神様の手違いで異世界クラス転移~この世界はめちゃくちゃだ!~

BLACKArcher

15話ダンジョンの中で(3)

「……初めてですね?リンド様からこちらに来るなんて。それにどうしたんです?そんなに凄いオーラを出して。」

「………君は…あんなに君のことを思っていたあの子のことを殺してしまっても何も思わないのかい?わしはね、君のことに興味を持ってから他の神達と一緒に君の過去を見に行っていた。……そこで初めて知ったよ。あそこまでひどい人生を送っている君がいたとは。世界神のくせに。とあった時思っただろう?恨んでいるだろう?本当に済まなかった。これは私の責任だ。だが、君をこうしてしまったのは私の責任だが、彼女を殺したのは君だ。君は今、何を考えている?」

「……………………………」

「沈黙は困るのぉ。」

「…………俺は王女を殺してなんとも思っていないわけじゃない。………確かに王女は……嘘を言っているようには………見えなかった。………だがだからといって信用出来るわけじゃない。」

「本当にそう思うのか?彼女は君の攻撃をしっかりと受け止め、致命傷を負っても尚、君のところに来てくれたのだぞ!?演技で自分が死ぬことを選ぶやつがいると思うのか!?」
神様が本気で怒り出した。オーラがやばい!だけど、

「………そ、それは……………分かりません。………死んでもなにか生き返る策があったのかも知れません。」

「いい加減にしなさい!君はどうしても彼女を信用しないつもりか?現実をよく見るんだ。そして答えを出せ。今君が思っていることはなんだ?もしそれをいえたなら私はもうう何も言わん。」

「……僕が思っていること……それは……………王女と………もう一度……喋りたい…です!…話したいです!…謝りたいです!……お願いします、リンド様!どうか!どうか王女を生き返らせてくれませんか?」

「それが君の答え、本音なんだね?」

「はい!……これは僕の数少ない心からの嘘偽りのない本音です。」

「そうか、良かったよ。君の願い叶えよう。元々こうなったのも私の監督不届きだからのぉー。あやませてくれ。本当に済まなかった。辛かっただろう?もしかしたら今でも私が憎いのかもしれないが今は我慢してくれ。」
そう言い、すごいオーラが消えて、顔もいつもの優しい顔にすまなさそうな顔が入っている顔になった。

「………はい。」

「では、始めるぞ。神聖魔法死者蘇生。」

そういった後、王女の体が綺麗な光に包まれて、傷がどんどん癒えていった。

「………ふぅー、これで大丈夫じゃろう。なら、わしは帰らせてもらうとしよう。だが、君が私を憎くて仕方がなくて死んで欲しいと願うならそれは当然君に権利がある。私は君の願う通り死のう。……だが、ワシのわがままじゃが、わしは君とは仲良くしたいと思っておるのじゃ。だから、もし、君が許してくれるなら友達になりたいと思う。どうじゃ?それにリンド様と呼ばれる資格はワシにはない。君が許してくれるなら敬語もやめてワシをリンドと呼んでくれ。」

「……分かった。僕は今はリンドが死ぬことを望んではいない。そして、許す気もない。そんなことで許されるなら僕の今まで耐えてきた意味がなくなってしまうからだ。そして友達になるのも……………僕には分からない。友達とはなんなのか。だけどそれを理解する為にもリンドとは仲良くしてみようと思う。友達になれるかはわかんないけど。」

「それで構わない。あと一つわしから話すことがある。ワシ、いや僕は本当の見た目は子供なんだよねー。これからはこの姿でいるよ。あとはこれ以上君みたいな子を出さないためにきちんと見てみるよ。世界を。世界神の名に恥じないように。という訳でよろしく。悠斗。」

「……あ、あぁ。よ、宜しく。」

「じゃあ、帰るね。バイバイ!」
 
「あぁ。頑張ってくれよ!」
そういった後、リンドは神界に帰って行った。すると、

「……う、う〜ん。………こ、ここは?……はっ!私は確か死んだはず!どうなっているの?」

「や、やぁ。王女様。」
その言葉で初めて俺がいることに気がついたようだ。そして、状況も理解出来たようだ。すると、突然目に涙を浮かべ、抱きついて泣き出した。

「う、う、良かったです。なんかあなたの中に変化があったようで。そしてまた会えて、喋ることが出来て。」

「………あぁ、ほんとに良かったよ。だけどまずは………」
と言いながら、俺は王女を引き剥がした。

「ど、どうされたのですか?ま、まだ信用されてないのですか?それとも嫌でしたか?」

「……い、嫌でもないし、し、信用は完璧とは言わないけどそれでも80%は信用している。ただ、言いたいことがある。まずは…………ごめんなさい!命をかけてまで好きと言ってくれたりしたのにあんな酷いことして。許して欲しいとは言わないけど、これだけは言わせて欲しい!」

「な、なんでしょうか?」
 
「……ぼ、僕と一緒に旅についてきて欲しい!」

「…………………………はい?」

「はい?」
 
「いやいや、待ってくださいよ!今のはどう考えても告白する雰囲気でしたよね?」

「いや、流石にそこまでは言えないよ。だってまず、よく知らないし、信用してなかった人だったから。それに恋愛とかよく分からないから。………ごめん。」

「べ、別に謝ることは無いですよ?私が焦りすぎただけですから。なら、旅について行きます。そこで私のことを知ってください。そして、メロメロにしてあげます。」

「が、頑張って?違うか。俺の事か。なら、えっと、よ、よろしく?」

「はい!よろしくお願いします!私のことは王女と呼ばずにシスティーナと呼んでください!」

「え、えっと、し、システィーナさん。」

「…………………………」

「あ、あれ?名前間違えたかな?あ、もしかして!えーっと、システィーナ?」

「はい!悠斗。よろしくお願いしますね?」

「あ、あぁ。よろしく。………とりあえず、転移でダンジョンから離れたところに出るか。ダンジョンの入り口にはハヤテさんがいると思うから。」

「何故離れるのですか?」

「いや、これからはちょっと目的ができたからさ。目立ちたくないんだよねー。とは言っても途中からバリバリ目立つことするけど。」

「そ、それは、教えて貰えませんか?」

「うーん、簡単に言えば制裁者になろうかなと思っている。冒険でもなんでもいいから何か功績を挙げて、そして国を作ろうかなって。」

「……なっ!そ、それは国を作るのは大変ですから長い道のりになりそうですね?ですが、こっちはいいとしても、せ、制裁者は私は賛成できません。」

「安心して、信用出来ない人を殺すとかそういう意味じゃないから。ただ、悪事を働いている人や種族に偏見を持っている人をその罪に合わせ裁いていくだけだから。」

「……そ、それなら、私は賛成します。応援します。頑張ってくださいね?困った時は言ってください!手伝いでも何でもしますよ?」

「ありがとう、システィーナ。なら、行こうか。」

「はい!」

そう2人で笑いあったあと、転移してダンジョンに向かう時に通った道に転移した。


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