神様の手違いで異世界クラス転移~この世界はめちゃくちゃだ!~

BLACKArcher

16話ダンジョンの外で

「そう言えば、グルドにビータ渡していたけどあれも消しとかないと。」
「どうしてですか?お父様とは仲良くしておいた方が今後良いのでは?……あ、分かっちゃいました。そういう事でしたか。」
「…わかってくれたようで嬉しいよ。今後は目立つ訳にもいかないし、システィーナには悪いけど前の君と同じなように信用していないんだ。ごめんね。」
「いえ、それは仕方ないことですよ。悠斗には辛い過去があったんですから。まぁ、何があっても私は悠斗を絶対に見捨てませんよ?」
「っ!あ、ありがとう………」
やばい!本気で可愛いと思っちまった。さっきまでなんとも思ってなかったのに!いかんいかん。冷静になれ、冷静になれ。………よし、OKだ。
「まず、実験に俺のビータを使おう。10mくらい離れた所に置いて………っと。よし、試してみるか。消滅魔法ケルバーク!」

そう叫んだ瞬間、俺のベータが少しずつ黒い光になって霧散していった。

「………よし!成功だ。あとはゲートで少し離れたところに目サイズの穴を開いて同じ魔法を打つだけだな。」

「……あの〜、悠斗?ひとつ聞きたいのですが悠斗の魔法属性は何個あるのですか?」

「あー、その事については…………まぁ、システィーナならいいか。また旅途中で話すよ。ついでにステータスも見せるよ。」

「っ!本当にいいのですか?う、嬉しいです!ありがとうございます!…………信頼された証ですね?うふふっ。」

「何か言ったか?」

「いいえ、なんでもありません♪早くやってしまってください♪」

明らかに上機嫌になっているから絶対何かあったはずなのだが分からない。だが、システィーナの言う通り早くやってしまおう。

「わ、分かったよ。えーと、ゲート!えっと………………あ、あった。よし、消滅魔法ケルバーク!………よし、消せた。」

「お疲れ様、悠斗。これで用は済んだのですか?」

「あぁ、一応ね。………っ!あれ?やばい、急に眠気が。……………い、しき……が……。」

ドサッ!と音を立てて倒れる前にシスティーナによって支えられた。

「……悠斗?……悠斗!どうしたのですか?具合でも悪いのですか?…………………あら?ね、寝てる?……ぷっ、もう悠斗ったら。……おやすみなさい、悠斗。」

そこからまあまあ時間が経っただろう。俺は目を覚ました。だが、意識が覚醒していくうちにあることに気がついた。……それは、地面が固くないことだ!そして何より、システィーナの顔が近い!そして意識が完全に覚醒して少し考えただけである結論が出せた。つまり、これは膝枕だと!あの夢のシチュエーションがここでかなってしまった。俺には縁のないものだと思っていながらも憧れていたのだがまさか、異世界で叶ってしまうとは。っ!とにかく!システィーナの膝から降りるか。システィーナも疲れるだろうし。

「わ、悪かったな。膝疲れているだろ?すぐにどくよ。…よいしょ。フゥー、でもなんで俺は倒れたんだ?」
(それはステータス見れば分かったことですが今は、回復しています。倒れた原因は単なる魔力切れです。…全く、いい?消滅魔法というのは半端な魔力量じゃ発動すらしない。さらに発動したとしても莫大な魔力がいるんだよ?。だから、次からは気をつけてね?)
と、リコが説明+お説教をされた。なるほど、気をつけないとまずいな。と思った。
(ところで悠斗?あなたには修羅場が待っているわよ?頑張ってね?)
は?修羅場?なんだそれ?そう思いながら、システィーナの方見ると、拗ねていらっしゃった。
「お、おい。どうしたんだよ?そんなに膝が疲れちゃったのか?」

「いいえ。」

「なら、突然倒れたことに心配しているのか?」

「それもありますがいいえ。」

「なら、えっーと、何をやらかしたんだ?わからん。」

「………本当に分からないのですか?」

「えっと、わ、分かりません!」

「なら、教えてあげます。私はあなたの寝顔と膝枕してあげてるのを満喫していたのにあなたは私の意見を聞かずにすぐに目が覚めるとどいてしまったことです!って!私は何を言ってるのでしょうか!は、恥ずかしいです。…………プシュ〜〜。」

やばい!可愛い!

