死んだら魔王と入れ替わった俺の人生

ゴッドアイ

第9章「第2形態」

俺は生きている妹を見て涙を流してしまう
妹は俺を守ってこっちを振り向く
「お兄ちゃん、待たせてごめん...」
沙耶は優しい顔でそう言う
「バカ野郎...遅すぎだぜ...」
本当は嬉しいのに素直になれない
妹に守られる兄はダサい
俺がこいつを倒す
「沙耶、お前は下がってろ、まだ前の疲れもあるはずだ」
沙耶の傷は俺が色々してあげたが
疲れだけは何もしてやれなかった
沙耶を休ませて俺が男を見せたい
「でも...」
沙耶が何かを言いかける
「...分かった、信じてるよ、お兄ちゃん...」
沙耶は馬車に乗り先に城へ戻る
沙耶はこんな俺を信じてくれた
男を見せろ!佐藤ユート!!
「サンキュ、沙耶...」
俺は小さく呟く
沙耶と後で一緒に風呂に入りたい
今度はしっかりとした褒美として
「残念だったな、倒される相手が俺で」
俺はわざとセインを怒らせる言い方をする
表現の仕方を変えれば挑発だ
セインは少しキレる
「さっきのはラッキーだったな、次はないぜ」
さっきの...沙耶が守ったことの事か
沙耶は疲れてるのに防御魔法を使った
あいつは相当頑張った
その分俺はがんばらなきゃならない
「それはこっちのセリフだ、次の俺の攻撃は一味違うぜ」
俺はレナから教わった能力アップの力を使う準備をする
「ダーク・フォルム」
俺は体を光らされる
これは第2形態になるような技だ
これは一定の時間しか発動されない
俺には紫の翼が生える
俺は空に浮き、セインを上から見る
「これで終わりだ」
俺はセインに向かって言う
「終われねぇよ、」
セインは言う
「ダーク・ハリケーン!」
俺は闇の大きな嵐を出す
そして、セインの方に向かわせる
「行っけぇぇぇぇ!!!」
俺はこの一撃にかけた
ダーク・ハリケーンはセインに直撃する
だが、まだセインの姿は現れない
そして、だんだん倒れたセインが見えてくる
セインの体は傷つき、気絶していたのだった




────魔王の城
「ただいま、沙耶、」
俺は妹に向かって生きて帰ってきたと言う意味を込めて言った
俺はセインを倒したのだ
無事セインを倒し、少し街は破壊されたが一応解決だ
ダーク・フォルムがあればルシファーを倒せる
そう思ったが俺はあえてしない
全ては...
「おかえりなさい!お兄ちゃん!」
─1番の妹、沙耶のために...

















────次の日
魔王の城にある手紙が届く
それは...
「コロシアム出場券!?」
俺とレナと沙耶は一斉に驚く
コロシアム...殺し合いだと...
「はい、千人分あるのですが、どうですか?」
ゴーナインが言う
どうですかと言われてもな...
ルシファー級の強いやつがいると言う事だろ
俺、死ぬじゃん
「行ってみるか?優勝した報酬は?」
報酬がいいのか悪いかで行くがか決まる
千人しか行けないなら強い奴らで行けるな
「報酬は星の欠片です」
星の欠片!?
それって凄いんじゃね?
「星の欠片!?」
レナが驚く
レナは異世界の住民
そのレナが驚くって事は凄いものなのだろう
「星の欠片ってなーにー?」
沙耶が聞く
一応俺もわからないのだが
「星の欠片とは1回だけ強者の言うことを聞く星のカケラのような石です」
そういうことか...
一応、欲しいな...
どうにかコロシアムで勝って何か願いを叶える
沙耶のための願いにしよう
「行きますか?」
ゴーナインが俺ら3人に聞く
そして俺らは合わせる
「行く!」














こうして、コロシアムに出ることになった俺らだがこの後嫌なことが起きる









そんな嫌なことが起きるとも知らずに俺らは出発したのであった














最終章まであと3章












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