固有スキル【ステータス操作】で最強を目指そう‼︎
6話 到着、そして準備
次の日の昼頃、予定通りに馬車は迷宮都市ガルムに到着した。ガルムはとても巨大で、その大きさは王都にも匹敵するほどはあるだろう。
都市を石でできた外壁で囲っており、外壁の高さはおよそ20〜30メートルほどある。
都市の入り口の側に立っている衛兵に、御者は身分証を衛兵に見せ、荷馬車に乗っている俺たちもそのまま門を通過する。
どうやら荷馬車の点検はしないようだ。あまりの緩さに少々不安を覚えたが、早く新しい都市を探索してみたい俺からしてみれば嬉しい誤算だろう。
馬車は都市に進入し、そのまま街道を進む。
俺たちは、荷馬車の後ろから迷宮都市ガルムの街並みをのぞいて見る。
さすが迷宮都市というだけあって、武器屋や、防具屋、魔道具屋など多くの店がひしめき合っていた。
「これが迷宮都市ガルムか………」
「すごい…ですね………」
溢れんばかりの人と活気に気圧され、俺たちは一瞬声を失う。これが、これこそが俺の求めていた景色だ。
日本にいた頃はゲームなどで画面越しにしかこのような光景を見ることができなかった。でも今は違う。最初は突然召喚された挙句、城から追放されは困りはしたが、気持ちはとうに切り替えている。
むしろ今はこの世界で何を成し得ることができるか、どんな出会いがあるかがとても楽しみだ。
迷宮都市ガルム、ここで俺は、俺たちは強くなるんだ_______。
ガルムの馬車乗り場に到着した俺たちは、御者や一緒に乗っていた人たちに挨拶をして馬車乗り場を後にした。
事前に話し合っていたのだが、とりあえずは、冒険者ギルドに1度行って情報を収集を行うことにした。
ガルムの街を軽く観光しつつ、俺たちは御者から聞いた道を進み、冒険者ギルドを目指す。
十数分後、目的地である冒険者ギルドの大きな看板が見えてきた。王都と同じで、『冒険者ギルドへようこそ』と、墨で殴り書きされている。
中に入ってみると、ガルムのギルド内は俺が元々想像していた通りの光景が広がっていた。
一階は受付と酒場になっているらしく、昼間から酒を煽っている冒険者がちらほらいる。
今度こそ絡まれるんじゃ無いだろうかと思ったが、冒険者達は、ギルドに入ってきた俺たちをチラッと見た後、再び酒を飲んで談笑していた。どうやらいらぬ心配だったようだ。
受付のカウンターへ向かうと、綺麗なお姉さんが笑顔で対応してくれた。
俺はこの都市での冒険者ギルドのルールを聞いてみたが、王都とほとんど変わりは無いようだ。
少し違うところといえば、この都市の冒険者ギルドでは、クエスト達成による報酬の支払いではなく、ダンジョン内で手に入った魔石や素材を持ち帰り換金をするというシステムらしい。
ある一定以上の基準を満たすと、ランクが上がるのだとか。まぁわかりやすくて助かるな。
ついでにオススメの宿を聞いてみると、親切に教えてくれた。ギルドからは少々遠いが名前は『水龍亭』という宿だ。
宿に着いた俺たちを迎えてくれたのは小さな女の子だった。右手の甲には奴隷紋がある。どうやらこの子も奴隷らしい。
「いらっしゃいませ!何名様ですか」
「2名だ」
「部屋は別に致しますか?」
少女は元気な声で言う。困ったな、奴隷とはいえマリカも女性だ、どう答えるのがベストだろうか。
俺はマリカに聞こうと思い、視線をマリカに向ける。俺が考えていることを汲み取ったのか、
「一緒でお願いします」
と、俺が聞く前に勝手に答えてしまった。
「かしこまりました。銀貨5枚で夕食と朝食もつきますがご利用しますか?」
「ああ、頼む」
俺がそう言うと、少女は部屋の奥へとバタバタとかけて行き、鍵と小さな紙を持って戻ってきた。
「部屋は103号室で二階にございます。部屋にはお風呂が備え付けられていますが夜遅くになるとお湯が止まります。ご了承ください。また食堂を利用される際はこのチケットを使えば料理を注文することができます」
「わかった」