「えっと、恥ずかしがっている顔も可愛いね?」

「っ!うぅ〜〜、ゆ、……の………か。」

「え?なんかいった?ごめん、よく聞こえなかった。」

「ゆ、悠斗の、馬鹿ーーーーーーー!!!」

バチーーーン!!
といい音を立てて、俺は地面に倒れた。その後俺は何度も張り手されてやっと何十回目かの慰めで許してもらうことが出来た。

「……それで?ステータスを見せてくれるのではないのですか?」

「あぁ、見せるよ。ちょっとまってて。ステータスオープン!」

悠斗
人間族
Lv90
体力111000/120000
魔力80000/800000
攻撃50000
防御40000
速さ80000
知力5000
  運  7000

称号
異世界人  世界神の友達(仮)  創造神の卵  剣神の卵  魔法神の卵  闇の使い手  剣使い  大魔導師  ラノベ主人公に認められし者  孤独から解放されし者  剣神の加護  魔法神の加護  聖魔神の加護  冒険者  旅する者

スキル
創造神之力クラリウス  魔法神之力ルミナトス  剣神之力バルドルク  絶対隠蔽  鑑定超級Lv7  無限再生  武術中級Lv13(発勁、縮地、回避、跳躍力上昇)  精霊・悪魔召喚

神究極ウルティメイトスキル
制裁者サッヴァーク
王の覇気ハドゥーマ(封印)
統べる者マドゥルーク(封印)
復讐者デスシゴグ(不安定)
大罪者憤怒ウーデ
???アンノウン(不明)


とあった。…………一言いうならやばかった。ステータスはぶっ壊れ状態でスキル、称号共にやばくなっている。オマケによくわからん神究極スキルが出来ているし。

「……これは予想以上にやばいですね。驚きを通り越して呆れます。ですが、二つ気になることがあります。」

「うん、何?」

「えぇと、ひとつは、この創造神の卵とかのことと、もうひとつはこの神究極スキルのことです。」

「あぁ、やっぱり?そうくるよね。1つ目は、僕は神様から貰ったスキルが進化してこうなった。あとは気に入られたからかな?2つ目は、僕にもよくわからないんだ。今知ったから。」

「なら今一緒に見ましょう。……ダメですか?」

上目遣いはずるい!こんなのに勝てるわけがないじゃないか!可愛すぎる!ダメだー!好きになってしまったかもー!なーんてね。まだ好きではないけど嫌いでもないかな?とにかく!

「いいよ。なら確認しようか。」

制裁者サッヴァーク
悪しき者に裁きを与える者、相手が悪だと自分のステータスが最高10倍まで跳ね上がる。ただし、自分の気分で罪のでかさを決めるとステータスが5分の1下がる。

王の覇気ハドゥーマ
(封印中)

統べる者マドゥルーク
(封印中)

復讐者デスシゴグ
(不安定)
対象の相手に対し、ステータスが跳ね上がり、躊躇い無く決めたことを行動することが出来る。

大罪者憤怒ウーデ
怒ることで威圧や殺気を出すことが出来る。
怒ることで攻撃が最大100倍上がる。
やりすぎると知性を失い、暴走する。

???アンノウン
(不明)

「ええと、とにかくやばいスキルと使えそうなスキル、まだわからないスキルがあったことが分かったな。」

「ええ、そうですね。特に???が気になりますね。」

「あぁ、たしかに。だけど今は考えても仕方ないからこの問題はまた今度だな。」

「ええ、そうですね。まぁ、とにかく、旅に出ましょうか。」

「あぁ、そうだな。よし、行くか!」

そう言って俺たち2人+ナビのリコは旅に出た。




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