一万の聖剣を持つ精霊

夢野つき

一章 転生 Ⅱ

 「転生...?」

目の前の神様はそんな事を言い出した。

「そうじゃ、転生じゃ、天界では死んでしまった人を五百年に一人は違う世界に送っておるんじゃ」
「生き返らして貰えるのは嬉しいですけど...でも俺、その世界の事全く知りません」
「じゃろうな、だからそれを今説明するから、よく聴くんじゃぞ」


 神様の話を聴いてわかったことは、その世界には「人族」「魔族」「エルフ族」「獣人族」「ドワーフ族」「精霊族」あと「魔物」がいるらしい。これは本でよく見たファンタジーの世界だな。まじかよ…超嬉しい!

「さあ一通りしたんじゃがお主は何の種族になりたい?」
「えっ、決めていいんですか!?」
「もちろんじゃよ、お主は現世で苦労したそうじゃからなの、少しは幸せになって欲しいんじゃ」

 そうだ、俺は現世では父と母が離婚し、子供二人を抱えながら母が一生懸命仕事をしていて、その母が倒れて、俺がバイトで家族を支えていたんだったな、俺が居なくなった妹は大丈夫なのかな?...心配だな。

「お主、その種族でいいんじゃな」
いきなり神様が話しかけてきた。よく見ると目の前にプレートが出ておりそのボタンを押していたようだ。

「精霊族とはまた独特なのを選んだんじゃな」
「精霊族? どんな種族なんですか?」
「あっちの世界には魔力と言う物質が世界中に飛んでいての、その魔力を吸収して生きておるんじゃ。だから寿命と言う概念がなく力も半端なく強い、色々な地方では神として崇められている。だが、その力を狙って襲う輩も少なくない。しかも、精霊だけでは移動範囲も限られてくる。なかなかめんどうな種族じゃよ」
「移動できないのは精霊だけだとっとはどうゆうことですか?」
「そのまんまじゃ、精霊だけでは移動範囲が限られる、だが他の種族と精霊契約をするとその範囲以外も動けるんじゃ」

なるほど、あんまり大したことではないな…

「じゃが気をつけろ、精霊契約は一生解除出来ん。動ける範囲も契約者の近くだけじゃ」

なにそれめんどう! だけど強いのかどうしよう...
 そんな事を5分位考えて答えは出た...

「神様、精霊族にします」
「そうか、ならば<スキル>は何が欲しいんじゃ?」

そう言えば、俺は小さい頃からものを作るのが好きだったな。プラモデルもよく作って遊んでた。そうだ、ものを作るスキルにしよう!

「なにか物を作るスキルをください」
「うーん、<創造>でいいんじゃな」
「あっ、あと静かに生きて行きたいので、綺麗な洞窟の中とかに転生させて貰えますか?」
「図々しいのう、まあそうしてやろう、精霊は自分では行動出来んでな」

よし! これでのんびりと暮らしていくぞぉー!

「それじゃぁ、転生じゃな」
「えっ、もうですか?」
「まあそうじゃのう、まああっちでも元気で暮らすんじゃぞ」
「あっありがとうございます!」

すると神様は笑顔で手を振ってくれた。そして視界が光に包まれていく.....-----



「少し遊んでみるかのう...

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コメント

  • 花粉の申し子

    面白くなる予感おもしろ(✳‘௰‘ ✳)

    2
  • ネコの肉球

    おい、最後の言葉....遊ぶって((笑))

    3
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