お風呂までついているのか。てっきりお湯で体を拭くだけだと思っていたのだが良かった。昨日もお風呂にはいれなかったから体に違和感があるしな。
「それでは、夕食と朝食の代金と合わせて銀貨15枚となります。
「わかった、ありがとう」
そう言い、俺は銀貨15枚を支払い鍵とチケットを受け取る。入り口の横にある階段を登り、二階の103号室へと向かう。
部屋の中は、ダブルベッドが部屋の隅に置かれてあり、その近くには机がある。入り口のすぐ横にあった扉を開けてみると、そこが浴室となっていた。
まずは、俺たちの荷物を邪魔にならないところに置いて先に入浴することにした。
マリカを先に入れてやろうと思ったが、俺に先に入ってくれと何度も言ってくるので結局俺が折れて先に風呂に入ることにした。
流石にシャンプーなどは無かったが石鹸が取り付けられており、かなりサッパリすることができた。
俺は風呂からあがり、次はマリカを風呂に入った。だいたい30分後くらいにマリカがあがったのだが、風呂からあがり、体を綺麗にしたマリカはとても艶やかで俺は思わず見惚れてしまっていた。
その後は、明日からのダンジョンの挑戦に備えて武器を手入れしたり、ポーションなどのアイテムを買いに行ったりし、道具を揃えた。おかげで俺の残り金はだいたい金貨2枚ほどしか無い。
夕方になり、宿で食事をとった。メインは魚の煮付けだったのだが、これがまたとても美味かった。デザートに出たゼリーは、スライムゼリーというものらしく、これもダンジョンのドロップアイテムなんだとか。
夕食をとった俺たちは王都で買っていた普段着に着替え、ベッドの上で喋りながらゴロゴロしていた。
2人とも疲れが溜まっていたのか気がついたら眠ってしまっていた。
俺が落ちる前に頬に柔らかい感触があったような気がしたが、よく覚えていない。
さあ、明日はいよいよダンジョン探索だ_______。
次回でいよいよダンジョン探索に入ります。ここからは主人公たちが着実に強くなっていきます ︎
都市を石でできた外壁で囲っており、外壁の高さはおよそ20〜30メートルほどある。
都市の入り口の側に立っている衛兵に、御者は身分証を衛兵に見せ、荷馬車に乗っている俺たちもそのまま門を通過する。
どうやら荷馬車の点検はしないようだ。あまりの緩さに少々不安を覚えたが、早く新しい都市を探索してみたい俺からしてみれば嬉しい誤算だろう。
馬車は都市に進入し、そのまま街道を進む。
俺たちは、荷馬車の後ろから迷宮都市ガルムの街並みをのぞいて見る。
さすが迷宮都市というだけあって、武器屋や、防具屋、魔道具屋など多くの店がひしめき合っていた。
「これが迷宮都市ガルムか………」
「すごい…ですね………」
溢れんばかりの人と活気に気圧され、俺たちは一瞬声を失う。これが、これこそが俺の求めていた景色だ。
日本にいた頃はゲームなどで画面越しにしかこのような光景を見ることができなかった。でも今は違う。最初は突然召喚された挙句、城から追放されは困りはしたが、気持ちはとうに切り替えている。
むしろ今はこの世界で何を成し得ることができるか、どんな出会いがあるかがとても楽しみだ。
迷宮都市ガルム、ここで俺は、俺たちは強くなるんだ_______。
ガルムの馬車乗り場に到着した俺たちは、御者や一緒に乗っていた人たちに挨拶をして馬車乗り場を後にした。
事前に話し合っていたのだが、とりあえずは、冒険者ギルドに1度行って情報を収集を行うことにした。
ガルムの街を軽く観光しつつ、俺たちは御者から聞いた道を進み、冒険者ギルドを目指す。
十数分後、目的地である冒険者ギルドの大きな看板が見えてきた。王都と同じで、『冒険者ギルドへようこそ』と、墨で殴り書きされている。
中に入ってみると、ガルムのギルド内は俺が元々想像していた通りの光景が広がっていた。
一階は受付と酒場になっているらしく、昼間から酒を煽っている冒険者がちらほらいる。
