神様の手違いで異世界クラス転移~この世界はめちゃくちゃだ!~

BLACKArcher

8話初めてのお友達そして初めての創造

俺は今街にある図書館にいる。すでに稽古で時間も遅いので多分直也も帰ってしまっているだろう。俺も本を借りて部屋で読もうかな?と考えながら図書館に入ると、凄かった。いやこれは、凄いとしかいいようがない。見た目以上の広さだ。地球の図書館なんか比べ物にならない。比べたら地球の図書館の10倍の広さだ。
「すみません。少し聞きたいんですが、なんで見た目より中が広いのですか?」
と近くにいた定員に聞いてみた。
「あ、はい、それはこの図書館をつくったお方が空間魔法と時間魔法を使える人だったんですよ。ですのでここは空間が拡張されているんですよ?それに時間の流れも外の世界とは違うんですよ。時間魔法のおかげで。ですが1ヶ月1回に1000くらいの魔力を流さないといけないので結構大変ですね。これで良かったですか?」
「ありがとうございます。あ、そう言えばほんの貸出はどうやって出来ますか?」
「それでしたらあそこのカウンターでカードを作ってもらい、借りたい本とともに提示すれば大丈夫ですよ。初回は無料で作れます。2回目からは200リギン支払っていただきます。それに手続きが大変ですので無くさないように注意してくださいね?どうせなら今私が作りましょうか?名前とこの石版に手を置くだけで初回は大丈夫なので。」
「それならお願いします。ついでに魔法関係の本はどこにありますか?」
「それでしたらここからまっすぐ行けば魔法関係の本が置かれております。それではカードの発行がすみました。では、ごゆっくりしていってください。」
「あ、ありがとうございます。」
と言い、僕は魔法関係の本がある棚に向かっていった。そう言えば、今普通に話せていたなー。コミュ力もう普通になったんじゃないかなー。たまに敬語とかでちゃうけど。進歩したなー、僕も。その後、魔法関係の本を適当に見繕ってカウンターに持っていこうとしてる時にピン!とあることを思いついた。そう言えば創造神之力(クラリウス)で定番のナビ作れるかなー?自我持ちの。ちょっと勉強したら試してみようかなー?そうすれば楽になるし。よし、なら善は急げ!有言実行!早く帰ろう!そうして本を借りて今は自分の部屋で魔法の本を読んでいる。ある程度読んで休憩しようと思ったら、
コンコン、
「失礼します。黒井様夜ご飯の準備が出来ました。速やかに食堂にお集まりください。」
「おっと、もうそんな時間か〜。分かったよ。ありがとう。」
「では、失礼します。」
「さてと、飯食べて早速ナビ作ろうかなー?ある程度魔法について理解出来たし、晩飯肉は避けたいなー。」
食堂について扉を開けてみるとそこにはまだ王様とハヤテさんと王女様しかいなかった。何故だろう?と思っていると、ハヤテさんが、
「よく来てくれた、悠斗くん。実は君にお話があるんだ。まぁ、そこに立っていないで座ってくれ。」
「は、はぁ。」
言われるがまま俺が食堂に入り席に着くと、扉が急に閉まった。何故だろうと警戒していると、
「ハッハッハ!まぁ、そんな警戒しないでくれ。これは誰にも聞かれたくない話だからな。」
「そうですか。てっきり、敵襲かと思っちゃいましたよ。あ、あはははは…。」
「驚かせてしまって悪かったな。話というのはこれは王様としてではなく私個人からの話だ。まずはひとつ聞きたい。ワシとシスティーナは鑑定スキル超級Lv38でな?君たち全員を鑑定してたのよ。勇者がいたのは驚いたが、その後全員を鑑定していたが君には他の人とは違い、ステータスは常人よりは上だが君たちの仲間全体から見ると低かった。それはあの中にはちょくちょく居たから問題は無い。問題は次じゃ。今朝、沖田と言うやつと木刀で実力検証をしていたそうだな?まぁ、あれは決闘みたいなものになってしまったらしいが、沖田と言うやつは身体強化上級、反射速度上昇中級、攻撃・身体速度上昇下級などを持っていてステータスは君の倍くらいあるときた。さて、なのに彼はハヤテから見ると本気だったらしい。最初は君は苦戦していた。なのに彼が全力を出した途端に彼の木刀が吹き飛び、君は彼の目の前に高速で移動していたわけだ。君には確かに身体強化中級を持っているが所詮Lv1だろ?あとは剣術Lv1くらいか。それだけで私は勝てるわけがないと思うのだがね?ましてや瞬間的な移動など君のステータス、スキルを駆使しても無理だ。君はなにか隠していないかね?」
