【コミカライズ配信中!】消しゴムで始まる制御不能彼女との日常-さっちゃんなんしよ~と?(原題:ボクの彼女は頭がおかしい。)

来世ピッチャー

その日の授業中にて


先生の話に飽きてきたので、昨晩の出来事について振り返ってみる。

今から約10時間前。

夜。

風邪をひいて寝ていた僕。

何を思ったか、その上に馬乗りになる五月。

抱き締められる僕。

にやにや。




ニヤニヤしながら、とある不可解な壁にぶち当たる。


それは、あの時の五月の腕が震えていたこと。

しっかりと僕の体に回された彼女の細い腕は、あの瞬間、間違いなく震えていた。


なんだか妙だ。

昨晩は寝起きだったり熱もあったりで上手く考えられなかったけれど、今になって思うと…うん。


普段の五月だったら、変態オヤジ的発想で実に悪趣味なイタズラを大量に仕掛けてきていたであろうに。

それがただ、震えながら抱きついてきただけなんて、本当に妙なことだ。



なんだか…胸騒ぎがする。







「そのキメ顔何なの?マジでキモいよ」


ほっといてください隣の席のクラスメートさん。

コメント

  • 水野真紀

    いい感じのラブコメーー
    僕のも読んで頂けるとありがちょいんちょす

    1
コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品