異世界と銃とそれから君と
やっと見つけた俺の武器
遺跡の中に入ったのはいいが… 暗くて数メートル先までしか見えない。こんなとこで魔獣にあったら…
(こんなこと考えるのはやめよう、これはフラグだぞ)
さっきから壁に右手を付き歩いているが体感ではずっと真っ直ぐ進んでるだけにしか思えない。
「こんなとこにあるんだったらもう他の人間に取られたりしてそうなものだけどな」
神さまのアトモスが言うんだからこの先に銃があるのは間違いないだろう。
しかし、全然終わりが見えない。ずっと進んでるのに変化が全く無いなんておかしく無いか?多分だが、もう2キロは進んでるぞ。なのに一向に出口らしいものは見えない。
「いくらなんでもおかしいぞ。東京ドーム一個分くらいあるとは言え、あの遺跡の中にこんな長い回廊あるのか?」
そんな独り言をブツブツ呟きながらさらに歩くこと3時間。
「はぁはぁ、銃が無いと只の一般人の、しかも前世は引きこもりの俺にはこんなに歩くのはめちゃくちゃつらいぞ、はぁはぁ」
あれ?なんか先の方に光ってるものが見える?やっと出口があるのか!?
俺は疲れているにもかかわらず、その光に吸い寄せられるかのように走り出した。もちろん今までの疲労が無くなったわけでは無いので、脇腹はめちゃくちゃ痛いが。
「はぁ、はぁ! ゴホっ!はぁはぁ…」
そして脇腹の痛みに耐えて走ること3分。やっと出口がありその先は少し開けた所になっていた。
そして、そこには白と黒の二色の剣が… いや、剣のついた銃が刺さっていた。
その周りには綺麗な金色の花が咲き乱れていて、とても幻想的な風景だった。
「これが、俺の…はぁ、武器、なのか?はぁ」
訳も分からず俺は見惚れていたが、やがて疲労によって意識をなくしてしまった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あれ?ここは…
そうか、銃を探すために遺跡に入ったけど疲れて寝ちゃったのか。
目を開けて顔を上げるとそこには、やはり赤と黒の二色の銃剣が刺さっていた。
「これが… 俺の… 銃…」
何故か、俺は感動して、そしてその銃を引き抜こうとした。
 
始めは、少し固く抜けなかったが数秒でするりと簡単に台から抜けた。
(なんか… マ●ター●ードみたいだ…)
俺は自分の銃を手に入れたことの喜びによって、その銃をずっと見つめていた。
大きさは70センチぐらいの長銃でバレルの下に長い剣が付いている、簡単に言えばガンスラッシュみたいな銃だ。色は俺のコートに似た色で黒メインで赤いラインが入ってるって感じだ。
《ちょっと!いつまで見てんのよ!》
俺が銃を見つめていると急にどこからか女の子のような声が聞こえた。
「え?」
俺が急な声にあたりを見回していると、また謎の声が聞こえた。
《ここよ!アンタの持ってる銃!》
「は?」
《何腑抜けた顔してんのよ! 私だって急に抜かれて驚いてるんだから!》
「お、お前は、この銃なのか?」
《そう言ってるじゃない》
どうやらこの銃は喋るらしい。なんでだ?
「お前は… なんなんだ?」
《質問するよりまず名乗りなさいよ!》
「あ、ああ、わかった。俺はノア。こことは違う世界から転移してきた人間だ」
俺はこの銃の強いあたりに挙動不審になりながらも名乗る。
《そう、私は「エクスカリバー」よ》
「俺が転移者だって事に驚かないのか?」
この世界では転移はメジャーなものなのか?
《私だって伊達に長生きしてないわよ。転移者の一人や二人見たことあるわ。まぁ私を引き抜けたのはアンタが初めてだけどね》
「そうだったのか。あれ?でもエクスカリバーって俺の世界だと剣の名前だった気がするんだが」
《武器だって長生きしてれば進化していくのよ。私も剣だった頃の名残で剣が下についてるでしょ?》
たしかに。伝説になるくらい長生き?してるなら喋れてもおかしくない、のか?
まぁいいか
「それでお前は俺の武器になってくれるのか?」
ここでなってあげないなって言われたら、多分俺死ぬな。
《べ、別に力になってあげてもいいわよ。神様にも言われたしね》
「神様?アトモスと話したのか?」
《さっき急に話しかけられたのよ。白い髪の女の子が来るから、協力してやれって。てか、アンタ女なのに男みたいな喋り方するのね》
「あー。なんて言うか。俺はもともと男だからな」
《はぁ!?それってこの世界に来た時にそうなったってこと!?》
「うんまぁ…」
《…アンタも苦労してたのね》
「まぁ…」
《そんな事より、アンタは私の使い手になるのよね?だったらさっさと契約してしまいましょう》
契約?なんだそれは?
