固有スキル【ステータス操作】で最強を目指そう‼︎
3話 出発準備 その1
マリカと店を出た俺は、手始めに人気のない路地裏まで移動した。もちろんマリカに血を与えるだけだ。やましい意味はない。
「マリカ、改めて自己紹介しようか、俺の名前はキリシマ ハルヤだ。ハルヤと呼んでくれ」
「はい。私の名前はマリカ フィーメルです。よろしくお願いします。ハルヤ様」
「ああ」
衰弱しているのだろうが、その表情はやる気に満ち溢れている。色々と心配はしていたが、まぁやる気があるなら問題はなさそうだな。
それにしても、ハルヤ様か……、異世界もののラノベで奴隷からご主人様とか呼ばれるのは見ていたけど、いざ自分が呼ばれると照れくさいな。
おっと、こんなことを考えている場合じゃ無かった。はやくマリカに血を与えてやらないと。
「マリカ、さっそくだがお前に血を与えようと思う。確認するがお前が俺の血を吸うことで俺の体に異常をきたしたりしないよな?」
「大丈夫です。私は吸血鬼といってもハーフなので血を吸った相手を眷属にするなどといった力はありません。だから、ハルヤ様には危害は及びません。普通の食事も取れますし、血も1週間内にコップ一杯分程度飲めれば問題ないです」
「そうか、それなら大丈夫だな。」
確か吸血鬼はうなじから血を吸うんだったはず。少し怖いがマリカの命がかかってるからここは我慢だ。
「よし、マリカ。"俺の血を吸え"」
マリカに対して命令を下し、俺はうなじをさらけ出す。
マリカは恐る恐るといった様子で俺のうなじに牙を立てる。
少し痛いが耐えられないほどでは無いな。例えるなら少し太めの注射をされたといったところだろうか。
マリカが少しずつ俺の血を吸い、やがて俺のうなじから牙を抜く。多少の脱力感が俺を襲うが、まぁ平気だ。
ここで弱ったところを見せると、次にマリカが血を吸う時に躊躇ってしまうからな。
マリカは恍惚といった表情で俺を見つめている。さっきまで衰弱しきっていたのに今ではそんな面影もない。
どういった身体の仕組みなのかだろうか、痩せ細っていた身体も今ではすっかり肉が戻っており、肌もツヤツヤしている。
改めて見ると、予想通りかなりの美人だ。このまま見入ってしまいたい気持ちになりそうだ。
しかし、こうしてはいられない。俺は今日中にこの王都を出ないといけない身。急いで次の行動に移らないといけない。
「マリカ、俺は訳あって今日中に王都を出発しなければならない。この後は武器と防具の購入しに行ったり、冒険者ギルドで冒険者の登録をしに行ったりと忙しくなるがしっかりついて来いよ」
「はい、しっかりついて行きます!」
調子が戻ったのかすっかり元気になったな。とても頼もしそうだ。
「じゃあまずは、武器と防具を買いに行くぞ」
俺とマリカは路地裏を後にした_______。
俺とマリカは武器屋に来た。剣と盾という分かりやすいマークの看板があったからすぐに見つかった。
店の扉を開けると、カランカランと扉に取り付けられていたベルが鳴る。その音を聞いたのか、店の奥から大柄の凄く体格のいい髭面のおっさんが現れた。
「いらっしゃい。何をお探しで?」
どうやらこのおっさんが店主のようだ。それにしても大きいな。身長は190センチ以上は確実にあるぞ。
「俺とこの子の武器と防具を探している。冒険者になろうと思ってな。予算は2人合わせて金貨4枚以内だ」
「なるほど、ちなみにお二人さんのレベルと使う武器は?」
「俺は剣でレベルは1、この子は短剣か剣でレベルは2だ」
「わかった。少し待っててくれ」
店主は店の奥へと戻っていく。商品とかは奥の部屋で保管してあるんだろう。
少し経った後に、店主は剣を抱えて持ってきた。そしてその荷物をカウンターの上に並べる。
「とりあえずいくつか持ってきたから、武器は自分の手に持って確認してみてくれ」
