ダサい死に方をした賢者と呼ばれた男は転生先では太陽賢者!?

しろT

5話 ソドウ王国

友達はいいなと感傷に浸るゼロを無視して急かすアリス。

「そんなことよりも、早く街に行くわよ!」

「ちょっと待って、魔石とってくる。」

箒の場所も確認してっと、よし!

「アリスってその姿なんとかならない?」

「何か問題でもあるの?」

「人の街でドラゴンなんてビビられて入れてなんか貰えないよ。」

「正確には竜人なんだけど、、大丈夫!ちょっと離れたところに降りて、人化すればいいと思うわ。」

そこは、ちゃんと竜人とドラゴンでわかれるのか。

「出来るの?」

「私の種族は竜人だよ。人になることもできるから安心して。」

最初っからドラゴンの姿だったからできないかと思ってた。

「そうだな、ちょっとなってみてよ。」

「良いよ。んーーーーーほい!」

なっ、眩しい!

「どう?この私の姿!」

「ん?どうなった?な、お前裸じゃねーか!」

「とうぜんでしょ?竜の姿の時は服なんかきてなかったし。どうしたの顔を赤くして?まさか、欲情!?変態!見ないでよ!」

今更隠してももう手遅れだ。バッチリ見えた。

「普通男の前で素っ裸になるか?お前の常識大丈夫かよ。」

ほいっとゼロがアリスに魔法をかける。

「え、ええ!なにこれ!?」

「俺が作った魔装服だ。魔力で作られているから、魔力をほんの少しだけアリスから吸い取って維持されている物だ。そしてアリスが人の姿の時にだけ自動的に服を着られるようにしてある。それがあれば竜の姿から人の姿になっても、服を着たままにする事ができる。」

「本当に便利ねこれ。」

「でも、お前の魔力がなくなったと同時に服も無くなるから気をつけてくれよ」

「大丈夫だよー」

なんかこうして見ると14歳か、こうして見るとなかなか可愛いな。

「ん?どうしたの?」

「いや、なんでもない。」

俺も一応魔装服にしとくか。今の服はボロボロだしな、ほいっと。

「おーゼロカッコいい!」

「普通の服だと思うんだけど。まぁ、ありがと。」

にしても、14歳ぐらいの女の子に対して可愛いなんて俺こんなロリコンだっけ?










中身が、250歳だからなんだ。
誰がなんと外見が幼いからセーフだ言おうとセーフだ。

「準備も出来たし、出発するぞ。ドラゴンになってくれ。」

「りょうかーい、ほいっと」

すると、また光りだす。

「変身完了、ほら乗って乗って!」

そう言われて俺はまたがる

「街のちょっと離れた所に下りてくれよ。」

「わかってるよ。」

そう言って俺を乗せたアリスが飛んだ、、、超高速で。このままではやばいと思ったゼロは全身に固定魔法をかけてガッチリとアリスにくっついていたが、、、

「うわあああああああああああああああ!!!!!!!!速すぎだあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

そうはいったもののアリスは空をものすごい速さで飛んでいるためゼロの声は全然アリスには聞こえなかった。

しかし十分ぐらい経った後ゼロは閃いた!

は!念話があった!!!!

(おおおおおおい!!!!!アリスうううぅ!!!止めてくれーーーーーー!!!!)

「そろそろだし、そうだね降りよっか。」

「ふぅやっと降りれた」

「あははは!ゼロ髪の毛がおかしくなってる!」

強風に十分当てられていたゼロの髪の毛は全部立っていた

「もぅ、アリススピード出しすぎなんだよ。今度からはちゃんとスピード落としてね。」

つーか、アリスが念話に気づいたの、ついた後だったし。

「ごめんなさい。人の体のもろさを考えて飛ぶこと忘れてたわ。」

そう言いながら光を放ちながらアリスは変身する。

おーやっぱ、眩しい。

「次からは気をつけるわよ。」

アリスがちょっとニヤついて言ってくる。コイツ反省してないな。

「頼むよ本当に~」

そう言って気を取り直す。

「街はどこだ?」

「あっちに進んだ方向だよ。」

「よし身体強化魔法で走っていくぞ。」

「え、私使えないわよ?」

「俺が掛けるよ。」

ほいっと、ほいっとこうして、自分とアリスに身体強化魔法をかけた。

「体に力がみなぎってきたわ!」

「でもあんま無茶するなよ。この魔法、細胞の一つ一つに魔力を送っているんだ。軽く送ってるとはいえ、無理しすぎると後から疲れるぞ。」

「わかったわ。」

「よし走るぞ!」

そう軽く道に沿って走って15分

「あ、見えてきたよ。」

「すごいでかいな。」

見えてきたのは石でできたと思われる大きな壁と門そして数十人の列だった。

「面倒くさいね。」

「だけど仕方ねーよ。並ぶしかない。」

「わかってるわよ。」

言いながらもアリスは不満そうにしていた。

時間が経ち自分達の番がやってきた。

「次の方!」

「はい、自分達です。」

「身分証明書は?」

やっぱそういうのいるんだ。

「すみません無くしてしまいました。」

「うーん。身分証明書がないとお金を貰うことになってるけど大丈夫かい?」

「すみませんお金は持ってません。」

「分かった、何かお金になりそうなものは、持ってないのかい?ここでは、君達のような人も街に入れやすいように換金もやってるんだ。」

「魔石があるのですが換金出来ますか?」

「あ、魔石があるなら大丈夫だよ。」

「これです。」

俺はさっきのBランク相当の魔物の魔石を渡した。

「え、これどうしたの?」

「普通に僕の魔法で倒して解体した魔石ですけど。」

「魔法で、君がこの大きさの魔石を持つ魔物を倒したの!?どんな魔物か聞いていいかな?」

こんな見た目子供が倒したらそりゃ驚くな。

「顔が赤く怒っているような顔で鼻息が荒く大きな豚の魔物でしたでした。」

「それはBランク級の普通Bランク級の魔物はBランク冒険者が最低5人1組のパーティで挑むような魔物だぞ!」

普通は3人1組のパーティじゃないのか?多くても4人だろう。それに、Bランク級冒険者ベテランであれば1人でも勝てる相手だぞ。

「それを君みたいな若い子が仕留めるなんて、、、」

う~ん、後ろがざわついてるなー。

「すみません、換金お願いしてもいいですか?」

「ああ、ごめんごめんびっくりして忘れていたよ」

よし、この場から離れることができる!

「はい、大銀貨4枚と、銀貨4枚ね。2人分の通行料銀貨3枚分を差し引いておいたよ。」

「ありがとうございます。」

「はいこれ。お嬢ちゃんにもね。」

「これなんですか?」

「これは身分証明書を持ってない人に代わりとして怒れる豚アングリーピッグ持たせるものだよ。でも、仮身分証だから、ちゃんとしたものを作らなきゃだし3日以内に返してくれないと罰金をかせられてしまうから気をつけてね。」

「分かりました。」

「それと、冒険者ギルドでギルドカードを作れるから行ってみるといいよ。地図はこれね。それとお金を稼ぎたいならクエストを受けることオススメするよ。ギルドからは俺の方から言っておくよ。」

「ありがとうございます。」

「では、ようこそソドウ王国へ。」

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