ほとんどチートもらえないと言われたのに十分チートな件

スザキ トウ

第2話


合計4日かけてやっと……やっと町に着いた。
木の実しか食えないしゴブリン倒してから巣の近くだったのかやたらゴブリンたくさん出てくるし途中で狼出てくるし散々だった。
時にはワラワラとゴブリンが現れ囲まれてヒヤッとしたが攻撃されてももはや赤子に殴られたようなものでほとんど痛くなかった。
狼が出た時も新しい魔物にビビったが殴ったらそのまま死んだ。
この狼は何かしら売れるんじゃないかと思って一匹担いで来ている。
後なんかもうレベル20になった。
進化先が出てきたがもう町が見えていたので後回しにしてある。

Q&Aヘルプによるとこの町はペルグの町と言ってティガ王国の都市でありこの国の中でも5本の指に入る都市らしい。
人口は約4000人とそこそこ中規模の町であり、周囲は石垣と木柵の防壁で覆われている。
森を隔てた反対側にある隣国との戦争で度々拠点として利用されているため、物資と兵が集まり、それらを相手にする商人が集まりと町はそれなりの活気に満ちていた。

町の入り口に向かうと大きな扉の前に槍を持った衛兵が二人立っている。

「止まれ!名と目的を言え!」

「俺の名はカイト!  田舎で狩人をしていたが働き口を求めてやってきた!」

名前と元々考えてあった設定を告げる。

「狩人か……うん?  それ魔狼か?  お前が仕留めたのか?」

衛兵が俺の肩に担がれた狼に気づく。

「そうだ。どこかで売れないかと思って担いで来た」

すると衛兵は感心したように感嘆の声を上げた。

「はぁーん。お前若いのになかなか腕のある狩人なんだな。うーん。まっいいだろう。入っていいぞ」

入町税として金でも要求されたらどうしようとか考えていたが案外あっさりと通してもらえるようだ。

「あっこの狼を売りたいんだがどこで売れるか知らないか?」

「あぁそれなら奥の詰所で買い取ってやるよ。ちょっと待ってろ」

おや?  ギルドみたいなものがあると思ったがないのかな?  そこそこたのしみにしてたのでそれは残念だ

「ほれ、金貨1枚だ。受け取れ」

どうやら狼の値段は金貨1枚らしい。
けど俺には金貨の価値がわからないんだよな。

Aアンサー。金貨1枚は一般の人が一月は生きていけるぐらいの価値です。
魔狼はDランク上位の魔物で一般人が討伐するには不可能なのでそこそこの買取価格となっています〉

おっいきなり十分な金が手に入ったようだ。
それならばとりあえず宿を探したい。
野宿はもうこりごりベッドが恋しい。
それに進化先を保留にしてあるからゆっくりしたい。
できれば風呂に入れる宿がいいな。



風呂に入れる宿を探し回ったがどうやら風呂は高級な宿にしかないらしく金貨1枚は数日で溶けてしまう。
流石にそんな余裕はないからせめてお湯で体を拭くことができる宿を探すことにすることにした。
俺は日本人なので風呂に入ることができないという現実にため息が漏れる。

カラン カラン

「いらっしゃいませー」

この宿の店主の娘だろうか。少女が明るい声で迎えてくれる。

「ちょっと聞きたいんだがこの宿は湯で体を洗うことはできるかな?」

「できるよ!  でも別料金かかっちゃうけどいいかな?」

おっすぐに当たりをを引いたみたいだ。もう他の宿を探す気力なんかないからここに決めるとしよう。

「じゃあここにしよう。別料金がかかってもいいからお湯を頼みたい」

「ありがとうございます!  えーっと丁度一人部屋しか今あいて無くて一泊銅貨7枚になるけどいい?」

「あぁそれで構わない。とりあえず3泊頼むよ。それと夜になったらお湯を持ってきてくれ。追加料金を払うから多めに持ってきてくれるとありがたい。旅をしてたから水浴びもできないんだ」

「はーい!  夜になったら持ってくね!」

宿帳に名前を書きお釣りが多くて申し訳ない気持ちになったが料金を払い部屋に案内してもらう。


やっとベッドがある部屋で一息つくことができた。レベルアップした影響か予想より疲れてないがそれでもだいぶしんどい。
もう今日はこのままゴロゴロして体を拭いたらすぐに寝てしまおう。
飯も食いたいが今日はもう動きたくない。
その前に進化だけ済ませておくか。
……どうやって進化するんだ?