《契約っていうのは、簡単に言うと武器の力をより引き出して、自分以外には使えなくするって感じのことよ》
「便利なもんだな、契約ってのは」
《そうよ。でもデメリットとして武器が壊れたら持ち主も死んだりするから気をつけてね。まぁ、私は絶対に壊れないけど》
「デメリットはそれだけか?なんか利点の割には少ない気がするんだが…」
《まあ、もう一つ言うと、契約をすると次契約する武器は前の武器と同格以上じゃないとダメってことね》
「なるほど、じゃあ簡単には出来ないものなのか。でもエクスカリバーは上の方なんだろ?」
《もちろんよ、一番上よ、一番上》
「じゃあ、あと残りの三丁の銃は?」
《うーん、一つはわかるけどあと二つは知らないのよね》
「じゃあ、その知ってる一つってのは?」
《私と同格よ、つまり一番上》
なるほど、最終的には2丁持ちとかもいいかもな
(こんなこと考えるのはやめよう、これはフラグだぞ)
さっきから壁に右手を付き歩いているが体感ではずっと真っ直ぐ進んでるだけにしか思えない。
「こんなとこにあるんだったらもう他の人間に取られたりしてそうなものだけどな」
神さまのアトモスが言うんだからこの先に銃があるのは間違いないだろう。
しかし、全然終わりが見えない。ずっと進んでるのに変化が全く無いなんておかしく無いか?多分だが、もう2キロは進んでるぞ。なのに一向に出口らしいものは見えない。
「いくらなんでもおかしいぞ。東京ドーム一個分くらいあるとは言え、あの遺跡の中にこんな長い回廊あるのか?」
そんな独り言をブツブツ呟きながらさらに歩くこと3時間。
「はぁはぁ、銃が無いと只の一般人の、しかも前世は引きこもりの俺にはこんなに歩くのはめちゃくちゃつらいぞ、はぁはぁ」
あれ?なんか先の方に光ってるものが見える?やっと出口があるのか!?
俺は疲れているにもかかわらず、その光に吸い寄せられるかのように走り出した。もちろん今までの疲労が無くなったわけでは無いので、脇腹はめちゃくちゃ痛いが。
「はぁ、はぁ! ゴホっ!はぁはぁ…」
そして脇腹の痛みに耐えて走ること3分。やっと出口がありその先は少し開けた所になっていた。
そして、そこには白と黒の二色の剣が… いや、剣のついた銃が刺さっていた。
その周りには綺麗な金色の花が咲き乱れていて、とても幻想的な風景だった。
「これが、俺の…はぁ、武器、なのか?はぁ」
訳も分からず俺は見惚れていたが、やがて疲労によって意識をなくしてしまった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あれ?ここは…
そうか、銃を探すために遺跡に入ったけど疲れて寝ちゃったのか。
目を開けて顔を上げるとそこには、やはり赤と黒の二色の銃剣が刺さっていた。
「これが… 俺の… 銃…」
何故か、俺は感動して、そしてその銃を引き抜こうとした。
 
始めは、少し固く抜けなかったが数秒でするりと簡単に台から抜けた。
(なんか… マ●ター●ードみたいだ…)
俺は自分の銃を手に入れたことの喜びによって、その銃をずっと見つめていた。
大きさは70センチぐらいの長銃でバレルの下に長い剣が付いている、簡単に言えばガンスラッシュみたいな銃だ。色は俺のコートに似た色で黒メインで赤いラインが入ってるって感じだ。
《ちょっと!いつまで見てんのよ!》
俺が銃を見つめていると急にどこからか女の子のような声が聞こえた。
「え?」
俺が急な声にあたりを見回していると、また謎の声が聞こえた。
《ここよ!アンタの持ってる銃!》
「は?」
《何腑抜けた顔してんのよ! 私だって急に抜かれて驚いてるんだから!》
「お、お前は、この銃なのか?」
《そう言ってるじゃない》
どうやらこの銃は喋るらしい。なんでだ?
「お前は… なんなんだ?」
《質問するよりまず名乗りなさいよ!》
「あ、ああ、わかった。俺はノア。こことは違う世界から転移してきた人間だ」
俺はこの銃の強いあたりに挙動不審になりながらも名乗る。
《そう、私は「エクスカリバー」よ》
「俺が転移者だって事に驚かないのか?」
この世界では転移はメジャーなものなのか?
《私だって伊達に長生きしてないわよ。転移者の一人や二人見たことあるわ。まぁ私を引き抜けたのはアンタが初めてだけどね》
「そうだったのか。あれ?でもエクスカリバーって俺の世界だと剣の名前だった気がするんだが」
《武器だって長生きしてれば進化していくのよ。私も剣だった頃の名残で剣が下についてるでしょ?》
たしかに。伝説になるくらい長生き?してるなら喋れてもおかしくない、のか?
まぁいいか
「それでお前は俺の武器になってくれるのか?」
ここでなってあげないなって言われたら、多分俺死ぬな。
《べ、別に力になってあげてもいいわよ。神様にも言われたしね》
「神様?アトモスと話したのか?」
《さっき急に話しかけられたのよ。白い髪の女の子が来るから、協力してやれって。てか、アンタ女なのに男みたいな喋り方するのね》
「あー。なんて言うか。俺はもともと男だからな」
《はぁ!?それってこの世界に来た時にそうなったってこと!?》
「うんまぁ…」
《…アンタも苦労してたのね》
「まぁ…」
《そんな事より、アンタは私の使い手になるのよね?だったらさっさと契約してしまいましょう》
契約?なんだそれは?
《契約っていうのは、簡単に言うと武器の力をより引き出して、自分以外には使えなくするって感じのことよ》
「便利なもんだな、契約ってのは」
《そうよ。でもデメリットとして武器が壊れたら持ち主も死んだりするから気をつけてね。まぁ、私は絶対に壊れないけど》
「デメリットはそれだけか?なんか利点の割には少ない気がするんだが…」
《まあ、もう一つ言うと、契約をすると次契約する武器は前の武器と同格以上じゃないとダメってことね》
「なるほど、じゃあ簡単には出来ないものなのか。でもエクスカリバーは上の方なんだろ?」
《もちろんよ、一番上よ、一番上》
「じゃあ、あと残りの三丁の銃は?」
《うーん、一つはわかるけどあと二つは知らないのよね》
「じゃあ、その知ってる一つってのは?」
《私と同格よ、つまり一番上》
なるほど、最終的には2丁持ちとかもいいかもな
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
221
-
-
1
-
-
1168
-
-
755
-
-
49989
-
-
125
-
-
15254
-
-
3
-
-
310
コメント