今度こそ絡まれるんじゃ無いだろうかと思ったが、冒険者達は、ギルドに入ってきた俺たちをチラッと見た後、再び酒を飲んで談笑していた。どうやらいらぬ心配だったようだ。
受付のカウンターへ向かうと、綺麗なお姉さんが笑顔で対応してくれた。
俺はこの都市での冒険者ギルドのルールを聞いてみたが、王都とほとんど変わりは無いようだ。
少し違うところといえば、この都市の冒険者ギルドでは、クエスト達成による報酬の支払いではなく、ダンジョン内で手に入った魔石や素材を持ち帰り換金をするというシステムらしい。
ある一定以上の基準を満たすと、ランクが上がるのだとか。まぁわかりやすくて助かるな。
ついでにオススメの宿を聞いてみると、親切に教えてくれた。ギルドからは少々遠いが名前は『水龍亭』という宿だ。
宿に着いた俺たちを迎えてくれたのは小さな女の子だった。右手の甲には奴隷紋がある。どうやらこの子も奴隷らしい。
「いらっしゃいませ!何名様ですか」
「2名だ」
「部屋は別に致しますか?」
少女は元気な声で言う。困ったな、奴隷とはいえマリカも女性だ、どう答えるのがベストだろうか。
俺はマリカに聞こうと思い、視線をマリカに向ける。俺が考えていることを汲み取ったのか、
「一緒でお願いします」
と、俺が聞く前に勝手に答えてしまった。
「かしこまりました。銀貨5枚で夕食と朝食もつきますがご利用しますか?」
「ああ、頼む」
俺がそう言うと、少女は部屋の奥へとバタバタとかけて行き、鍵と小さな紙を持って戻ってきた。
「部屋は103号室で二階にございます。部屋にはお風呂が備え付けられていますが夜遅くになるとお湯が止まります。ご了承ください。また食堂を利用される際はこのチケットを使えば料理を注文することができます」
「わかった」
お風呂までついているのか。てっきりお湯で体を拭くだけだと思っていたのだが良かった。昨日もお風呂にはいれなかったから体に違和感があるしな。
「それでは、夕食と朝食の代金と合わせて銀貨15枚となります。
「わかった、ありがとう」
そう言い、俺は銀貨15枚を支払い鍵とチケットを受け取る。入り口の横にある階段を登り、二階の103号室へと向かう。
部屋の中は、ダブルベッドが部屋の隅に置かれてあり、その近くには机がある。入り口のすぐ横にあった扉を開けてみると、そこが浴室となっていた。
まずは、俺たちの荷物を邪魔にならないところに置いて先に入浴することにした。
マリカを先に入れてやろうと思ったが、俺に先に入ってくれと何度も言ってくるので結局俺が折れて先に風呂に入ることにした。
流石にシャンプーなどは無かったが石鹸が取り付けられており、かなりサッパリすることができた。
俺は風呂からあがり、次はマリカを風呂に入った。だいたい30分後くらいにマリカがあがったのだが、風呂からあがり、体を綺麗にしたマリカはとても艶やかで俺は思わず見惚れてしまっていた。
その後は、明日からのダンジョンの挑戦に備えて武器を手入れしたり、ポーションなどのアイテムを買いに行ったりし、道具を揃えた。おかげで俺の残り金はだいたい金貨2枚ほどしか無い。
夕方になり、宿で食事をとった。メインは魚の煮付けだったのだが、これがまたとても美味かった。デザートに出たゼリーは、スライムゼリーというものらしく、これもダンジョンのドロップアイテムなんだとか。
夕食をとった俺たちは王都で買っていた普段着に着替え、ベッドの上で喋りながらゴロゴロしていた。
2人とも疲れが溜まっていたのか気がついたら眠ってしまっていた。
俺が落ちる前に頬に柔らかい感触があったような気がしたが、よく覚えていない。
さあ、明日はいよいよダンジョン探索だ_______。
次回でいよいよダンジョン探索に入ります。ここからは主人公たちが着実に強くなっていきます ︎
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