一万の聖剣を持つ精霊

夢野つき

二章 旅立ち

「はぅぅ〜...」

イルミナの声が聞こえて目を覚ました。しかし、俺は目を開けることを拒んだ。理由は手に少しふにふにとした感触が伝わってきたからだ。
 でも目を開けずにはいられない。
 イルミナはもう目覚めていたようだ。顔を真っ赤に染めて、目の端に涙を浮かべてこっちを見ていた。俺の手を辿っていくとイルミナの胸へと着いた。そう、俺がイルミナの胸をもんで居たのだ...やべぇ、俺の人生ゲームオーバーかも...。

「ッ!ご、ごめん!」

俺の行動は早かった。寝転んでいる状態から3パターンで土下座へと変わった。

「うぅぅ...謝らないでください、もっと恥ずかしいです。それに私も悪いです。リョーマが寝ている時にあんな事...」
「ん?あんな事?」
「な、なんでもないです!」

イルミナは顔をもっと赤くしながらあさっての方向に向いた。
 この子俺が寝ている時に一体何を...恐ろしい子!
 そんなやり取りを五分間くらいフリーズさせてから俺は動き出した。
 旅に必要な衣食を整えていた。まあ、俺は精霊だから食料はいらないけど。

「そう言えばイルミナ、お前服はそれしか持っていないのか?」
「うん、そうだよ」

イルミナの服は少し薄いような気がした。数こそはあるが、なんの可愛げのない無印の服だ。

「よし、俺がお前の服を作ってやるよ」
「ほんとですか!? ありがとう」

そう言って俺は創造スキルで服を作ってやった。

「ど、どう?似合ってますか?」
「ああ、完璧だ!」

俺が作ってやったのは前世で言うところのセーラー服だ。イルミナは元々が結構可愛いから、セーラー服は文句なしだった。

「でも、動きずらいです...」
「気にしたら負けだと思え」

今度からイルミナをモデルに色々コスプレしてもらお!



 「準備は出来たか?」
「うん、もう大丈夫だよ」

 準備が整った。イルミナ曰く、この先、大分行った先に人族の村があるらしい。なので初めはそこを目指して行くつもりだ。

「よし、それじゃあ行くぞ」
「うん!」

 そして俺とイルミナの旅が始まった
 

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