そう言われ、俺は武器を手に取りつつ鑑定を使ってみる。
鉄の剣 普通級
攻撃力 15
と、表示された。他の武器も見てみたが全て同じくらいの性能だった。
ちなみに剣の横に表示されている普通級というのは、武器のランクだ。
上のランクには希少級、至高級、伝説級、そして最後に神話級があるのだとか。
至高級ですらほぼないらしいからまぁその上なんてのはそもそも手に入らないんだろうな。
まぁそれは置いといて、この武器は初心者が扱う分にはちょうどいいのだろう。俺は剣は使ったことがないから始めはこれがいいだろう。
マリカの方を見てみると、もう決まっているのか1つの剣を手に取っている。俺の持つ長剣とは違い、突きに特化しているのであろう細剣だ。性能は
鉄の細剣 普通級
攻撃力 13
となっている。
「マリカ、武器は決まったのか?」
「はい、この剣にしようと思っています」
「そうか。店主、武器はこの2本で頼む」
「わかった。じゃあ次は防具だが、俺が見繕ったものでも構わんか?」
「ああ、大丈夫だ」
俺が答えると店主は店の奥に再び戻り、今度は箱を抱えて持って来た。カウンターに箱を置き、商品を取り出しながら説明をする。
「まずは兄ちゃんの防具だが、兄ちゃんの体格では重装備は合わないだろうからこの魔法糸で編みこまれた軽装の服がいいだろう。この糸は本人の体格に合うよう自動で調整してくれるからかなり便利だぞ。そして嬢ちゃんも同じ生地の女性用のものにした」
「ちなみに値段はどうなる?」
「剣と防具合わせて金貨3枚と銀貨50枚になる」
ちょうどいい値段だ。ちなみに鑑定をしてみたが、
旅人の服 普通級
防御力 26
と、2人とも同じだった。性能もかなり良いと言えるだろう。
「わかった。買おう」
俺は金貨4枚をアイテムボックスから取り出して支払う。お釣りの銀貨50枚を受け取り、店の奥で早速着替え、脱いだ服はアイテムボックスに収納してから店を後にした。
さて、次は道具屋か_______。
「マリカ、改めて自己紹介しようか、俺の名前はキリシマ ハルヤだ。ハルヤと呼んでくれ」
「はい。私の名前はマリカ フィーメルです。よろしくお願いします。ハルヤ様」
「ああ」
衰弱しているのだろうが、その表情はやる気に満ち溢れている。色々と心配はしていたが、まぁやる気があるなら問題はなさそうだな。
それにしても、ハルヤ様か……、異世界もののラノベで奴隷からご主人様とか呼ばれるのは見ていたけど、いざ自分が呼ばれると照れくさいな。
おっと、こんなことを考えている場合じゃ無かった。はやくマリカに血を与えてやらないと。
「マリカ、さっそくだがお前に血を与えようと思う。確認するがお前が俺の血を吸うことで俺の体に異常をきたしたりしないよな?」
「大丈夫です。私は吸血鬼といってもハーフなので血を吸った相手を眷属にするなどといった力はありません。だから、ハルヤ様には危害は及びません。普通の食事も取れますし、血も1週間内にコップ一杯分程度飲めれば問題ないです」
「そうか、それなら大丈夫だな。」
確か吸血鬼はうなじから血を吸うんだったはず。少し怖いがマリカの命がかかってるからここは我慢だ。
「よし、マリカ。"俺の血を吸え"」
マリカに対して命令を下し、俺はうなじをさらけ出す。
マリカは恐る恐るといった様子で俺のうなじに牙を立てる。
少し痛いが耐えられないほどでは無いな。例えるなら少し太めの注射をされたといったところだろうか。
マリカが少しずつ俺の血を吸い、やがて俺のうなじから牙を抜く。多少の脱力感が俺を襲うが、まぁ平気だ。
ここで弱ったところを見せると、次にマリカが血を吸う時に躊躇ってしまうからな。
マリカは恍惚といった表情で俺を見つめている。さっきまで衰弱しきっていたのに今ではそんな面影もない。
どういった身体の仕組みなのかだろうか、痩せ細っていた身体も今ではすっかり肉が戻っており、肌もツヤツヤしている。