Aアンサー。進化先が選択できます。選択してください。
1.格闘家 2.戦士 3.芸人〉

おぉ!  Q&Aさんがやってくれのか!  
まぁ素手で殴ってたから格闘家はわかる。戦ってたから戦士かな?  て誰が芸人だおいコラ。
芸人は却下だ却下!  まぁ戦士でいいんじゃないかな?  一番凡庸性が高そうだし。

Aアンサー。了解しました。日向快斗を戦士へと進化させます。……成功しました〉

うおおおおおお!  力がみなぎるぅぅぅぅぅう?  対して変わってる気がしないけど本当に進化した?  これ

Aアンサー。間違いなく戦士へと進化しました〉

あらそう?  ならいいんだけど

Aアンサー。戦士へと進化を果たしたことによりCランクスキル[戦闘術]を獲得しました。
これによりFランクスキル[回避]は[戦闘術]へと統合されました〉

ほえー。回避も戦闘術のうちの一つって事で統合されたのかな。
さて、やる事やったしあとはもうゴロゴロして寝るぞー!
結局ゴロゴロしてたらいつの間にか寝てしまい湯を持ってきてくれた……そういえば名前を聞き忘れた。店主の娘が起こしてくれて寝ぼけながら体を拭きまたすぐに眠ってしまった。









目が覚めるとなぜか天井が見えた。
……はっ!  これでいいんだ。目が覚めたら木の葉が見える生活は終わったんだった。
とりあえず昨日何も食べてないからメシがが食べたい。

市場で硬いパン1個と鳥の串焼き2本。
後は野菜の入ったスープでもあれば完璧なんだが見当たらないから贅沢は言えない。
串焼き1本を口に咥えながら宿へ帰ろうしたところで町の見回りをしていた衛兵の話が小耳に入った。

「おいまた奴らが出たらしいぞ」

「またかよ……この町に入ろうとした旅人や商人を襲って殺し奪う盗賊団がいるって広まったら人が来なくなっちまうぞ」

「俺らが討伐隊を組んでもすぐに森に身を隠しちまうしなぁ」

「たまにしか現れないのが救いだよなぁ」

むむむ?  盗賊団とな?
やはりそこまで発展してるわけではないからそういう輩は存在するのか。
……討伐しちゃっていいかな?  これってゲームで言うイベントという奴なのでは?
……いや、調子に乗るのは良くないな
ゲームじゃなくて死んだら終わりなんだ。
それに人と戦うとなると殺さなきゃいけない場面になるかも知れない。
実は自衛隊時代に極秘任務で人を殺したことがあるが本当に気分が悪くなる。
相手がテロリストとはわかっててもだ。
まぁ俺が通ってきた森で盗賊が出る事は頭に入れておこう。

さて、町に着いたけどどうするか……
なんか仕事見つけて金を稼がないとダメだしなぁ……
ここはテンプレの冒険者ギルドではないか?  登録しに行ったらお前みたいなヒョロイのがって強面のモブキャラに絡まれたりとか、あっという間にランクアップして期待の星とか呼ばれたりしたりとか……ワクワクが止まりませんなぁ
Q&Aヘルプ、冒険者ギルドってどこにある?

Aアンサー。この世界に冒険者ギルドは存在しません。〉


……oh my God!






ステータス
名前:日向ひゅうが快斗かいと
種族:人間
階位:第1階位、戦士
レベル:1
スキル: 
Uユニークスキル
Q&Aヘルプ
経験値1.1倍
スキル
戦闘術
視力強化
痛覚耐性
騒音耐性ex
精神強化

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