一万の聖剣を持つ精霊
...。
俺とイルミナは、二日で村に着くことが出来た。村は予想よりは大きく、真ん中の大通りには多くの店や屋台が並んでいる。
「そう言えば、お前達ってお金持っているのか?」
不意にケインに聞かれた。
「そう言えば、まだ持ってないな...」
「なら、一度冒険者ギルドに行くのをおすすめするぜ!ここまで来る前にフォレストウルフ倒しただろ、その素材をギルドに出せばお金を貰えるんだよ」
「いいのか、全部俺達が貰って?」
「ああ、もちろん!だってほとんどお前が倒しただろ」
確かにそうだったな。それじゃあ、行ってみるとするか。
「分かった。情報ありがとう」
「いいってことよ!」
「じゃあ、また機会があったら会おうな」
「おう!」
俺とイルミナは冒険者達と別れて冒険者ギルドに向かった。
「ねぇ、ここ入るんですか?」
「そうだが、どうした?」
「少し厳つくて怖そうな人が沢山居るから怖くて...」
俺はイルミナに大丈夫だろうと言って中に入った。
中の目線が一斉にこちらに向いた。イルミナが言っていたのはこれの事か。確かに怖い。
すると、イルミナの手が俺の手を握って来た。内心ドキッとしたが、イルミナの手は震えていた。
俺は周りの目を気にせずにカウンターに進みお姉さんに話し掛けた。
「すいません、素材の換金をしたいんだが」
「えっ、子供...いや、七歳いってるみたいだしいいか…...僕達、どうしたの?」
こいつ、心の声を口にするな...。
「換金をしたいんだ。ここで出来るのか?」
「うん、そうだよ。ギルドカードを持っている?あったら買取値が10%上がるけど。なかったら作っておく?」
なるほど、10%も上がるのか。でも今は俺もイルミナもそんなにお金はいらないんだよな。買い取ってもらうだけでいいか。
「いや、別にいらないよ。買い取ってもらうだけでいい」
そう言って、俺は収納スキルからフォレストウルフの死骸を七体取り出した。これでいいかと聞こうとしたら、お姉さんは目を点にして固まっていた。大丈夫かこいつ?
「これを買い取ってほしんだが…」
「...はっ、はい!少しお待ちくだしゃい!」
彼女は正気に戻ったのか、言葉もカミカミのまま奥へと走っていった。本当に大丈夫なのか?
周りを見ていても全ての人が驚愕の顔に染まっていた。
そんな事も気にせずに五分ほど待っていると彼女が戻ってきた。
「すいません、あの、少し来て貰えますか?」
「ん?なんでだ」
俺はまだ怖がっているイルミナを慰めながら聞いた。
「ギルドマスターがお呼びです...」
「...は?」
「そう言えば、お前達ってお金持っているのか?」
不意にケインに聞かれた。
「そう言えば、まだ持ってないな...」
「なら、一度冒険者ギルドに行くのをおすすめするぜ!ここまで来る前にフォレストウルフ倒しただろ、その素材をギルドに出せばお金を貰えるんだよ」
「いいのか、全部俺達が貰って?」
「ああ、もちろん!だってほとんどお前が倒しただろ」
確かにそうだったな。それじゃあ、行ってみるとするか。
「分かった。情報ありがとう」
「いいってことよ!」
「じゃあ、また機会があったら会おうな」
「おう!」
俺とイルミナは冒険者達と別れて冒険者ギルドに向かった。
「ねぇ、ここ入るんですか?」
「そうだが、どうした?」
「少し厳つくて怖そうな人が沢山居るから怖くて...」
俺はイルミナに大丈夫だろうと言って中に入った。
中の目線が一斉にこちらに向いた。イルミナが言っていたのはこれの事か。確かに怖い。
すると、イルミナの手が俺の手を握って来た。内心ドキッとしたが、イルミナの手は震えていた。
俺は周りの目を気にせずにカウンターに進みお姉さんに話し掛けた。
「すいません、素材の換金をしたいんだが」
「えっ、子供...いや、七歳いってるみたいだしいいか…...僕達、どうしたの?」
こいつ、心の声を口にするな...。
「換金をしたいんだ。ここで出来るのか?」
「うん、そうだよ。ギルドカードを持っている?あったら買取値が10%上がるけど。なかったら作っておく?」
なるほど、10%も上がるのか。でも今は俺もイルミナもそんなにお金はいらないんだよな。買い取ってもらうだけでいいか。
「いや、別にいらないよ。買い取ってもらうだけでいい」
そう言って、俺は収納スキルからフォレストウルフの死骸を七体取り出した。これでいいかと聞こうとしたら、お姉さんは目を点にして固まっていた。大丈夫かこいつ?
「これを買い取ってほしんだが…」
「...はっ、はい!少しお待ちくだしゃい!」
彼女は正気に戻ったのか、言葉もカミカミのまま奥へと走っていった。本当に大丈夫なのか?
周りを見ていても全ての人が驚愕の顔に染まっていた。
そんな事も気にせずに五分ほど待っていると彼女が戻ってきた。
「すいません、あの、少し来て貰えますか?」
「ん?なんでだ」
俺はまだ怖がっているイルミナを慰めながら聞いた。
「ギルドマスターがお呼びです...」
「...は?」
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