一万の聖剣を持つ精霊
とある少女
あれから五百年位たっただろうか。俺は未だ外には出られてない。だけど暇かと言われるとそうではない。五百年前の初めての戦闘で他の盗賊が逃げた時、そいつ等が洞窟に「聖剣の精霊」が居ると言ったらしく、年に2,3人は俺と契約をしようと挑んでくる奴がいる。もちろん、昔の俺とは違うので簡単にあしらっている。
「よし!今日はどんな聖剣を創ろうかな...」
と言うふうに前向きに生きている。そうじゃないとボッチで五百年も生きていけない...。
すると、魔力感知に反応があった。敵かと思ったが少し違うようだ。人数は一人で反応はとても小さい。ゆっくりとだけどこっちに近ずいて来ている。
俺は油断せずに聖剣を用意した。
出てきたのは一人の少女だった。猫族の特徴的な耳と尻尾がある。しかし、今までにここに子供が来たことは1度もなかった。体の所々に傷があり、体は痩せ細っていて今にも倒れそうだ。あと、猫族にはない白い髪を持っている。
「おい、子供がこんな所に何をしに来た」
「あっ、うぅ、、」
少女は俺を見るや否や後ずさった。しかし、裏にあった石につまずきコケた。そして、そこで力尽きるかのように息が浅くなっていっている。
これヤバくね...?
「おい、大丈夫か?しっかりしろ」
返事が帰ってこない。いくら五百年間子供に合っていないからって理不尽に叩きのめす事はない。
「仕方ない。これを使うか…」
そう言って俺は収納スキルから杖を取り出した。この杖は回復専用の聖剣である。そして、魔法を掛けてやると少女の怪我や顔色が良くなっていく。もちろん、この杖は砕け散った。
「う..うーん...」
「起きたか?」
少女は目を覚ましたが変わらず体は痩せ細っている。
「起きたのなら、これを食べろ」
そう言って俺は、大樹になっていたリンゴのような木の実を渡した。
初めは凝視していたがお腹が空いていたらしく、ゆっくりと食べ始めた。食べている途中、俺は神眼を使って少女のステータスを見た。
==============
イルミナ
種族:獣人族(猫族)
職業:巫女
Lv3
6歳
体力:100
攻撃:40
防御:60
魔力:4000
<スキル>
結界Lv1
算術Lv1
弓術Lv7
<アビリティ>
記憶
==============
プライバシーが人にはあるからこれくらいにしておこう。
しかし、凄いな。今までに魔力が1000越えの奴は見た事ないぞ…
少しだけ話し相手になってもらうか…
俺は木の実を食べ終わったのを見計らって話しかけた。
「お前はどこから来たんだ?」
「あの、えーっと...近くの村から来ました」
近くの村とはあれだろうか、俺を崇めているあの村。
「だったら、ここがどういう所か分かっているのか?」
少し強めの口調で聞いてみた。
「あぅ、い、いえ知りません」
「そうか、知らないなら知らないでいい」
新しい話し相手が見つかったのに場所を教えて警戒されたく無かったから、俺はわざと教えなかった。
その後、俺は会話を続けた。
まぁ、俺が一方的に質問しただけだが。
「今日は少し楽しかった、もう帰らないと親が心配するぞ」
すると、少女、イルミナは思い出したかのような顔をした。
「あっ、あの。また来てもいいですか?」
「ああ、もちろん」
そんな話を交わしてイルミナは帰って行った。
俺は五百年生きていて初めてまともに会話したような気がした。
「よし!今日はどんな聖剣を創ろうかな...」
と言うふうに前向きに生きている。そうじゃないとボッチで五百年も生きていけない...。
すると、魔力感知に反応があった。敵かと思ったが少し違うようだ。人数は一人で反応はとても小さい。ゆっくりとだけどこっちに近ずいて来ている。
俺は油断せずに聖剣を用意した。
出てきたのは一人の少女だった。猫族の特徴的な耳と尻尾がある。しかし、今までにここに子供が来たことは1度もなかった。体の所々に傷があり、体は痩せ細っていて今にも倒れそうだ。あと、猫族にはない白い髪を持っている。
「おい、子供がこんな所に何をしに来た」
「あっ、うぅ、、」
少女は俺を見るや否や後ずさった。しかし、裏にあった石につまずきコケた。そして、そこで力尽きるかのように息が浅くなっていっている。
これヤバくね...?
「おい、大丈夫か?しっかりしろ」
返事が帰ってこない。いくら五百年間子供に合っていないからって理不尽に叩きのめす事はない。
「仕方ない。これを使うか…」
そう言って俺は収納スキルから杖を取り出した。この杖は回復専用の聖剣である。そして、魔法を掛けてやると少女の怪我や顔色が良くなっていく。もちろん、この杖は砕け散った。
「う..うーん...」
「起きたか?」
少女は目を覚ましたが変わらず体は痩せ細っている。
「起きたのなら、これを食べろ」
そう言って俺は、大樹になっていたリンゴのような木の実を渡した。
初めは凝視していたがお腹が空いていたらしく、ゆっくりと食べ始めた。食べている途中、俺は神眼を使って少女のステータスを見た。
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イルミナ
種族:獣人族(猫族)
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魔力:4000
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プライバシーが人にはあるからこれくらいにしておこう。
しかし、凄いな。今までに魔力が1000越えの奴は見た事ないぞ…
少しだけ話し相手になってもらうか…
俺は木の実を食べ終わったのを見計らって話しかけた。
「お前はどこから来たんだ?」
「あの、えーっと...近くの村から来ました」
近くの村とはあれだろうか、俺を崇めているあの村。
「だったら、ここがどういう所か分かっているのか?」
少し強めの口調で聞いてみた。
「あぅ、い、いえ知りません」
「そうか、知らないなら知らないでいい」
新しい話し相手が見つかったのに場所を教えて警戒されたく無かったから、俺はわざと教えなかった。
その後、俺は会話を続けた。
まぁ、俺が一方的に質問しただけだが。
「今日は少し楽しかった、もう帰らないと親が心配するぞ」
すると、少女、イルミナは思い出したかのような顔をした。
「あっ、あの。また来てもいいですか?」
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そんな話を交わしてイルミナは帰って行った。
俺は五百年生きていて初めてまともに会話したような気がした。
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