東のマジア

ノベルバユーザー286206

〈第5話〉ギャングの拠点

「おや、リリー。どうしたんだい?」
「あの、これ。お爺ちゃんから。」
「手紙…、この前、通りで大騒ぎしていた、あの事件の子かい?」
「えぇ、そうみたいです。」
「そうか…。よし。魔法腕輪マジアブレスレットと教科書、それと授業で使うものは私が用意しよう。その他は用意してくれよ、」
「あの、手紙、読んで下さい、」
「?なになに……。
…!寮、の用意を?あの爺さんらしくない。」
「えぇ、これは私から。」
「何故だい?」
「あの、私、」
「仲間じゃないか、」
「でも、その…、やっぱり彼の目の色は黒いから…。」
「差別かい?君らしくないな、」
「そうじゃないですよ!わかってるでしょう…。」
「そうか…、仲良くすればいいのに。」
「しますとも、もちろん。ですけど、この世界も恐ろしいから。」




ここはゴッヅラインのど真ん中。ギャングの拠点だ。

「子供は逃し、そして、あの2人は自ら……。」

大きく息を吸う、そしてゆっくりと息を吐く。
怒っているのはギャングのボスだ。部下からはギャビン様と呼ばれている。

「…………。」
「只今、全班で捜索を行っております…。」
「全班、捜索している、だと?」
「さ、さようで、ご、ございます。」
「直ちに、7班までの捜索を中断し、その7班は現在私達同様に捜索を行なっている政府の妨害をしろ。」
「ぼ、妨害、ですか?」
「先に見つけられたら困る。奴は宝だ。そうだろう?どれだけの魔力をかけていると思っているんだ。急げ!」
「は、はい!今すぐに、」

彼は返事をすると、指を鳴らし、彼はヒュンッ、という音と共に、一瞬で部屋から消えていった。

「キャス!キャス!!」
「お呼びでしょうか。」
「今日は君に癒されたい。すごく大変なことがあってな。」
「それはそれは…」
「ほら、こっちへ。」
「貴方様は、とても頑張っております。たまには休まれてはどうでしょう。」
「君とこうしていられるだけで、今は充分さ。」

彼には何人もの妻がいる。
そして、何人もの子供も。




ミッドベル6番通りの二件目の聞き込みを終えた、アブリーとバーミンが店を出た途端、2人は17人に囲まれた。
ギャングだ。

「おい、フェアじゃないなぁ、なぁ?バーミン」
「そうですね、アブリー。君達ギャングとやり合うつもりはない。通してくれませんか。」
「すまねぇな、アブリー。お前と俺の仲だ、お前とこんなかたちでやるのは俺だって嫌さ、」
「ギャングの生活はどうだ?ガリバーさんよ、」
「おいおい、前みたいにガルーニって呼んでくれても構わないんだぞ?」
「もうお前は仲間じゃない。そんな馴れ馴れしく呼ぶかよ、」
「そうか、それは残念だ、
…やれ。」

中心の男、ガリバーの指示と同時に17人は一気に様々な魔法で攻撃を始めた。
アブリーとバーミンは最初は順調にガードをしていくも疲れが出てきたのか、バーミンに一発攻撃が当たってしまった。
反撃をしたいものの攻撃の隙がない。
ギャングの1人の攻撃がガードに跳ね返り、となりの店の窓ガラスを割った。

「アブリー、さん、!っもう、耐えられま、せんっ!」
「くそっ、移動魔法を使って逃げるぞ!調査は中断だ!」

2人はそう言って指を鳴らし、本部へ戻っていった。

「くそ、なんなんだ、あいつら。」
「ギャング達もあの少年を捕まえるのに必死みたいですね。」
「しかも俺ら2人にあの数、なんだよ」
「腕をやられました。医務室に行ってきます。」
「そうか、だったらレンジオミル薬も取ってきてくれ。最近は歳のせいか、魔力の出が悪くてな、」
「わかりましたよ、」

「東のマジア」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く