一万の聖剣を持つ精霊

夢野つき

二章 討伐?

 俺とイルミナは、今ギルマスから教えて貰った洞窟に向かっていた。
 洞窟の中は一本道になっているらしく、真っ直ぐ行った奥にクウィーンタランチュラが居るらしい。

「リョーマ、そろそろですか?」
「ああ、あと三キロ走れば着く」

俺達は黙々と走り続けてたどり着いた。
 周りは木々に囲まれており、よく探し回らないと見つかりそうになかった。

「中入りますか?」
「いや、ちょっと待て。こっちから先制攻撃を仕掛ける」

俺は中に入ろうとしていたイルミナを止めて、収納スキルから長さ三メートル、重さ三十キロの巨大な槍を取り出した。それを俺は、洞窟に向けて構えた。

「な、何してるんですか...?」
「何って、先制攻撃に決まっているだッろ」

俺はそう言いながら、洞窟目掛けて割と本気で槍を投げた。槍は一直線に洞窟の奥えと消えてった。中は、槍を投げた勢いで暴風が起き、次第に止んでくる。

「よし、中入るぞ...イルミナ?」
「はっ!う、うん。ちょっとびっくりしただけです」

 俺達が中に入った時は実に悲惨なものだった。壁や床にはクウィーンタランチュラの配下であろう蜘蛛達の死骸がへばりついていた。

「ッ!何か気持ち悪くなって来ました...」
「少しだけ我慢しろ。クウィーンタランチュラまであと少しだ」

 俺は魔力感知を使いながら奥へと進む。
 五分ほど歩いただろうか、ついに奥の部屋へと着いた。しっかりとそこにはクウィーンタランチュラは居たのだが…。

「ねぇ、もう死にかけてますよ…」

そう、死にかけているのだ。決して死んでいる訳では無いが。俺が投げた槍が体に突き刺さっており、もう身動きが取れなくなっていた。

「ほんとだな。さっさと持って帰ろうか。すまないが、少しの間結界を張っていてくれないか」

 俺は投げた槍を回収し、クウィーンタランチュラの息を止めてから収納スキルに入れた。

「よし、さっさと帰るか」
「うん!」

 俺達が外に出た時は夕方だった。
俺とイルミナは朝と同じように走って帰った。

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コメント

  • ノベルバユーザー307210

    クウィーンタランチュラかわいそうになってきたよ………

    2
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