出発だと思った時、村の大通りの方から声が聞こえた。

「はぁはぁ、遅れてすみません!」

来たのは、ケイン、ゴート、マリー、リーリの四人組冒険者だった。

「全く遅いじゃないか。、まあいい。リョーマ君、イルミナ君、今回の旅にはこの冒険者達が護衛に着く。さぁ、自己紹介を...」
「大丈夫だ、クラウン。よっ、ケインまた会ったな」
「おお、やっぱりリョーマ達だったのか!」

俺とイルミナはケイン達と挨拶を交わしていく。この前助けたが、まだこの村に居たのか。

「何だ、君達知り合いなのかい?」
「まあな、でも俺達には護衛は要らないと思うぞ」
「長い旅になるんだ、要らなかったら話し相手にでもなって貰うといい」

なるほど、そういう事か。このギルマスは色々と手を回してもらって助かる。
 そして、俺達は準備を済ませていく。

「そろそろ行ってくる、クラウン、色々と世話になったな」
「たまには戻ってこいよ」

俺は頷く。
 朝の霧も晴れてきた中、一つの馬車が動き出した。
 俺とイルミナはクラウンに手を振って門をくぐって出ていく。村の姿が見えなくなってきた頃、イルミナがふと話しかけてきた。

「リョーマ。私、剣が使えるようになりたいです!」
「何だいきなり、俺の剣術は我流だぞ?」
「いいの。私もこれから、もっとリョーマの役に立ちたいんです。だから教えてくれませんか?」

イルミナが首を傾げながら聞いてくる。俺は思う。こいつには一生勝てないと。


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天が呼ぶッ! 地が呼ぶッ! 人が呼ぶッ! 体が眠いと悲鳴をあげるッ!
どうも、夢野つきです。
今回で二章を終わり、三章へ移行したいと思います。二章はどうだったでしょうか?自分でも結構適当に書きすぎたと思いました...。反省します。
 次回の章から学園に入ります。お楽しみに!

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コメント

  • るーるる

    体が眠いのですね、頑張ってこれからも悲鳴を、あげてまで書いてくださいいつも楽しみに更新されるの待ってます!!

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