改めて見ると、予想通りかなりの美人だ。このまま見入ってしまいたい気持ちになりそうだ。
しかし、こうしてはいられない。俺は今日中にこの王都を出ないといけない身。急いで次の行動に移らないといけない。
「マリカ、俺は訳あって今日中に王都を出発しなければならない。この後は武器と防具の購入しに行ったり、冒険者ギルドで冒険者の登録をしに行ったりと忙しくなるがしっかりついて来いよ」
「はい、しっかりついて行きます!」
調子が戻ったのかすっかり元気になったな。とても頼もしそうだ。
「じゃあまずは、武器と防具を買いに行くぞ」
俺とマリカは路地裏を後にした_______。
俺とマリカは武器屋に来た。剣と盾という分かりやすいマークの看板があったからすぐに見つかった。
店の扉を開けると、カランカランと扉に取り付けられていたベルが鳴る。その音を聞いたのか、店の奥から大柄の凄く体格のいい髭面のおっさんが現れた。
「いらっしゃい。何をお探しで?」
どうやらこのおっさんが店主のようだ。それにしても大きいな。身長は190センチ以上は確実にあるぞ。
「俺とこの子の武器と防具を探している。冒険者になろうと思ってな。予算は2人合わせて金貨4枚以内だ」
「なるほど、ちなみにお二人さんのレベルと使う武器は?」
「俺は剣でレベルは1、この子は短剣か剣でレベルは2だ」
「わかった。少し待っててくれ」
店主は店の奥へと戻っていく。商品とかは奥の部屋で保管してあるんだろう。
少し経った後に、店主は剣を抱えて持ってきた。そしてその荷物をカウンターの上に並べる。
「とりあえずいくつか持ってきたから、武器は自分の手に持って確認してみてくれ」
そう言われ、俺は武器を手に取りつつ鑑定を使ってみる。
鉄の剣 普通級
攻撃力 15
と、表示された。他の武器も見てみたが全て同じくらいの性能だった。
ちなみに剣の横に表示されている普通級というのは、武器のランクだ。
上のランクには希少級、至高級、伝説級、そして最後に神話級があるのだとか。
至高級ですらほぼないらしいからまぁその上なんてのはそもそも手に入らないんだろうな。
まぁそれは置いといて、この武器は初心者が扱う分にはちょうどいいのだろう。俺は剣は使ったことがないから始めはこれがいいだろう。
マリカの方を見てみると、もう決まっているのか1つの剣を手に取っている。俺の持つ長剣とは違い、突きに特化しているのであろう細剣だ。性能は
鉄の細剣 普通級
攻撃力 13
となっている。
「マリカ、武器は決まったのか?」
「はい、この剣にしようと思っています」
「そうか。店主、武器はこの2本で頼む」
「わかった。じゃあ次は防具だが、俺が見繕ったものでも構わんか?」
「ああ、大丈夫だ」
俺が答えると店主は店の奥に再び戻り、今度は箱を抱えて持って来た。カウンターに箱を置き、商品を取り出しながら説明をする。
「まずは兄ちゃんの防具だが、兄ちゃんの体格では重装備は合わないだろうからこの魔法糸で編みこまれた軽装の服がいいだろう。この糸は本人の体格に合うよう自動で調整してくれるからかなり便利だぞ。そして嬢ちゃんも同じ生地の女性用のものにした」
「ちなみに値段はどうなる?」
「剣と防具合わせて金貨3枚と銀貨50枚になる」
ちょうどいい値段だ。ちなみに鑑定をしてみたが、
旅人の服 普通級
防御力 26
と、2人とも同じだった。性能もかなり良いと言えるだろう。
「わかった。買おう」
俺は金貨4枚をアイテムボックスから取り出して支払う。お釣りの銀貨50枚を受け取り、店の奥で早速着替え、脱いだ服はアイテムボックスに収納してから店を後にした。
さて、次は道具屋か_______。
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