やばいな、これは言ってもいいのだろうか?だけどあの後直ぐに身体強化超級は中級に隠蔽したあと書き換えたし、知覚感覚拡張は隠蔽したから鑑定されてもバレないと思うけど。それに目立ちたくないからなぁ。そして何より辛い過去を持つ俺に他者などすぐには信用出来ない。表向きはいい子ちゃんだけどね。さてどうしたものか、よし、こうしよう!
「たまたま早く走れただけで沖田もそれにビックリして木刀の握りを緩めて攻撃を少し止めてしまったんでしょう。はっきりいって運が良かっただけですね。」
「ふむ、確かにそれなら理解は出来なくもないが・・・、少し無理がある気がするな。だが、そこまでして隠すのならなにか理由があるのだろう?なら深くは問わん。迷惑になるだけだし、信用をなくしてしまうからな。」
「えぇ、別に隠してはいないのでこれ以上聞かれても王様には失礼ですがうっとおしいと思うだけですね。」
「そうかそうか、君は素直だな?まぁいい、ところでここからが本題だ。わしは君に何かあると見ている。まぁそこにも興味はあるが、君自身にも興味がある。あの時勇気と言ったかな?あやつも冷静に見えるが心は動揺していた。故に、目がたまにキョロキョロしていた。だがそこに君だけは何か考えてはいたが冷静だった。と言うよりは嬉しそうだった。わしはそんな所に興味を持った。どうだ?君、いや悠斗さえ良ければわしの親友になってくれんか?こう見えてわしは40歳だ。年は離れてはいるがどうだろう?」
「「「・・・・・・・はいぃぃぃ?!」」」
ハヤテと王女様と僕の声がシンクロした。
「ちょっと、お父様?!何おっしゃているかわかっていますの?!一国の王と異世界から来た一般人しかも能力は特別なのは特にない。そんな人と親友など有り得ません!!」
「さすがに私はそこまで言いませんが、ですが王よ?悠斗と親友になってなんのメリットが?」
「いやいや、ちょっと待ってくださいよ。興味があるだけなら親友にならなくてもいいでしょう?それにお互いメリットはなくないですか?」
「うむ、メリットならある。まず、悠斗はワシらアグリュテス国が後ろ盾になることと、あとは王族や貴族の許可とかがないと入れない店にも入れる。とあるカードでな?わしのメリットはお主の行動とかをまじかで観察でき、お主のことを知ることが出来る。あとはお主はなんとなくじゃが大物になりそうなんじゃ。その時友好的にやっておきたいからなぁー。まぁ、他にも理由もメリットもあるがまぁ主な感じがそんな感じじゃな?で、どうする?悠斗よ?」
「確かに僕のメリットはでかいですね。王様のメリットはどうだとしても。うーん…。」
見た感じだとなにか企んでるようには見えないんだよなー…。どうしよう。まぁ、この人面白そうだし少しだけ信用してみようかな?この世界の友達第1号が王様かー。ププッ、笑っちゃうなー。
「いろいろ思うことはありますが僕と親友になって頂けますか?」
「当たり前じゃ!それに公衆の前以外、まぁこんな感じの場では敬語もいらん。俺達は親友じゃからな?タメで構わんよ。」
「例えばどんな感じに接すれば?」
「そうじゃな、例えば、よっ!グルド今日の調子はどうだ?みたいな感じが理想かのぉー。」
「それは僕のキャラが壊れているのでまぁそんな感じにやるよ。とこんな感じでいい?」
「いいのぉ、友達みたいで。最高だのぉ。」
「良かった。なら友達の印に僕の秘密を少しだけ教えちゃいます。」
「何!?本当か?教えてくれ!いやーまさか早速悠斗のことを知れるとは友達さまさまだな!で?秘密とは?」
「それはですね・・・、僕の能力についてです!と言いたいところだけどこれはまた今度。本当は今後の僕の目標かな?僕の目標は今のところは旅に出るところかな?ここには冒険者ギルドがあるだろ?だから冒険家になって旅に出ようと思うんだ。それは前の世界にいた頃の夢だったからね。だから数日したらこの国を出るつもりなんだ。」
「そうか。お主の夢か。寂しくなるなぁ。でもお主の旅の出来事を帰ってきた時に教えてくれぬか?わしはそれを楽しみに生きていくから。」
「うーん、ここに帰ってくるのはいつになるか分からないし、能力の説明はしないけど少しだけ能力を見せてあげるよ。そうすると便利な物が出来るし。多分。」
「何?!お主の能力が見れるのか?これは必死に鑑定しなければ!」
そうグルドが言ったあと、僕はあるものをイメージして手をかざし、創造神之力(クラリウス)を発動させた。

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